INTERVIEW
MergingMoon
2015.08.21UPDATE
2015年08月号掲載
Member:Jun(Key/Prog) Yusuke(Gt) Tatsuya(Vo/Ba)
Interviewer:米沢 彰
-それは絶対思いますね(笑)。
Jun:もし迷惑メールだと思って無視してたらあの映像は残らなかったですね(笑)。
Tatsuya:"お金はいくらかかりますか?"って聞いてしまいましたね(笑)。
-そうした使われ方をしているのも、やはり日本のトライバルな部分を持っているのが海外で評価されている、ということなのでしょうか?
Tatsuya:外国人に対して"サムライ、スシ、フジヤマ"以外の日本をアピールしたいっていうのはありましたね。そのために最初は着物を着て演奏していたりしたんですが、そのうち海外から取材を受けたりすると、今度は自分たちが"サムライ、スシ、フジヤマ"しかないですよって言ってる側になってしまったんじゃないか、とも思うようになって。それで、今回はあえてメンバー全員で衣装を探しに行って、着物でも洋服でもないような、そういう和洋折衷を今は目指すようにしています。そうすることで、わかりにくくなってしまうのかもしれませんが、それは覚悟したうえで、日本をちゃんと海外に紹介するって責任を勝手に背負ってやっていますね。
Jun:着物を着てやってみたり、他のバンド以上に"日本とは"ってことを考えて活動をしてきた自負はありますね。
Tatsuya:前作では和服を着て、サウンドでも琴なら琴ってわかりやすい音を使っていたんですが、今作ではその進化版として、琴の音でもいろいろエフェクトをかけて使っていますね。
Jun:例えば初音ミクも日本から生まれてきていて、現代の日本の音ですし。
Tatsuya:なので、すぐにわかってしまうとあまり意味がないというか。
Jun:前作でかなりわかりやすく入れたので、エッセンスとして日本の楽器をその進化版として入れています。
Yusuke:今作では初音ミクなどの現代日本的なサウンドにも挑戦したのですが、今作に収録されているTrack.4「Manifestation」のMVではコスプレイヤーさんに出演してもらっていて、視覚的にも"現代日本"の表現の追求にこだわっています。
-今作のリリース以降の予定を教えていただけますか?
Tatsuya:リリース記念イベントを9月22日に渋谷GARRETで行います。さらに、12月4日にバンド史上初めてのワンマン・イベントがあります。12月の方は、今作の帯を持ってくると入場できる、という内容なので、そこでバンドの集大成を見せられればと思っています。
Jun:あとは、Phantom Excaliverさんのイベントにも出演します。
Yusuke:9月4日には念願の海外公演ですが、Serenity In Murderさん協力の下で台湾の"Rock In Taichung Festival"という例年10万人ほど動員する野外フェスのステージへ一緒に出演することになりました。
-バンドとして持っているヴィジョンや目指している方向を教えてください。
Tatsuya:実は、紙にも書いてファイルに綴じているんですが"日本を代表するラウドロック・バンドになる"というのが大きな目標です。そこに向けて、ひとつひとつ目標を設定していて、身近なところでは12月のワンマン・イベントをソールドさせるのが目標です。そうしてひとつひとつ達成していくことが大きな目標への道になっていると思っています。
Jun:まずはふたつの自分たち主催で行うイベントからホームを築いていきたいです。
-最後に激ロック読者へのメッセージをお願い致します。
Tatsuya:激ロックから発信されている情報をいつも見ていますし、それを見ている読者のみなさんとはいつも同じ気持ちだと思いますが、今回こうして初めて掲載してもらって、同じ趣味を共有している仲間でもあるみなさんに、MergingMoonを知ってもらえると嬉しいです。
Jun:ラウド・バンドは古今東西、津々浦々、いろいろ存在していると思いますが、そんな中でもこれまで出会えなかった音楽性やMVも含めた作品をみなさんにお届けできたら、と思っています。他のバンドでは手に入れられなかった感動を共有できればと思います。
Yusuke:根暗でミーハーな僕が満足できる作品になっているので、激ロック読者のみなさんの中でも個性派のあなたに贈る、ニューEP『怨-eN』。ぜひ聴いて楽しんでください。