INTERVIEW
Equal
2015.09.01UPDATE
2015年09月号掲載
Member:RYOTA(Vo) 164(Gt)
Interviewer:白崎 未穂
-ライヴお疲れ様でした(※取材日:8月8日)。8月5日にリリースしたメジャー1stシングル『SCAPE』購入者限定のフリー・ライヴでしたが、Equalとして初めてのライヴ、率直にいかがでしたか?
RYOTA:楽しかったです!思っていた倍以上楽しかったですね! 164:なんか、この手拍子やると思わなかった(Aメロで煽るような手拍子)。アンコールもくれると思わなかったし。 RYOTA:今までやってきたシーンと、違うノリを自分たちで出していかなきゃいけないんだなと思ってたら、お客さんが先に順応してくれたんで。もう気分アガりまくりでスゲー楽しかったですね。
-MCでは"不安だった"というふうにおっしゃっていましたが、具体的にどんなことが不安でした?
RYOTA:いろんなことが不安。 164:今日は曲数が少なくて、アンコール含めて6曲やったわけですけど、今日はある意味ワンマンじゃないですか。すなわち、今まで僕たちが培ってきた活動でのお客さんしか今日はいない。その中で今までやってきたことと違うことをやって受け入れてもらえるのかっていう不安が1番ある、ということですかね。 RYOTA:そうゆうことです! 164:(笑)
-ライヴの興奮がおさまっていないところですが(笑)、Equal結成前、RYOTAさんはニコニコ動画で"歌い手"を、164さんは"ボカロP"をやっていましたよね。それらを含めた、これまでのことを少しお訊きしたいなと思います。そもそもの話になりますが、音楽と1番最初に出会ったのはいつごろだったのでしょうか?
164:僕は、"音楽"という括りで言うと、スーパー・ファミコンでアスキーから発売された"音楽ツクール かなでーる"っていうゲームソフトがあったんですよ。要は、スコア・ロールが出てきて、そこに音符をのせていくと曲を作れるっていうソフトです。たぶん、それが音楽との出会い。
-そのころから作曲のようなことをしていたのですね。
164:そうですね。クリエイティヴなことが好きだったので。 RYOTA:育ってきた環境っていうのかな、音楽好きがまわりに多かったんですよね。うちは家族でカラオケに行く家庭で晩ご飯がてら居酒屋カラオケみたいなところに行ってよく歌わされてたんです。だから歌は物心ついたころからずっと歌っていたような気がします。
-ちょうどバンドの話が出てきたので、気になったのですが、ニコニコ動画での活動前に164さんもバンド活動されていたとか。
164:そうですね。小学校のころにバンドを組んで、高校まではドラムを叩いてました。中学ぐらいから自宅でギターを触り始めて。1番最後にやったバンドは、叙情系ハード・コアをでしたね。で、あるときバンドを抜けて......ボカロPを始めました(笑)。
-そんなキッカケだったんですね。
164:まぁ......ひとりで全部できるから、"ひとりでいいじゃん"と思って、ボカロPを始めたんですけど。僕、もともとハードロックが根っこにあるんですね。80'sあたりのブルース系から発展したようなハードロック。僕がエレキ・ギターを始めたときに親父に、"DEEP PURPLEを聴け"って言われたのが原点かもしれないです。でも僕、LED ZEPPELIN派なんですけどね(笑)。なので、もともとオタク的な文化は全然知らなくて。歌はそんな得意ではないけど楽器は得意だったので、"歌を歌わずして歌モノを作れる何か"というのがVOCALOIDだったっていうことで、ボカロを始めました。
-訊いていいものかどうか迷うところですが、VOCALOIDを使用して、ひとりでやりたいと思った理由って何だったんですか。
164:うーん......このバンド(Equal)はいいんですけど、昔組んだことのあるバンドは僕が完璧に作ってきたプリプロ、いわゆるデモを完全にみんながなぞるというスタイルだったんです。なぞるだけだったんで、そのデモテープの方が絶対に出来がいいんですよ。だったら"ひとりでいいじゃん"ってなりますよね(笑)。
-なるほど。アレンジが加えられるわけでもなく、+αの要素がないと。
164:まさにその通りです。ドラムにしても、僕が持っていないリズム・パターンを持っているだとか、僕が思いつかないヴォーカリストならではのものを持っているやつだとか。ベーシストもそう。そうゆう人とやりたいと思いました。
-それで、ニコニコ動画にVOCALOIDの作品を投稿してみて、どんな反応だったんですか?
164:え、自慢大会になりますよ(笑)。 RYOTA:あははは(笑)。 164:僕は初投稿でヒットしたタイプになるんですが2007年に初音ミクが登場して、僕が初投稿したのが2008年。当時VOCALOID全盛期で、毎日たくさんの曲が投稿されてる中で数千再生されたらいい方だという感じだったので、まぁ、1,000再生いったらいいかなと思ってたんですけど、いきなり10万いったので......(笑)。正直そのときは"ほら、ひとりの方がよかったじゃん!"って思いました(笑)。"よし、コレでいこう"と。自分が間違っていなかったという自信になりました。