－今作でメンバーのみなさんが気に入っている楽曲はそれぞれどの曲でしょうか？

寺沢：やっぱり「Love Never Dies」が1番心に残ってますね。初めて挑戦したスラップも含めて、いろいろフレーズも考えて、緊張感のある状態でレコーディングができたので。

真壁：自分も「Love Never Dies」ですね。プレイとか関係なく、1番かっこいい曲だなと。"このバンドはこのバンドに似ている"っていうことはよくあるじゃないですか。でもこの曲に関しては"◯◯っぽい"っていうのがなくて、ホントに新しいニュアンスが入ってる曲だと思います。そういう意味ですごく好きですし、気づいたら口ずさんじゃうぐらい気に入ってます。

塚本：僕も「Love Never Dies」が好きで口ずさんじゃったりするんですけど......僕......「Cause In Midnight」が1番です（笑）。 一同：（爆笑）

真壁：そりゃそうだよな（笑）。

塚本：自分の素が1番出せてるし、人間のエゴも書けてる。意外に歌詞が1番気に入ってるかもしれない。

松浦：僕はTrack.10「Reason Of The Life」ですね。この曲は、ひとりの男の生き様を描いた曲なんです。ひとりの男ってのはこの塚本"JOE"旭のことなんですけど、アルバムのほぼラストを飾る曲としてすごく気に入ってますね。かなり前からでき上がってた曲なので、今回このメンバーでちゃんとレコーディングして、アルバムに収録できることが嬉しいです。速くもなく遅くもないテンポでギター・ソロも弾きまくってるので、レコーディングするのも難しくて何回も録り直して......。最後のアウトロのところで、このアルバムの中で1番高いシャウトがあるんですけど、聴いてる人にはそこで鳥肌立ててほしいですね。

村田：自分は「Scarlet Love Story」が1番好きですね。今作はどの曲も疾走感がありますが、この曲がずば抜けているなと感じてて。聴いてるだけで、何もかも吹き飛ばしてくれそうな感じが気に入ってますね。

－本作の楽曲ではありませんが、前作収録の「Storm is blowin'」のMVが非常に印象的ですよね。全編iPhoneで撮影され、村田さんがドラム缶という......。

村田：当時はドラム・セットを持ってなかったので（笑）。スティックだけじゃ味気がないと思っていたときに、塚本から"知り合いの余ってるドラム缶があるよ"って言われて。

塚本：LOUDNESSのMVにも樋口（宗孝）さんがドラム缶で演奏するシーン（※1981年リリースの『THE BIRTHDAY EVE～誕生前夜』収録曲「Loudness」のMV）があって、それに影響を受けてますね。みんなでいろんなMVを観て研究したんですよ。

村田：現場を移動する度にドラム缶をゴロゴロ転がして......（笑）。

一同：（爆笑）

真壁：真夏のロケだったからめちゃめちゃ暑かったな。終わったのは夕方ぐらいで、首筋が真っ赤になって、みんなでお風呂行って"顔痛てぇ"っつって（笑）。

－（笑）そして謎の美女はいったい......。

塚本：ハード・ロック／ヘヴィ・メタルあるあるの謎の美女です。意味がありそうでないんじゃないかっていう......ホントはあるのかな？って感じで。今後も謎を解くつもりはございません（笑）。

－このMVは第1弾とのことですが、今作からの制作予定もありますか？

塚本：今作からは、「Love Never Dies」と「Sex,Spice,Rock'n Roll」を絶賛制作中です！

真壁：「Love Never Dies」は、前作「Storm is blowin'」からは考えられないくらいかっこよくなってます！ 準備の段階から、これ絶対かっこいいよねって話してて。"コミカルな「Storm is blowin'」から、「Love Never Dies」みたいなかっこいいこともできるんだね"みたいに思ってもらえるかなと。

塚本：前作とはコンセプトを変えてて。「Storm is blowin'」はシュールに仕上がってますが、「Love Never Dies」はシリアスに、「Sex,Spice,Rock'n Roll」はロサンゼルスでもロケを行ってポップ且つコミカルでキャッチーなMVになる予定です。ロスはストーリーの進行上、僕ひとりで行くんですけどね（笑）。

－2015年の9月には埼玉の西川口HeartsにてHELL FREEZES OVER、Phantom Excaliverとの3マン・ライヴ"鋼鉄三銃士"を開催していますね。同世代のメタル・バンドとの共演はいかがでしたか？

寺沢：3バンドとも違うジャンルのメタルで、それでいて同世代だったので、やっぱり刺激的でしたね。キャラクターもそれぞれ濃いし（笑）。またやりたいですね。

－今後このイベントはまたやる予定はありますか？

塚本：Phantom Excaliverとは4月3日（日）のリリース・イベントでまた一緒にやります。"鋼鉄三銃士"は今のところ予定していないですが、いつか必ず。

－お客さんの反応はどうでしたか？

寺沢：それぞれのファンの方も別の出演バンドを好きになってくれたんじゃないかなという手応えはありました。

真壁：バンドのカラーも違えばファンのカラーも違いますからね。こういうバンドもいるんだっていうことを楽しんでもらえたと思います。

寺沢：僕らのライヴによく来てくださってる方々も、"Phantom Excaliverのライヴが良かった"とか言ってたり。そういう影響はあったと思います。