INTERVIEW
Equal
2016.04.05UPDATE
2016年04月号掲載
Member:RYOTA(Vo) 164(Gt)
Interviewer:荒金 良介
-そうだったんですね。改めておふたりの音楽ルーツを訊いてもいいですか?
RYOTA:1番影響を受けたのはバンドのヴォーカルではなく、いわゆるシンガー系の人たちで。小さいころに母親の車の中で流れてる桑田佳祐さんや松任谷由実さんなど、日本の歌謡曲を聴いてました。その都度聴いてるものに憧れて、それをマネしてみようと思ったら、歌の引き出しがどんどん増えた感じですね。その中でこの人になりたいと思ったのはBrian McKnightですね。
-黒人のR&Bシンガーですよね。どこに惹かれたんですか?
RYOTA:シンガーとしてできることが多くて、そのうえ小手先じゃなくハートで歌うところに惹かれますね。だから、僕もできることが増えても、クドすぎることはやりたくない。シレッとすごいことをやるヴォーカリストになりたいです。R&Bの影響は大きいですね。
-それ以外には?
RYOTA:BACKSTREET BOYS、BLUEなどアイドル系の人たちも聴いてたし、その過程の中でZEBRAHEADを聴いたり、LINKIN PARKのChester Bennington(Vo)のように歌いたいと思うこともありました。
-幅広く、いろんなものを聴いてますね。
RYOTA:"これしか聴かない"という聴き方ではないです。あと、涙する音楽ってすごいと思うんですよ。それこそ僕は日本で育ってるのに、英語の曲を聴いて涙が流れる。それはすごいことだなと。そういう人はジャンルに関係なくいるじゃないですか。布施明さんとか、すげえなと思ってめっちゃ聴いてましたからね。
-スクリーモのテイストはどこから?
RYOTA:それは164のバックグラウンドにあるんですよ。
164:昔バンドをやっていたときにLIFE IN YOUR WAYや、TAKENを聴いてたんですよ。でもそれはあまり活かされてないかな。近いところだと、THE USEDですね。
-あとSTORY OF THE YEARとか?
164:そうですそうです。それでメロディはキャッチーだけど、スクリームを織り交ぜた音楽をやろうと。
-164さんのギター・サウンドは誰に影響を受けているんですか? 音色が渋めのハード・ロック、ヘヴィ・メタルの色合いが強いじゃないですか。
164:エレキを始めようと思ったきっかけはLED ZEPPELINのJimmy Page(Gt)で、あとはGary Mooreとか......。
-Gary Mooreも好きなんですか!
164:はい(笑)。イメージにないかもしれないけど、Gary Mooreは僕のギターの手癖に半分くらい影響を与えてます。あと、Zakk Wyldeとか、SLASHとか......。
-SLASHのギターも歌心ありますよね。
164:ですよね。そういう人たちからの影響を受けて自分のギターの基礎を作って、社会人になって初めてギターとしてバンドを組んだんですよ。その前は小学校から高校卒業するまでドラムをずっとやってました。だけど、ギターを弾きたくて、バンドを組み始めてから新しい音楽にも触れるようになり、その流れでスクリーモも聴き始めたんです。それからバンド活動を辞めてしまったけど、また戻って来た感じですね。最初のころ好きだったJimmy Page、Gary Moore、SLASHは自分の芯になってる部分だし、そこが評価されているところだったので、捨てちゃいけなかったんだなと。
-最初にお父さんからDEEP PURPLE、LED ZEPPELINを聴かされたそうですけど、いきなり理解できました?
164:DEEP PURPLEはすごくキャッチーじゃないですか。すごくかっこいいなと。LED ZEPPELINはギター下手だなと(笑)。でもあとから映像でJimmy Pageを観ると、あのカリスマ性というか、バンドの顔になるのはヴォーカルじゃないんだなと。そのときにこうなりたいと思って、今に至るんですよ。
-LED ZEPPELINで特に好きな作品はあります?
164:1stアルバム(1969年リリースの『Led Zeppelin』)ですかね。あるテレビ番組で収録曲の「Good Times Bad Times」が毎週流れていたので自動的に好きになりました。
-164さんの嗜好が出てますよね。1stアルバムはブルース色が1番強いですからね。それからメタルを聴くようになったんですか?
164:メタルというか、Zakk Wyldeが好きなんです。
-Ozzy Osbourneですか?
164:Ozzyはそんなに聴いてなくて......Zakk Wyldeの何でしたっけ?