MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

MergingMoon

2015.08.21UPDATE

2015年08月号掲載

MergingMoon

Member:Jun(Key/Prog) Yusuke(Gt) Tatsuya(Vo/Ba)

Interviewer:米沢 彰

-激ロックでは初のインタビューとなりますので、まずは自己紹介からお願いできますでしょうか?

Jun:キーボードのJunです。日本酒好きです。いろんな地酒を飲みたいです。

Tatsuya:ベースとコーラスのヴォーカルをやっています、Tatsuyaです。結成当時からコーラスをやっていたのですが、これまでの5年間、影の薄いコーラスだったので、今回からは(Vo/Ba)に表記を変えて頑張っていこうと思っています。

Yusuke:ギターのYusukeです。根暗でミーハーですがよろしくお願いします。

-今のバンドの現状に至るまでの変遷を簡単に教えていただけますか?

Jun:最初に大学のサークルで出会ったメンバーと後輩の2人のヴォーカルで、ツイン・ヴォーカルのメタル・バンドとして始まりました。この3人がその初期メンバーだったのですが、そのあと、1人辞めて、1stアルバム(※2011年5月リリース『Inauguration of the black sun』)のあとにまたヴォーカルとギターが辞めて。それからメンバーを探して前のヴォーカルのUさんに出会って、ギターも決まって、2ndアルバム(※2013年5月リリース『Kamikakushi』)を制作しましたが、そのあとにまたヴォーカルとドラムが辞めてしまって。そこからは本気で一生続けられるメンバーを探そう、ってなって。それまでももちろん真剣だったのですが、そこで激戦のオーディションを行って、ヴォーカルのSabaとドラマーのSuzuが加入して今に至ります。

-出入りが本当に激しいですよね。

Tatsuya:ヴォーカルというバンドの顔が、アルバムを出すごとに変わってしまうという悲劇的なバンドなんですが、変わってしまったこともこれまでの経験として活かして、これからは変わらないメンバーでやっていこうと思っています。結成が大学のサークルだったので、それぞれの進路が定まる前に"こういう音楽が好きだ!"っていう気持ちだけで始めてしまったというのが要因かもしれないですね。

Jun:出入りが激しいのはそうなのですが、例えば2ndのときに、1stのときと同じようなヴォーカルを探すことにこだわっていたら、方向性も変わらなかったですし、新しいエッセンスが加わることもなかったと思います。2ndのときはUさんという女性ヴォーカルだったので、Tatsuyaのコーラスも活かして、和のテイストも入れたいって話になって。Uさんがいたからできたというか、Uさんありきのテーマで作品ができて。今回もSabaとSuzuというふたりが加わって、僕たちのエッセンスに彼らのエッセンスを融合させていて。そういうスタイルなので、やっていること自体は変わっていっているイメージはないですね。

Tatsuya:悪く言うとメンバーがコロコロ変わって音楽性もコロコロ変わっているって見えるかもしれませんが、メンバーが変わって、その度に新しいことに挑戦できていて、やっと今回、今までのものを活かした作品ができたんじゃないかと、いい面もあったんじゃないかと思っています。

-バンドの資料で "妖怪コア"という表現がかなり目を引きました。この"妖怪コア"という表現やバンド名の由来を教えていただけますでしょうか?

Tatsuya:個人個人の宗教観はそれぞれなんですが、メタル・バンドへの憧れを突き詰めていったときに、悪魔だったり、ブラック・メタルだったり、キリスト教的な宗教観を持ったバンドへの思いが強いということが見えてきて。でも、日本のバンドで、宗教的にもみんながバラバラな中で、キリスト教的な悪魔をテーマにする気もしなくて。それで、日本の中で悪魔的なものにあたるものといえば妖怪という話になって。当時、沖縄出身のメンバーもいて、沖縄には"マジムン"という名前の妖怪がいる、ということがわかって、ローマ字表記で海外の人にも"マジムン"が空耳的に伝わったら面白いな、と。それで、"MergingMoon"にしたんです。そこから活動していく中で、よりコンセプトを持ってやっていこうとなって。

Jun:突飛な表現かもしれませんが、これまでも妖怪のことを歌詞で書いたりしていたので、わかりやすく"妖怪コア"って言っちゃった方がわかりやすいんじゃないか、と。

-初の全国流通EP『怨-eN-』の完成おめでとうございます。タイトルからしてかなりのインパクトですが、このタイトルにはどういった意味を込めてつけたのでしょうか?

Jun:最初にデザイナーさんが上げてきたジャケット・デザインが円形だったんですよね。"日本をウリにする"ということでいろいろ打ち合わせをしていて、だんだん行き詰まっていって、いっそ日本国旗にした方がいいかもって話もあったんです。

Tatsuya:そのミーティングの中でよく出てきたのが、人の出入りも激しくて活動休止も長かった僕たちがこうやってまたできるのも"縁"だよね、って話で。そこから誰にでも読めるようにローマ字で"EN"にしようってことが先に決まって。そこに漢字を一文字当てようってことになって、妖怪コアとしては選ぶとしたらこれだろう、と。

Jun:同音異義語で面白いかな、ってことだったんですよね。

Tatsuya:デザインから始まったタイトルですね。