INTERVIEW
ひめキュンフルーツ缶
2016.02.18UPDATE
2016年03月号掲載
Member:岡本 真依 奥村 真友里 河野 穂乃花 菊原 結里亜 谷尾 桜子
Interviewer:沖 さやこ
-いい2016年のスタートが切れましたね。『天国ギミック』は作家陣に新たな面々を迎えかなりラウドロック色が強くなりました。
谷尾:5周年を迎えて6年目に突入したひめキュンフルーツ缶の"第2章"になる、ググッといけるアルバムになったらいいなと。でも実は最初聴いたとき、曲がいつもの感じと違うからなかなか慣れなくて"これ......いけるかなあ!?"と思ったんですけど、振り入れをして身体に馴染ませていくうちに新しさを感じて。受け入れられてからは、この音楽をひめキュンフルーツ缶で見せていくことが楽しみになりました。だから早くツアーが始まらないかな......と思ってますね。
菊原:(新しい音楽性は)最初は受け入れがたくて(笑)。でも新しいことをやると新しいものが見えるし、自分たちも新しくなれるし。第2章の始まりとしてはいいんじゃないかなと思っています。
奥村:新しいひめキュンを見せられたらなと思いました。いつもとは違う方々が曲をたくさん作ってくださっているので、歌いまわしも今までにはない感じで苦戦しました(笑)。舜さんはVOCALOIDの曲も作ったりしてるし、お会いしたときに"人間が歌うつもりで作ってないから歌うの大変でしょ"と言われました(笑)。
岡本:今回は結構難しい曲が多くて。「灼熱の大地」(Track.3)はキーが高くて喉が切れそうになりました(笑)。
-Track.1「デッドギミック」は高速ドラムにシンセが効いたラウド・ナンバー。間奏ではジャズ・テイストのピアノが入るなど、ギミックのある楽曲ですね。ひめぎんホールでこの曲を披露してみて、いかがでしたか?
谷尾:この曲は流石さんが振り付けをしてくださって、サビでこういう動作があるんですけど(※言いながら顔の前に手のひらを広げる)。"見ている人と手のひらを重ねるような気持ちで手を広げて"と言われて、その気持ちでライヴでも臨んだら、お客さんもみんな一緒に手のひらを広げてくれて。ダンスの表現のひとつでファンの人たちと近くなれる方法があるんだなと勉強になりました。
奥村:初めてマイク・スタンドでパフォーマンスをしたので、両手が使えるんです。ちょっと奇妙な感じの、斬新な振り付けで。「デッドギミック」はひめぎんでも1番インパクトを残せた場所になったんじゃないかなと思います。
谷尾:ただ手のひらを広げるだけだとただの体操に見えるんだけど、気持ちひとつでちゃんとダンスになる。すごく勉強になりましたね。
-"天国ギミック"というタイトルにも通ずるように"死ぬ気で生きよう"、"人生の一瞬一瞬を大事に生き抜こう"と訴えかけるようなメッセージの強い曲も多くて。それもあって、菊原さんが作詞したピュアなラヴ・ソング「僕のトナリ」(Track.4)は映えますね。菊原さんはだいぶ作詞にも慣れましたか?
菊原:自分から"歌詞を書きたい"と言って作詞を始めたんですけど、歌詞はやっぱり言葉のはめ方とかが難しいですね(笑)。今回は"僕のトナリ"というタイトルと曲をもらって"これで歌詞を書いてみて"と言われて......まずみんなに曲を聴いてもらいました。そしたら"バースデー・ソングっぽいね"という意見が出たので"僕のトナリ"と"誕生日"というテーマで物語を作ろう!と。書き上げたあとに各メンバーの性格を考えながら歌割りをしていきました。プレッシャーもあったけど"ここは誰々に歌ってほしいな"とか"こんなふうに歌ってほしいな"と考えながら作っていくのはすごく楽しかったです。
奥村:ゆん(菊原)の歌詞は等身大の女の子が作っている歌なのですごくきらきらしているし"女子だ~!"って感じ(笑)。
菊原:本当はもっとかっこいい歌詞が書けたらいいんですけど、ピュアピュアな女子の歌詞しか書けないんですよ(笑)。次はかっこいいものにもチャレンジしたいですね。
-ひめキュンの歌詞は女子要素少なめですし、そういう曲があってもいいと思いますよ。他の曲よりもみなさんの歌声も等身大の女の子らしさが出ていて可愛らしいですし。
岡本:ゆんに"こういう感じに歌ってね"と頼まれたので。
谷尾:でも、ゆんの合格ラインに達してたのは私だけなんです(笑)。
岡本:え、それ自分から言う(笑)!?
-ははは。菊原さん的には谷尾さん以外は不合格?
菊原:みんなもっと可愛くできるし、もっとやわらかく優しくできる(笑)!