DISC REVIEW
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2012年にドイツ最高峰のメタル・フェス" WackenOpen Air"に出演した経歴を持つ5人組。過去にスウェーデン産デスメタル HYPOCRISYの来日公演もサポートした実力肌だ。彼らのミニ作はコアなファンを唸らせながら、我流のサウンドで勝負している。オープニングを飾るゴリゴリのインスト曲から本編に入ると、暴虐極まりないメタルコアで攻撃を仕掛けてくる。PANTERAのPhilip Anselmoを彷彿とさせる絞り上げるようなシャウトに加え、迫力漲るデス声を使いこなすヴォーカルはインパクト大。また、バックの演奏陣も強靭なリフで攻めるだけではなく、メロデス風味のキャッチーなギター・フレーズもポイント。曲によってダンサブルなノリを放つ曲調もあり、懐の深さが窺える充実の1枚だ。 荒金 良介