INTERVIEW
POTSHOT
2015.10.07UPDATE
2015年10月号掲載
Member:RYOJI(Vo)
Interviewer:吉羽 さおり
-今年結成20周年ということで、今回はリユニオン・ミニ・アルバム『DO IT AGAIN WITH POTSHOT』がリリースされ、現在数々のイベントに出演したりエネルギッシュに活動していますが、POTSHOTとしてのライヴはいかがですか。
体調悪いですねえ(笑)。すごくエネルギーを使うというか、止まっていたものを動かすのは思った以上に大変でしたね。ただ、すごくお客さんに助けられましたね。もともと、そんなにうまくないバンドでしたし、なおかつブランクもあって。それに練習不足な部分もあったりで、結構しっちゃかめっちゃかだったんですけど、助けられながらここまでなんとかやれたかなと。
-今回の活動は、再結成でなく、2015年内の期間限定復活ということなのですが、こうしてPOTSHOTを改めて動かそうと思ったのは、何が大きかったんでしょう。
やっぱり、需要があるというか、誘ってもらえたのが1番大きかったですかね。2年ぐらい前に、活動していた当時ずっとお世話になっていた大阪の"RUSH BALL"というイベントが、15周年を迎えるとき、"どうですか?"みたいな感じで話がきて。メンバーも"せっかくお祝いごとだし、やってみる?"っていう気持ちだったので出演したんです。最初はアウェイになるのかなと思ったんですけど、ワーっと盛り上がって誘ってくれたスタッフの人も、喜んでくれて。こんなに喜んでくれるならやってよかったなと。で、1回やるとその噂をかぎつけてですね(笑)。
-いろんなところから、どんどん誘いがくると(笑)。
昨年は北海道で、当時お世話になっていた"NO MATTER LIVE"っていうイベントが20周年だから、どうですかっていう話がきて。"じゃあ、お祝いごとだし、せっかくだから"って(笑)。そしたら当時のスタッフもみんないて、久しぶりっていう雰囲気で。ライヴをやったらスタッフもお客さんもすごく喜んでくれて。メンバーも打ち上げとかで、"すごくよかったね"なんて話をしてて。昨年はそのイベントとニューロティカのヴォーカルのあっちゃんの"生誕50年祝賀大祭"にも出て。そのライヴのあとに、"2015年は20周年だから、まとめて何本かライヴやってみる?"って盛り上がったんですよね。
-バンドも乗り気だったわけですね。
毎回打ち合わせを居酒屋でやってたから、必要以上に盛り上がっちゃうけど、次の日に打ち合わせた内容を誰も覚えてないっていう。全然、進まないんですよ。いざ冷静になってみんなのスケジュールを照らし合わせてみたら、全然スケジュールが合わないということが発覚して。今回は、あくまでも再結成じゃなくて、期間限定の企画なので、"各々の今の活動や生活のペースは崩さずにやろう"、"楽しい範囲でやろう"というのが、テーマというかルールだったんです。それでいざ、動き出したらスケジュールが合わない。全員の予定を合わせると1本もライヴができないくらいになってしまうので、何本かは、誰かが欠席とかでもしょうがないねっていう裏事情もあるんですよね。
-そういうふうに、みんなができるペースでやろうという分、より楽しめているということもあるんですかね。
そうですね、このノリでやれるならやろうと。当時は、単純に楽しくなくなったから解散したというのが原因としてまずあったので。そこはすごく大事にしたいところですね。無理したりとか、ツライなら別にやらなくていいじゃんっていう。
-RYOJIさんはPOTSHOT以降もスカ・パンク・バンド、SKA PUNK ZOMBIESをやってきていますが、改めてこうして動いてみてPOTSHOTとはどんなバンドだと捉えていますか。
うーん......どうなんですかね(笑)。
-結成20年ということでは、人生の半分くらいになるわけですよね?
21歳で始めて31歳までの10年間という、青春とまではいわないですが、人生のそういう時期にすべてを注ぎ込んだバンドなので。大事と言えば大事にしたいという思いはありますよね。難しいですね(笑)。
-例えば今、リスタートしてKEMURIともご一緒になることもあると思いますが。
それが、それほど一緒にならないんですよ(笑)。2マン・ライヴくらいやるのかなと思ってたんですけど、ないんです。
-ああ、そうなんですか(笑)。彼らはそれまでやっていたこと、精神や哲学を貫きながらも楽しく活動をしていますが、それで言えばPOTSHOTはもっとカジュアル且つポップで、楽しいパンク・バンドという印象が強いです。ご自身ではPOTSHOTに対してこういう姿勢でありたいっていうものはあったんですか?
まずは楽しければ、ですかね。聴いてくれる人もそれで楽しくなって、元気になってくれればという姿勢ですね。スカ・パンクってもともとそういうものというか、歌詞をよく読むとメッセージが入っているんだけど、パッと聴いたり、ライヴでは、その場ですごく楽しめて元気になれる音楽なんですよね。家に帰って歌詞を読んでみたら、ちゃんとメッセージもあるんだなっていう音楽。そういう順番でいいかなと思ってるんです。だから、まずは楽しく元気になれれば、もうそれで合格かなって。今回のもそれが1番のテーマなんですよね。