INTERVIEW
FROM ASHES TO NEW
2016.02.12UPDATE
Member:Chris Musser(Vo) Matt Brandyberry(Vo/Gt/Key/Prog)
Interviewer:荒金 良介
-FROM ASHES TO NEWのライヴを初めて観させていただきましたが、結成から2年ちょっととは思えないほど完成度の高いパフォーマンスで驚きました。ALL TIME LOW、ONE OK ROCKらによる東名阪ツアー"ONE THOUSAND MILES TOUR 2016"のオープニング・アクトに出演するということで、今回が初来日になりますが、まずは昨日と今日の公演を終えた感触から聞かせてください。
Chris:ああ、グレイトだったよ! お客さんの盛り上がりには驚いたね。
Matt:俺たちのことを初めて観る人が多かったと思うけど、ものすごく楽しんでくれているのを見て愛を感じたから、俺たちもみんなのことをどんどん好きになったよ。
Chris:今回一緒にやったONE OK ROCKのライヴにも驚いたよ。歌を聴いて、鳥肌が立ったね。
Matt:ああ、いいバンドだよ。演奏も良かったし、バンド全体のエネルギーも凄まじかった!
-海外と比べて、日本の観客の盛り上がりはどうでした?
Matt:最高だよ、俺は大好きだね。バンドとしてはショーの構成を組んで、こういうふうに盛り上がって欲しいと考えてやっているんだけど、こっちから指示せずにあれだけ盛り上がってくれるんだから、助かるよ(笑)。
-現在、あなた方はベースレスの5人編成でライヴをやっているんですね。
Chris:そうなんだ。
Matt:ははは、バレちゃってるね。案外、気づかない人も多いんだけどね。
-いや、すぐ気づきますよ(笑)。
Matt:実はツアー中にベーシストが急に脱退しちゃってね。そのあとにサポートを入れていた期間もあるんだけど、今は"MacBook Pro"という奴にやらせているんだ。ミスもしないし、彼はパーフェクトだからね(笑)。まあ、いずれベーシストを入れようと考えているけど、僕らの音楽性的にもベースがいる/いないはそこまで重要事項ではないんだ。
-なるほど。
Matt:ツアーは過酷だからさ。新しいベーシストを入れて、2週間ぐらいですぐ辞めてしまうなんて自体が起こるくらいなら、じっくり長くやってくれるメンバーを探した方がいいからね。
-FROM ASHES TO NEWのライヴはハードコア・バンドのようにねじ伏せるアプローチではなく、バンド・メンバー自らステージ上でジャンプしたり、曲中に手を大きく横に振ったりと、エンターテイメント性を意識したショーですよね?
Matt:もちろんさ! 俺たちを観に来てくれる人がいるから、バンドは存在できるわけだからね。
Chris:パーティーで観客と一緒に繋がりたいしね。
Matt:そう、ライヴはビッグ・パーティーなんだ。
-ライヴにおけるエンタメ性で影響を受けたバンドはいます?
Chris:好きで観ていたバンドの中にはマイク・スタンドを握りしめたまま、ジッと動かないバンドはいなかったかもしれないな。
Matt:俺は子供のころにずっとクリスチャン・ミュージックを聴いていたんだ。別にそこまで好きだったわけじゃなかったし、たいして理解もしてなかったんだけどね。その中でもクリスチャン・ラップのDC TALKというアーティストは好きだったな。環境的にライヴをたくさん観る機会がなかったし、そもそも行く機会もなかったけどね。自分たちでバンドをやるようになって、ショーの魅せ方みたいなものを意識するようになったんだ。特にツアー先で出会うバンドのライヴを観て、そこから学ぶことは大きいね。
-例えばどんなバンドですか?
Chris:FIVE FINGER DEATH PUNCHや、PAPA ROACHとかね。
Matt:ああ、その2バンドからは影響を受けてるね。ツアーで最初に出会ったバンドがHOLLYWOOD UNDEADだったんだけど、個人的にも昔から大好きなバンドだったんだ。彼らの姿を間近で観て、大きな刺激を受けたよ。そのほかにもP.O.D.のSonny(Vo)はとてもいいフロントマンだし、現場で学ぶことがほとんどだよ。
-今、名前が挙がったバンドは"ニューメタル"と呼ばれますが......。
Matt:ふふふ。その言葉は知ってるよ(笑)。