INTERVIEW
HONE YOUR SENSE
2016.08.09UPDATE
2016年08月号掲載
Member:Toru Bara(Vo) Kousuke Matsuzaki(Gt) Satoshi Matsushima(Ba)
Interviewer:荒金 良介
-ラインナップが固まって、まだ日が浅かったから?
Bara:はい。しかも個人写真を3枚繋げたような写真でしたからね(笑)。
Satoshi:だから、"本当にライヴできるんですか?"と問い合わせが来ました。
Bara:その連絡が来たときにSatoshiと一緒にいたんですけど、"今ヴォーカルが決まったんで、大丈夫です!"と言ってたからね(笑)。
-募集要項みたいなものは?
Satoshi:"METAL BATTLE JAPAN"というコンペティションで、レーベル契約がないとか、何分の演奏ができるとか......。
Bara:あと、同期は入れないとかね。
-同期も基本的にNGなんですか?
Satoshi:同期をたくさん使うようなライヴをやられちゃたまらないって感じじゃないかな。同期は20%しか認めないみたいな。
Bara:本国の規則でダメみたいですね。
-Wacken Open Airはドイツ最大、世界的にも有名な大人気のメタル・フェスですけど、実際に出場した感触は?
Bara:すごく楽しかったです! どんな反応をもらえるのか期待と不安があったけど、徐々に盛り上がったので手応えを感じました。あんなでっかいステージでやるのは子供のころの夢だったし、出る直前までこんなすごいところでやっていいのかな? って(笑)。
-他のアーティストのライヴも観ました?
Kousuke:SUICIDE SILENCEのライヴを観ましたよ。Mitch Lucker(Vo/2012年11月1日に逝去)がいるころの。
-えっ、マジですか!?
Bara:Mitchにビールをもらって乾杯しました。それから3ヶ月後に亡くなりましたからね。"東京にも来てくれよ!"と言ったんですけど......。
Satoshi:MitchがHONE YOUR SENSEのデモCDを持ってる貴重な写真もありますよ。
-Mitch在籍時のSUICIDE SILENCEのライヴは一度観てみたかったです......。
Kousuke:めっちゃすごかったですよ! あんな音楽をやってるのに売れてる理由がわかりました。
Bara:最高でしたね。Philip Anselmo(ex-PANTERA/DOWN)以来、久々の衝撃を受けました。
Satoshi:他にはUNEARTHを観て、ずっとテンション上がってました。ちょうど同じ日で同じステージだったんですよ。俺らのライヴもUNEARTHのメンバーが袖で観てくれましたからね。
Bara:Gaku君(※当時のサポート・ドラム)がドイツ渡航3日前に足の指を複雑骨折して、"(ドラムのペダル)踏めるの?"と聞いたら、"片足でやります!"と言ってたけど、本番は両足で踏んでいたから、テンション上がりましたね。
Kousuke:Gakuは最後に松葉杖を捨ててましたからね(笑)。
-そのあと、HYPOCRISYの来日ツアー全公演(2013年開催)に帯同したんですよね?
Kousuke:そうですね。あの人たちは簡単な機材しか持って来なくて、それは参考になりましたね。どんな環境でもプレイできるようにしているんだなと。あと、HYPOCRISYを観に来た人で、僕らのファンになってくれた人もいましたからね。
Satoshi:意外とメロデス・ファンが日本にも潜んでいるんだなと。それに驚いたし、タイミングも良かったなと。Wacken Open Airから帰って、その気持ちが冷め切らないうちにツアーに帯同できたから。
Bara:Wacken Open Airに行く前は全然無名だったし、知ってもらえるきっかけになりました。
-冒頭で"メロデスから徐々にメタルコアに寄った"と言ってましたが、それは誰の影響を受けて?
Satoshi:UNEARTHですね。そのおかげで7弦ギターを使うようになりました。
Kousuke:あと、今は知らない人も多いかもしれないけど、AS BLOOD RUNS BLACKとか......。
Satoshi:I KILLED THE PROM QUEENとか。AS I LAY DYINGの2ndアルバム(2003年リリースの『Frail Words Collapse』)あたりとか、LAMB OF GODもまだアルバムを1、2枚しか出してないころじゃないかな。
Kousuke:そうだね。メタルコアと言いつつ、メタル8割みたいなバンドが多くて、それがかっこいいなと。
Satoshi:あぁ〜、メタル8割、ハードコア2割ってことね(笑)。
Kousuke:UNEARTHなんてメタルと言っていいサウンドですからね。メタル8割のバンドが当時たくさん出てきたから、それが作る曲にも表れてるんじゃないかな。