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INTERVIEW

TORNADO-GRENADE

2016.03.17UPDATE

2016年03月号掲載

TORNADO-GRENADE

Member:塚本“JOE”旭(Vo) 松浦カズマ(Gt) 真壁雄太(Gt) 寺沢リョータ(Ba) ドラゴンシャドウ村田(Dr)

Interviewer:今谷 重治

-じゃあ必然的にこういう方向性になったんですね。

真壁:そうですね。

塚本:その中でもTORNADO-GRENADEの方向性を作ってるのはほとんど松浦カズマだと思ってます。

-そしてフル・アルバムの完成おめでとうございます! 改めてメタルへの愛が強く滲み出ている作品だと感じますし、実際に"愛"をテーマに制作されていますよね。今作ではなぜ"愛"をテーマに?

塚本:ありがとうございます。"愛"をテーマにしたのは――すごくクサイこと言うようですけど、虫とか動物ってなんで鳴くかっていうと、ほとんどが求愛行動なんですよ。虫や動物が求愛して歌うのに、人間が愛を歌わないわけにはいかないなと思って。それで僕はラヴ・ソングを書き続けてて、今回のテーマにもなりました。

-非常に多彩な楽曲が揃っているうえに、全曲通して聴いてもまったく飽きないように楽曲がうまい具合に配置されていて、もうとにかくメタラーのツボを押さえまくり刺激しまくりのアルバムになったと思いますが、このアルバムの構想はいつごろから練り始めたのでしょうか? すでにライヴでは定番となっている曲もあると思いますが。

塚本:アルバムのレコーディングをしたのは去年の10月ごろで、ほとんどライヴでやってた曲を音源にしようかってことで始めて。2回目のレコーディングのときに松浦に"今回の曲順とタイトルを考えてきた"って言われて――そのときにすでにタイトルが"LOVERUPTION"に決まっていて、さらに曲順とともにまだデモすら聴いたこともない曲が何曲かでき上がっていて。その日の時点でアルバムが半分完成してましたね。

松浦:まず先にタイトルだけを作って、デモを並べてこの雰囲気で曲を作ろうって。そのときはまだリード・トラックができなかったんですけど、そこから連想してリード・トラックも作っていった感じですね。

-じゃあだいたい松浦さんの頭の中でアルバムの構想ができていたんですね。

松浦:自分の中でだいたいアルバムの流れを作っちゃってたんですよ。"LOVERUPTION"っていうタイトルも考えて、レコーディングの日にメンバーに"こんなの考えたんだけど、どうかな?"って話したら、みんな"いいね!"って言ってくれて。

塚本:"最高だ! これしかない!"って。

真壁:(松浦に)"昨日の夜中考えてたんだけど......"ってタイトルを見せてもらったときに、"これでいいよね?"ってなって。

塚本:"何それ最高だな!"って。

寺沢:"これ以外ないよね"ぐらいの。

松浦:候補のひとつとして考えたタイトルなのに、正式に決まったという。

真壁:みんなタイトルを褒めまくってましたよ。

-そんな今作は、アコースティック・ギターとフルートから始まり、壮大なインストへと発展するイントロダクションのTrack.1「Love Eruption」。その流れからのTrack.2「Love Never Dies」、この曲が1番好きです。ジャーマン・メタル的な要素を入れつつもジャパニーズ・メタルの良さを最大限に引き出した疾走感溢れるギター・リフとメロディアスなサビに、2番のサビのあとのベース・ソロ、そのままなだれ込むようなギター・ソロ。最後の最後まで否応無しにメタル魂を掻き立てられる最高にかっこいい曲だと思います。この曲はどのようにでき上がったのでしょうか?

松浦:これもタイトルだけを最初に考えたんですよ。このタイトルでリード・トラックになる曲を書きたかったのと、1stフル・アルバムなので、全員の見せ場がある曲にしたいなというところで。それでまずは、自分がどんな曲を聴いたらかっこいいと思うかを考えながらリフを作って、そのうえで曲全体の流れを作っていきました。そして作ったデモを塚本"JOE"旭に渡して、一緒に歌メロを考えて、この形になりました。

-なるほど。それでこのギター・リフ、最高に盛り上がるサビときたら、ベース・ソロもこうでしょ!みたいな。

寺沢:最初は普通にピック弾きでベース・ソロを入れてたんですけど、でもここはスラップ弾きなんだろうなと。僕は人前でスラップをやったことがなかったんですけど、"ここはスラップだよね?"って聞いたら、"スラップだね"ってことで練習して試行錯誤しました。人生で初めて人前でやるスラップが今回のフル・アルバムに入っているという。

-そしてベース・ソロからの真壁さん、松浦さんのギター・ソロで。

真壁:この曲のデモを聴いた段階で、これは絶対にスキッピングだと思ったんですよ。それでソロの構成を作って実際にやった方がいいなってことでフレーズを考えて弾いてみたら、超難しくて......。自分はPaul Gilbert(MR.BIG)的な手癖が多いんですが、スキッピングはKiko Loureiro(ANGRA / MEGADETH)の影響を受けているんですよ。今回のスキッピングはどちらかと言うとPaul寄りなんですけど、もうちょっとアクセントが欲しくて、6弦を入れたらめっちゃ難しくなっちゃって(笑)。でもいっぱい練習して録ったので絶対にかっこいいと自負できるようなソロになったと思います。

松浦:自分はとにかく泣きのソロを弾くことに命をかけてまして。真壁のソロから、ワウを使った泣きのソロを弾いて、キメありきでの早弾きをして、またリフに戻ってくる。そのベース・ソロ~ギター・ソロ~リフに戻るまでの流れが自分の中でもすごく気に入っていて。だからこの曲は全員の自己紹介になるような曲になったと思います。ぜひTrack.1「Love Eruption」とTrack.2「Love Never Dies」を繋げて聴いて欲しいですね。