－オーセンティックなメタルがもともと好きなんですね。

ショウイチ：はい。友達のお父さんがその辺が大好きで、家に遊びに行ったら、いろいろと紹介してもらえて。Sammy Hagar(ex-VAN HALEN)も大好きっす。歌い上げるヴォーカルがいて、ギター・ヒーローがいるバンドが好きでしたね。

ともぴー：そうだったんだ？ 知らなかった（笑）。

ショウイチ：思春期はパンク、メロコア、ハードコアを聴いて、地元が柏なのでヌンチャクさんも聴いてましたけど。

－北欧メタルにハマッたきっかけは？

ショウイチ：30歳目前ぐらいで聴き始めたんですよ。ハードコアも聴き尽くして、刺激がなくなってきて。新譜もチェックするけど、あれっぽいな、つまんないなと思ったときにFALCONERというバンドを聴いて衝撃を受けたんですよ。めっちゃ渋いんですよ。ハイトーンで歌い上げるヴォーカルじゃないけど、味があるし......こういう大人になってもいいのかなって（笑）。演奏もガチガチで曲もしっかり構成されてるんで、いいなと。

ともぴー：自分はヴァイキング・メタルと言ったら、ジャーマンのBLIND GUARDIANが大好きで。

－ああ～、特に「THE ANSWER OF SHADOW」はBLIND GUARDIANっぽいストーリー性のある曲調ですね。

ショウイチ：これは1番最近できた曲なんですよ。僕は1番気に入ってます。ちなみにこの曲は絶対女性ヴォーカルが欲しいと思って、オーケストラ感も出したかったので、ウチの嫁に参加してもらいました（笑）。嫁もバンドをやっていたので、久々にやってみろと。いい感じに広がりましたね。

ともぴー：ライヴで大合唱したい......それが僕の夢ですね（笑）。クリーンで歌うヴォーカルもあの人が大好きで、しかもファンタジックでドラマティックだし、泣きまくりじゃないですか。それに共感、共有できる歌とコーラスがあるので影響はバッチリ受けてます。

－Track.4「THE HERO HAS A METAL HEART」はACCEPTを彷彿させる言葉も入っているので、ジャーマン・メタルも好きなのかなと（笑）。今回はその辺の要素を取り入れようと？

ともぴー：わざわざ取り入れたのは合唱するパートぐらいで、あとはサビのコードをメジャーにしてみた部分はありますけど。ジャーマン・メタル、スピード・メタル、パワー・メタルっぽくなったことにはでき上がってから、気付いたんですよ。

－そこは自然とにじみ出た部分？

ともぴー：そうですね。前作と比べても、味は出てるかなと。

－今作を作るうえでヴィジョンはありました？

ともぴー：１曲１曲作るうえではいろんなことを考えましたけど、盤を作るにあたってはそんなに考えてなくて。 ショウイチ：でも今回はいろんな意味で頑張ろうと思いました。自分もいろんなバンドをやってきて、Ghouls Attack!でもう少し日の目を浴びたいし、このまま埋もれるのはもったいないなと。メンバー間の仲もいいし、くすぶっちゃいけないから、最後の賭けだ！という気持ちはありました。サウンド・プロダクションに関しても、今までのキャリアの中で1番こだわりました。今回は自信を持って、これまでの集大成ぐらいの気持ちで作りました。

－サウンド面でこだわった点は？

ショウイチ：いろんな要素を取り入れてるけど、散らばらずにひとつにまとまるようにしようと。全部メロディアスにすると今っぽくないし、ガツガツいくところはアグレッシヴに叫んで、さらにみんなで拳を上げて歌えるパートがないと面白くない。そのバランスは考えました。

ともぴー：あと、音はイジってるけど、ライヴっぽくないと面白くないから。曲をライヴで共有したい気持ちがあるので、人の手でやってる感じが伝わったらいいなと。

－レコーディング自体はどうでした？

ショウイチ：前作以上に時間はかかりました。いつもデスコア大好きのエンジニアに録ってもらうんですけど、僕らのことも知ってるし、彼はギタリストなのでギターの音に関してはこだわりがあるし、ギターは1番時間がかかったんじゃないかな。ギタリストじゃないと、わからないところまでこだわってます。彼が言うなら間違いないって感じで、信頼できるエンジニアですからね。合計４ヶ月ぐらいかかったかな。