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INTERVIEW

NOTHING MORE

2015.02.13UPDATE

2015年02月号掲載

NOTHING MORE

Member:Jonny Hawkins (Lead Vo)

Interviewer:米沢 彰

-今作の本国での評判はいかがですか?どういった声があなた方に届いていますか?

今のところ順調に、エキサイティングに上り坂を登っている感じだよ。俺たちのことを知らない、あるいは去年まで知らなかった人たちはたくさんいるけど、みんなが興味を持って目を輝かせてくれているのはとても嬉しいし、興味深いね。キャリアのごく初めにインパクトのある登場の仕方をしてブレイクするアーティストもいれば、時間がかかるやつらもいる。俺たちはどちらかというと後者で、何年も自分たちだけでやってきたからね。全米的な認知度もとても低かったし。俺たちのことをよく知っている人なんて誰もいなかったから、スロー・クッキングみたいな感じでじわじわ音楽性を煮詰めていったんだ。今、実際に多くの人に存在を知られるようになって、意味のあったことだと感じているよ。深みや成長を増した姿を見せることができるから。このアルバムが出たときは、多くの人にとって嬉しいサプライズだったらしい。少なくともそういう意見を聞いているよ。

-スロー・クッキングの方が身体にいいですもんね。

(笑)

-"こんなバンドがあったなんて、今まで知らなくて損してたな"と思った方も多かったのではないでしょうか。

(笑)そうなら嬉しいな。

-今回のリリースまでに約10年に渡って自主リリースを積み重ねてきていますが、これまでの主な活動について教えていただけますか?

俺がドラムを始めたのは7歳のときで、その後11~12歳くらいで本格的にバンドをやりたいと思ってずっとメンバーを探していたんだ。そのころには地元のサンアントニオでいつもロック・ショウに行っていたから、本気でバンドをやりたくなってね。でも俺くらいのガキでそんなことを真面目に考えているやつを探すのは難しかった。ただ楽しむだけのバンドじゃなくて、何かモノになるバンドをやりたかったからね。だからしかるべき人を探すのは本当に大変だった。みんな若すぎてそんなこと考えてもいなかったから。そんなとき、7年生(日本の中学生1年生)のころ、今のベーシストのDanielに出会ったんだ。すぐに意気投合して一緒にやるようになったよ。当時の俺はドラムをやっていたんだ。ギタリストに出会ったのも7年生のときで、そこから数年間、3人でいろんなプロジェクトをやった。俺はその3人の中で最年少だったから、卒業するまでは本格的なツアーに出られなかったんだ。それで、ベーシストのおばあちゃんがどこかの原っぱに朽ちたままにしていたような1970年代の車をもらってきて、それを修理して、俺がハイスクールを卒業したらすぐにツアーに出たんだ。いろんなクラブに売り込み電話をかけて"プレイしたいんですけど"なんて言って。たくさん断られたけどね。ボロいクラブを何年もドサまわりして、徐々にそういう会場から這い出てきたような感じかな。じわじわとファン層を築いていってね。そして、俺がヴォーカルに転向したのは2008年くらい。それまでは別のリード・シンガーが何人かいたけど、俺がやることになって、じゃあ俺が歌に専念できるようにドラマーをどうするという話になったときに、今のドラマーのPaulを入れることになったんだ。あいつは俺たちが以前一緒にツアーしていたバンドのメンバーだった。俺たちにとっては兄弟みたいなバンドで、隣のルイジアナ州でやっていた。俺たちがルイジアナに行くときや、やつらがテキサスでやるときは一緒にやっていたんだ。ところがそのバンドが解散してしまってね。でもPaulはまだまだやりたがっていたからバンドを探していて、それで一緒に組むことになったんだ。そしてこのアルバムを作った。あいつが入ってくれたことで、長い間欠けていたパズルのピースがはまったような感じだよ。やっとすべてがまとまった気がする。

-自主でのリリースは5枚を数えますが、今回リリースしてみて、自主と契約盤の大きな違いを感じることはありましたか?

そうだね。レーベルから出すとマンパワーも充実しているし、1度に沢山のネットワークと繋がることができるなと思った。2、3年前は1曲リリースしたりツアーの日程を発表するのにもいろいろ手間がかかったけど、すべてが100倍力を持ったような感じだね。今は効果も100倍なんだ。雪だるま式に可能性が膨らんで、加速しているような感じだよ。とてもエキサイティングだね。

-ブッキングなどをやるよりも音楽活動に専念できるのもいいですね。

そう、それなんだよ!レーベルがやってくれるありがたいことはいろいろあるけど、それが1番大きいね。いい音楽を作るということに集中できるから。聴く相手がひとりであろうと100万人であろうと、大切なのはクオリティの高い音楽を作ることだからね。聴き手も自分たちも満足できるようなものを作っていきたいんだ。どんどんいいものにしていく環境ができたね。