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INTERVIEW

Last Day Dream

2016.01.07UPDATE

2016年01月号掲載

Last Day Dream

Member:Saimotic(Vo) Aran(Gt) 藤井 優樹(Dr)

Interviewer:米沢 彰

-ここのピアノの使い方もそうですが、これまでの曲でもストリングスを多用していたり、ドラマチックであることや壮大な展開に対するこだわりというか、そういう展開を含むからこそLast Day Dreamの音楽であるという自負すら感じるのですが、実際のところはいかがでしょうか?

Saimotic:"ドラマチックでなければいけない"というこだわりは実はないです。やっていたら"お! カッコイイ!"みたいな感じでできてしまったっていう。このピアノのフレーズは全部Aranのセンスなんですけど。

Aran:ピアノとストリングスに関しては"意図的にドラマチックにしたいから入れた!"ってわけではなくて、"かっこええんちゃう!?"っていうそのときの気分で作った感じですね。本当にただの遊び心です。

-結構イメージと違いますね。そしてこの曲も後半では2バスの16連と24連の使い分けがさらりと入っていたり、これは褒め言葉ですが、本当に変態ですね。

藤井:性的にも変態です......。っておいー! お天道様ー!

Saimotic:何言うてんねん(笑)。

-次のTrack.3「Unfair Charisma」は一転してダークなリフからのスタートですね。2曲ながら違う面を見せていこうという意図は最初からありましたか?

Saimotic:そうですね。今回シングルを出すにあたり、絶対、違う面は出したいなと思っていました。同じような楽曲を2連チャンで聴いても絶対嫌ですからね。

-そもそも今回の収録の2曲というのはどのようにして決まったのでしょうか?

Saimotic:2015年3月に1stミニ・アルバム『My Tragic Phantom』を出して、新作は短いスパンで出したいなぁって思いました。その間にギターがひとり脱退しちゃってのもあって、新体制での音源を出したいって気持ちもあって。デモはまだ他にもあるんですけど未完成で、一気に出すより小出しの方がワクワクするかなと。

-2曲+オープニングの1曲とした経緯も教えていただけますか?

Saimotic:今回は2016年一発目の音源ということでそんなに多くの曲を出すのではなく、まずは新体制の音楽性を示したいなと思い、メンバーで話し合ってそういう結論に達しました。

-そしてこの曲もサビのリフが明るくて、全体的にダークでハードなイメージの曲なのにすごくとっつきやすいのが印象的ですね。

Aran:(サビのリフは)この曲の中で1番の見せ場にしたいとは考えていました。サビまでは重い曲だなと思いきや、サビに入ると聴きやすく耳に残るような感じにしたいと思っていましたね。

-前作EPからMVとして公開されている「My Tragic Phantom」では、その音楽性を活かしたドラマが映像で展開されていてLast Day Dreamの世界観をより拡げるためのいい布石になっていましたが、今作ではMVの予定はありますか?

Saimotic:もちろんあります! ライヴMVですが、ぜひチェックしてもらいたいです。

-ちなみに、両曲とも"作曲Aran & Saimotic/作詞 Saimotic"となっていますが、実際の作曲はどのように進められているのですか?

Saimotic:今回の作品は僕が原曲を作り、さらにアレンジをAranが手掛けるって方法ですね。前作も「My Tragic Phantom」と「Violet Blood」は僕とAranで曲を作ったので、今回も同じスタンスでやりました。

-相当に練りこまれた展開ですが、この展開や曲の構造を作っていくうえで1番大事にしているものは何でしょう?

Aran:曲作りに関してのお互いの個性を活かしきることですね。

-THE BLACK DAHLIA MURDER、UNEARTH、WITHIN THE RUINS、ERRAなど世界的に活動を行っている海外アーティストとの共演を果たしてきていますが、その中で得られたものや受けてきた刺激などは具体的にどういったものがありましたか?

Saimotic:本当にいろんな刺激をもらいますね。クオリティもそうなんですけど音楽からライフスタイル、バックグラウンドを感じることができて、毎回すごいって思います。一方で俺たち日本人も全然負けていないんじゃないのか?と思ったりもしますけど。

藤井:演奏レベルは日本人もそんなに負けてないと思いましたが、曲のセンスはやはり真似できないぐらい進んでいるなと思いました。あと毎回キックペダルのセッティングを目で見て盗んでます(笑)。

-今後、Last Day Dreamが目指していく方向性や野望、目標など教えてください。

Saimotic:方向性は今と変わらず、自分たちの表現したい音楽をとことんやりたいです。大きいフェスの出演や海外ツアーもしてみたいですね。CrossfaithやFear, and Loathing in Las Vegas、SiMなど、国内の第一前線で活躍しているバンドと対バン形式でライヴをしてみたいです。そして、次の新作はアルバムを作りたいですね。

-最後に、激ロック読者へのメッセージをお願いいたします。

Saimotic:"激ロックのインタビューを読んでライヴに来ました!"って言ってくれる人が多くて本当に感謝してます。ぜひ、新体制のLast Day Dreamをライヴで体感しに来てください。