INTERVIEW
SuG
2014.11.14UPDATE
2014年11月号掲載
Member:武瑠 (Vo) masato (Gt) yuji (Gt) Chiyu (Ba) shinpei (Dr)
Interviewer:吉羽 さおり
-こういうパンキッシュさがストレートに出た曲はこれまであまりないんですか。
Chiyu:そういう曲調はあるけど、こういう歌い分けはなかったかなと。そういう試みは新しさのひとつですね。
-今年1年は、前半はいろんなことを考えながら進んできて、後半はもうやるしかないというモードにもなって。今、この先に見えているバンド像とはどんなものですか。
yuji:この1年いろんな種まきをしてきたので。来年は収穫があればいいなと。
Shipei:刈り取らなきゃ。
yuji:枯れないように育つかなっていう(笑)。何も獲れなかったらどうしよう。
Chiyu:それはもう解散やん(笑)。
-充実感というのはこれまで以上なんじゃないですか。
yuji:ライヴをやってる上での充実感は、休止前よりもあるんですよね。復活してから、すごくいい雰囲気でライヴをやれるようになった印象ですね。何ででしょうね?
Chiyu:開き直ったのかな? 諦めで開き直るという意味ではないんですけど。
shinpei:自然体というかね。前はかっこよくいなきゃいけないみたいなものは若干あったんだと思う。それはなくなって、自分たちが楽しんでる。
武瑠:あとはフロアの空気も大きいと思う。ヴィジュアル系のイベントでやってると、これをしちゃいけない、あれをしちゃいけないっていうルールが多いんですよ。そういうイベントの出演が減ったから、ファンが自由になったのも大きいと思うんですよね。
Chiyu:今でもヴィジュアル系のイベントに出ると、違和感あるもんね。
武瑠:だから、SuGファンが戸惑ってるんですよね、ヴィジュアル系と一緒にやると。何だこのルールよくわからないって感じで。
-暗黙のルールみたいなものがあるんですね。
武瑠:それと比べてというのではないですけど、自分たちが主催する"SuGフェス"みたいにいろんなジャンルの人とやるときは、ファンもお互いが違うジャンルだって理解してぶつかり合うじゃないですか。だからすごい化学反応が起こってるんです。むちゃくちゃ盛り上がるし。
-もともとそういう異種格闘的なフェスをはじめたのもそういう理由からですか?
武瑠:というよりももっと自然な感じですね。俺たちの見た目とか音楽は、ヴィジュアル系だけだと物足りないって言われちゃうような感じだったんだろうし。単純にいろんな人に影響されまくってるから、自然にとしか言いようがないんですよね。今までのほうが不自然だったというか。
-自分たちをより素直に出すことでライヴも楽しくなったり、曲もどんどん自由になっているんですね。
武瑠:無理やり重くしてるわけでもないし、無理やりキャッチーにしてる気もないっていう。無理してないんです。バンドを始めてからずっと、こういうことがやりたかったんだろうけど。なんか、イメージとかいろんなものが自分たちのなかでうまく消化できなくて。やっと何年か越しに、技術的な面だったり、ライヴの面でもやりたいことができるようになってきたのかなあみたいな。今はいい雰囲気でライヴをしているから、そこからまた新しく思いつくこともこれからあると思いますしね。