INTERVIEW
5 SECONDS OF SUMMER (Luke Hemmings)
2015.10.22UPDATE
Member:Luke Hemmings (Vo/Gt)
Interviewer:山口 智男
-激ロック初登場なので、まず、どんなバンドに憧れて、5 SECONDS OF SUMMER(以下:5SOS)を始めたのか? 主にどんなバンドを聴いてきたのかを含め、自己紹介をお願いします。
僕個人の話だと、両親がAC/DCの大ファンだったんだ。他にもINXSとか、オーストラリアのバンドをいっぱい聴いていたからその中で育ってきたけど、自分で音楽を選んで聴くようになってからはGOOD CHARLOTTEとかGREENDAY、SUM 41とか、そういうバンドに惹かれたんだ。12歳になるかならないかくらいのころだったね。そういうバンドを聴いていたことが、このメンバーを結びつけたような気がする。ビッグなロック・バンドだね。5SOSの音楽にも影響がよく出ていると思うよ。
-今年2月、初来日がついに実現しましたね。日本の印象、単独公演の手応え、日本で過ごしたプライベートな時間についてなど、初来日の際の思い出を教えてください。
今は世界中アメリカナイズされたような感じだけど、日本は他の国と全然違うところだなと思った。別世界に行くような感じだったね。とても気に入ったよ。クールなところだよね。昔からゲームやアニメにも興味があったから、すごいところだなと思ってたんだ。でも、全然違うところなのに、ファンのみんなが僕たちが日本に行くのをあんなに長い間待っていてくれて嬉しかった。それが1番のハイライトだったね。みんな僕たちのライヴを観れたことを本当に喜んでくれたんだ。
-前作『5 Seconds Of Summer』から1年半ぶりとなる新作『Sounds Good Feels Good』のリリースを1ヶ月後に控えた現在の心境は?
2枚目だし、楽しみだよ。アルバム作りで3ヶ月、ロサンゼルスにいたんだけど、何もかもが素晴らしい経験だった。海外で暮らすのも初めてだったしね。今回は今の自分たちがどんなものなのかがちゃんと表現できていると思う。
-その3ヶ月間はどんな生活を送っていたんでしょうか? 普段の生活とは違うものだったのでしょうか。
うん。ロサンゼルスの一軒家に僕たち4人で暮らしたんだ。とてもいいところだったよ。スタジオも併設されていたから曲も書けたしね。できたアイディアをその場でプロデューサーのJohn(Feldmann)に持っていくことができたんだ。いい経験だったよ。2枚目のアルバムだったし、本来だったらストレスフルでもおかしくなかったけど、あの環境で作れたことがいいセラピーになった気がする。それまで数年間、同じところで曲作りをしていたから、いい気分転換になったしね。あの家で毎朝、目覚めて曲作りができたというのは良かったよ。
-セルフ・タイトルだった前作(2014年リリース)は世界各国で大ヒットしただけではなく、さまざまな記録も打ち立てました。新作を作るにあたって、プレッシャーも感じたのでは?
たしかにプレッシャーはあったね。ただ、実際は1stアルバムのときよりも早く曲ができたんだ。1stの方が曲作りが難しかったんだよね。あのころはソングライティングについてもまだほとんどわかっていなかったから。もちろん、1stがヒットしたあとだったからいいものを作らないとというプレッシャーはあったけど、正直言って今回の方があらゆる意味で今までの最高傑作になったと思う。だから本当にハッピーなんだ。
-新作を聴かせてもらって、前作の延長で、曲調、アレンジなど、表現の幅がぐーんと広がったという印象がありましたが、今までの経験や、今回メンバーで一緒に暮らしたことが役立ったと思いますか?
そうだね。あまり大きく路線変更したくはないというのはあった。1stがファンにとても気に入ってもらえたし、いいアルバムだったと思うからね。今回は4人で3ヶ月間、顔を突き合せたことによって、コンセプト的にも音楽的にも前のアルバムから発展したものができたと思う。
-今回、広げることができた表現の幅や5SOSの新境地をアピールするという意味で、会心の1曲を挙げるなら?
うーん......最後の方にある曲Track.17「Outer Space」かな。音楽的にも歌詞的にも。ビーチに行ったときに閃いた曲なんだけど、その曲から「Carry On」という別の曲になだれ込んでいくんだ。「Outer Space」はわりと静かな曲なんだけど、そこから曲調ががらっと変わって「Carry On」に行く。あれができたというのは、音楽的にも歌詞的にも今の僕たちがどういうところにいるかを示しているような気がするね。
-あれはたしか4人全員で書いた曲ですよね? 4人の合作は他にどんなものがありますか。
うーん......メインは僕が書いていて、たまにCalum(Hood/Vo/Ba)やAshton(Irwin/Dr/Vo)と、という感じで何人かずつで書いていたものが多かったんだ。4人で書いた曲と言えば、そうだね、Track.9「Vapor」というのがアルバムに入ってるよ。Michael(Clifford/Gt/Vo)とAshtonがヴァースとコーラスを書いて、それがとても気に入ったんだ。そこにCalumが別の日に別のヴァースを書いた。どれもしっくり噛み合ったよ。そんな感じで、4人で書いたのもいくつかあるよ。
-前作に引き続き、Madden兄弟(GOOD CHARLOTTE)やALL TIME LOWのAlex Gaskarth(Vo/Gt)と共作していますが、共作のおもしろさはどんなところでしょうか?
Madden兄弟やAlexみたいな人と曲を書いていると特にいろいろ学べるものがあるよね。今回はJohn Feldmannとも曲作りをしたけど、自分の経験を曲にしたとしても、それを彼らに持っていったらもっと上手い表現になることがあるんだ。それに彼らの曲作りを見ているだけでも、彼らが自分の体験をどのように曲にしているのかとかわかるし、勉強になるよね。自分がその場で体験していなくてもわかるような書き方なんだ。
-他人と共作したとき学んだことが、ひとりで曲作りをするときに役立っていると思いますか?
もちろん! 自分で書いた曲を人に聴かせて、最終的にちょっとひねりを加えるのを手伝ってもらえたのも良かったしね。
-今日(取材日:日本時間9月13日)はフロリダですよね。新作リリース後の活動予定は?
ツアーがひと段落するから、そうしたらいろいろなところに行ってアルバムの話をすることになると思うよ。それが今年いっぱい続くかな。来年はツアーができたらいいね。楽しみだよ。
-なかなか忙しい1年になりそうですね。来日公演も実現しそうですか?
そうだね。まだ具体的な話は出ていないけど、来年はもっと日本での日程を入れたいねって話はしてるんだ。
-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
前回の来日を心待ちにしてくれてありがとう。1stアルバムを気に入ってもらえてとても嬉しいよ。新作も気に入ってくれるといいな。来年はもっとショーをやって、みんなに会える機会を増やしたいね!
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