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INTERVIEW

Last Day Dream

2015.03.17UPDATE

2015年03月号掲載

Last Day Dream

Member:Saimotic (Vo) Aran (Gt) Lyu (Gt) Sensei (Gt) 時王 (Ba) 藤井優樹 (Dr)

Interviewer:小林 詩央里

-2014年4月にTHE BLACK DAHLIA MURDERのジャパン・ツアーのオープニング・アクトに選ばれましたが、同じステージに立ち、また、THE BLACK DAHLIA MURDERのステージを観てどのように感じましたか?

Saimotic:実は、TBDM(THE BLACK DAHLIA MURDER)は日本に初来日してライヴしたときに僕は客として遊びに行ってて。そのとき、Trevor(Strnad/Vo)とBrian(Eschbach/Gt)と意気投合してすごく仲良くなって、彼らの泊まってるホテルで馬鹿騒ぎしたり、僕がアメリカに帰国したときもライヴに遊びに行ったらTrevorがめっちゃ喜んでくれたり......。そのとき、Trevorに"ヨースケ、絶対、将来いつか対バンしよ!"って言われてたので、ようやく約束を守れたことがすごく嬉しかったです。そして対バン当日に、TrevorとBryanが"ヨースケ! 今日はなんて日なんだ!スゲー嬉しいよ!!"って僕のことをちゃんと覚えてくれてて本当に泣きそうになりました。彼らのライヴは初来日のときとは比べ物にならないほどめっちゃ人気やったし演奏のクオリティもヤバくなってて、"これが世界クラスのメタルなんだ"と実感しましたし、かなりの刺激を受けました。

-共演前からのお付き合いがあったのですね。さて、5曲入りミニ・アルバム『My Tragic Phantom』完成おめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください。

Saimotic:今のLDDの表現したい音楽を100%注ぎ込めたのですごく嬉しいです。

Aran:新体制となり、ひとりひとりの個性を活かした楽曲などあり、いい意味で今までと違った新しいLDDのサウンドをみんなに聴かせることがすごく楽しみですね。

Lyu:単純に"いい作品になったな"と思います。現代のラウドロック・シーンでも戦える、そして自分たちのバックグラウンドにもある様々な音楽のエッセンスを存分に注ぎ込めたかなと思います。

Sensei:率直に達成感と喜びを感じております。このアルバムを通してLDDの音楽を存分に楽しんでいただけると幸いです。

時王:今回の作品は僕が加入して初めての音源なので"とにかく早く聴いてもらいたい!"という気持ちでいっぱいです。

藤井優樹:海外に対抗できるCDになったのではないかと思います。洋楽しか聴かない人にも自信を持って勧められる作品です。

-作品を制作するにあたり、テーマはありましたか? また、『My Tragic Phantom』というアルバム・タイトルにはどのような思いが込められていますか?

Saimotic:今回は単純に"最高のアルバムにしよう!!"というテーマで臨みました。意味は"私の悲劇的な化物"という意味なんですが、人間って誰でも辛い過去、残酷な体験を持っていると思うんです。そんな経験を受けた自分自身を"化物"と置き換えて、今の世の中に"化物"が存在している現実を主張するという意味を込めてこのタイトルにしました。

-荘厳なピアノが印象的なインタールードのTrack.1「EPISODE:0」で始まり、Track.2「My Tragic Phantom」からは怒涛の高速リフ、ツーバス、シャウトで畳み掛けるような、非常に濃厚な5曲が並んでいると思います。簡単にそれぞれの曲をご紹介いただけますか?

Saimotic:Track.1「EPISODE:0」とTrack.2「My Tragic Phantom」は、実は2曲でひとつの作品なんです。テーマは、父親から虐待を受け続けた少女の悲しすぎる日本の事件をテーマに自分が感じたこと、"もし僕がその少女の分身だったら......"と想像し表現させていただきました。Track.3「Disaster」は、"俺たちは誰にも媚びないし、俺たち次世代はとことん攻めてやる"って感じの曲ですね。Track.4「Violet Blood」は、簡単に言うと"世界をLDDの色に染めてやる!"という決意の歌です。LDDのイメージ・カラーが紫なんで。自分の過去も織り交ぜたりしてます。Track.5「KALEIDOSCOPIC SCYTHE」は、弱い人間たちの本音をLDDが引き出してやるという曲です。

-作品からは怒りや嘆き、焦燥感などを強く感じましたが、実際にはどういった思いを楽曲に込めているのでしょうか?

Saimotic:そう言っていただけると本当に嬉しいです!まさにその通りです。そういった感情を躊躇なく詰め込みました。

-全楽曲クリーン・ヴォーカルを排した曲構成ですが、その中でも展開ごとに様々な声色を使い分け、シャウトや語りで見事に感情表現をされていることに驚きました。ヴォーカル・ワークにおいて特に重要視していることなどがあれば教えてください。

Saimotic:僕はオリジナリティを重要視してます。誰かの真似じゃなくて、"僕だったらこういうヴォーカルの表現をする"とか、誰にも真似できないことがしたいんです。あとは、誰が聴いても自分の声だって言われるよう意識してます。