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INTERVIEW

NOTHING MORE

2015.03.08UPDATE

NOTHING MORE

Member:Jonny Hawkins (Vo/Dr) Mark Vollelunga (Gt) Daniel Oliver (Ba) Paul O’Brien (Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-前回のインタビューのときに、"日本にはずっと行ってみたいと思っていた"と言っていましたが、実際に来てみての印象はどうですか?

Paul:すごくいいよね。

Jonny:そうだね。みんなすごく優しくてね。

Mark:街もきれいだし。

Daniel:みんなが敬意をもって接してくれるのは、アメリカとは違うところだね。

-ちなみに、NOTHING MOREにとっての日本での初ライブが今回の"VAMPARK FEST"となるわけですが、初来日にして武道館公演っていうのもなかなかすごい体験だと思うんですが。

Jonny:ほんと夢のような場所だよね。

Paul:子どものころに、CHEAP TRICKとかDREAM THEATERのライヴDVDを観て武道館という場所は知っていたから、ここで演奏することはバンドにとって貴重な体験だよね。

Daniel:僕らみたいな日本でデビューしたばかりのバンドが、こんなにたくさんの人の前でライブをできるのは光栄だし、今回この"VAMPARK FSET"に招待してくれたVAMPSにもすごく感謝しているよ。

-VAMPSとはどういった経緯で知り合ったんですか。

Jonny:去年の8月か9月くらいに、NOTHING MOREがロサンゼルスにあるTroubadourっていうクラブでライヴをしたときに、VAMPSもレコーディングでロサンゼルスにいて。そのときにライヴを観にきていたんだ。ショーが終わったあとに、バックステージで一緒に乾杯をしたのが知り合ったきっかけだったんだ。

-それではアルバムの話や曲作りについてお訊きしていきたいのですが、今回のアルバム『Nothing More』では何かテーマやコンセプトを持って作られたんですか。

Jonny:『Nothing More』はひと言で説明するのは難しいんだけど、今回はコンセプチュアルなアルバムをイメージしていて。アルバムは「Ocean Floor」で始まって、最後が「Pyre」という曲で終わるんだけど。落ち着いた水のような表現から、さまざまな葛藤を通して、アルバムが進むに連れて燃え上がっていくような流れになっているんだ。

-普段は曲作りをするときにもそれぞれの曲でテーマ付けは考えるんですか。

Jonny:曲作りでインスパイアされるのは、やっぱり実際に自分たちが体験したことや、みんなで話をしてシェアしたものだね。それを曲に反映させていく感じで曲を作る。

Mark:その中でもサウンド雰囲気と歌詞とのバランスというのは大事にしているかな。

-ドラマティックであり、またプログレッシヴなサウンドで想像力を刺激するような楽曲が並んでいますが、作っているときにも何か映像的なものであったりドラマが浮かんでいたりするんですか。

Jonny:曲によるんだけれども、実際に見たものからインスピレーションを受けることもあれば、逆にアイディアが先に出てきて、それをどんどん煮詰めていくうちにいろんなイメージが出てきたりということもあるんだけど。曲を作っていて共通しているのは、例えば目を閉じでその曲を聴いたときに、自分の中でストーリーだったり、映画のようなものだったりが想像できることが大事にしているかな。でもその想像しているストーリーが、楽曲制作の過程で、止まってしまったりすると、何かおかしいんじゃないかって修正していくっていうか。ストーリーが続かないなっていうのを感じたら、そこをもう1回煮詰めていくというやり方だね。

-曲作りでは、誰かがベーシックを作っていくんですか、それともバンドでセッションで作り上げていくんですか。

Jonny:基本的には曲作りは全員でやっているんだ。ちょうどこのアルバムを作ったときは、みんなで一緒の家に住んでいて。下のフロアにスタジオがあって、そこでライヴのリハーサルをしたりする人がいたり、上の階のレコーディング・ルームでレコーディングしている人がいたり、また別の部屋で音作りをしていたりする人がいたり、そういう作業の中で、どんどんアイディアが集まってきて、みんなで作り上げているという感じだったね。

Daniel:基本的には全員でやっていて、あとはギターのMarkが持ってきたアイディアをみんなで膨らませていくっていうパターンもあるね。