INTERVIEW
Ghouls Attack!
2015.01.09UPDATE
2015年01月号掲載
Member:ショウイチ大尉 (Vo) ともぴー上級曹長 (Dr)
Interviewer:荒金 良介
-紙資料に"パワー・メタルコア"と銘打たれてますが、今回はそういう意識で臨んだんですか?
ショウイチ:そうですね。あまり聞いたことがなくないですか?
-はい、勝手に作ったのかなと(笑)。
ともぴー:自分たちのバックグラウンドにはハードコア、メタルコアがあるけど、今回は自分たちのキャリアと好きなものや聴いてきた音楽を融合させて。で、できあがった音源を聴いたときにピュア・メタル、ジャーマン・メタル、スピード・メタルもあるし、面白いなって。で、ハードコア、パンクの要素がないかと言われたら、ちゃんとある。そういう意味でうまく融合できたんじゃないかと思って、"パワー・メタルコア"という言葉に繋がりました。
ショウイチ:パワー・メタルという言葉は知ってたけど、これをパワー・メタルと言うんだと思ったのは、"HEADBANGER'S JOURNEY"(※メタル・カルチャーに迫るドキュメンタリー映画)という映画があるじゃないですか。今回はLAメタル、今回はパワー・メタルという感じで紹介されてて、それを観たときにパワー・メタルかっけえ、超男臭えじゃんと思って。それで"パワー・メタルコア"って......いいんじゃないかと(笑)。俺らはそこだなって。メタルコアのバンドをずっとやってきたけど、何か変えなきゃいけない、もっとやれると思ったときにこの言葉が浮かんできたんですよね。
-その言葉が浮かんだことで、音も具体化できた?
ショウイチ:見えましたね。シンガロングできるようなメロディにするのも全然ありだし、みんなで歌えたら楽しいだろうなって。「HAKABA NO WARRIOR」ができたことで、だいぶ変わりましたね。みんなで曲中にウォーウォー言ってみたら、これいいよねって。
-唯一、曲名に日本語が入ってますね。
ショウイチ:インパクトがある方がいいかなと。今回はできなかったけど、次は日本語詞の曲もやってみたいなとちょっと思ってます。
-全部日本語じゃなくても、日本語のパートが一部あったら、より歌えそうですよね。
ショウイチ:昔はこうじゃなきゃダメ、こういうバンドじゃなきゃダメと思ってましたけど。歳を重ねていくと、そこまでこだわらなくても楽しんだもん勝ちじゃないかと思うようになって、考えも柔軟になりました。
-曲自体もシンプルになりましたね。聴きやすくなってるし、キャッチーさも増してますね。
ともぴー:そうですね。パワー・メタルコアのGhouls Attack!を聴かせるために、いらないところは削ごうと思いました。手数も前より少なくなってるし、音もそんなに詰め込んでないですからね。
ショウイチ:ヴォーカルのスキルはそこまで伸びたとは思わないけど、メロディを歌うのも好きなので、隠さずにやっていきたいなと。あと、ギターふたりも歌えるし、みんなでよくカラオケにも行くんですよ。歌唱力スキルもチェック済みなので、あいつ歌えるな、じゃあ歌わせようと。
-みなさん歌えるんですか?
ショウイチ:結構歌えますね。日野大佐(Gt)はB'zの稲葉さん歌わせたらピカイチだし、下手のすすむ二等兵(Gt)は松山千春を歌わせたらピカイチだし。
ともぴー:ショウイチは布袋がうまいしね(笑)。
ショウイチ:みんな歌えるんだから、歌っちゃえばいいじゃんって。
-ついでにコーラスやりましたというレベルではなく、裏声を活かしたコーラス・ワークだったり、聴き応え十分ですよ。最後に歌詞を通して、伝えたいことは?
ショウイチ:クサいこと言っちゃっていいですか?
-音もクサいので(笑)、むしろ聞きたいです。
ショウイチ:あっ、そうっすね(笑)。この歳になって、人と人の幸せって何だろうと思うんですよ。やっぱり、人と人の間に幸せが生まれると思うから。ほんと近くにいる仲間や家族を幸せにしたい。その一歩一歩が自分の幸せにも繋がるんじゃないかと。僕は男なので、男としての責任も付いてくるから、そこに負けないように。でもそれも楽しむつもりで人生を生きていけたらなと。空想の世界ではなく、今回はリアルな歌詞を書いてます。それで何かを感じてもらえたらいいですね。