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INTERVIEW

MEANING

2014.10.17UPDATE

2014年10月号掲載

MEANING

メンバー:HAYATO (Vo/Gt)

インタビュアー:小野島 大

-やっぱり続けようと思ったきっかけは何かあったんですか。

そのことでいろいろ思い悩んでるときにたまたまライヴをやったんですね。自分たちの主催じゃなくて、人に呼ばれたアウェーのライヴだったんです。僕たちのことを知ってる人はたぶん2割ぐらいしかいないけど、でもライヴをやるうち、自分たちの気持ちが後ろの方にまで伝染していくのが見えた気がしたんですよ。たまーにあるんです。見えないけど見える瞬間が。そういうライヴがたまたまそのタイミングでできて。あーやっぱりこれがないとダメだなって思えて。

-アウェーのライヴでそう思えるのは興味深いですね。

ヴィジュアル系のバンドしか出てないイベントに呼ばれることもありますよ(笑)。ジャンルなんて関係ないって言うつもりはないんですよ。だって絶対関係あるし。なら、それをどうやって超えていけるかだと思うんですよ。自分たちの音楽を好きな人たちを100人1000人盛り上げるよりは、その先にいる、壁に寄っかかって腕組みして観てるような人たちの手が上がるほうが価値があるというか。

-なるほど。その時のライヴで、そういう手応えがあってバンドを続けようと思った。

そういうライヴって年に何回かできたりするんだけど、その感覚って中毒っていうか。忘れられないものがありますね。普通に生活してたら絶対体験できないし。オレみたいな32歳の頭ピンクに染めたやつが、そこらへんで喋っても誰も聞かないじゃないですか(笑)。でもライヴハウスでライヴをやれば、初めての人でも話は聞いてくれるし曲も聴いてくれるし。それってすごく特別なことなんですよね、オレ的には。

-アルバムごとに新しいことをやりたがるっていうのは、そういうことと関係していそうですね。

新しいところに行きたいときに新しい武器があるといいのかなっていう。

-毎回新しいことに挑戦していって、最終的に目指す地点みたいなものはあるんですか。

うーん......目下の目標とか計画はありますけど、5年後10年後にバンドとしてどこを目指すとか、こうしたいこうなりたいとか、たぶん結成してから1回も持ったことはないし、話しあったこともない。それが叶ったときに、やることがなくなっちゃう気がするんですよ。だから具体的な目標は立てたくない。大きいところでやって埋めたいとか、そういう目下の目標はありますけけど、その先にもっと大事な目標があって。MEANINGをできるだけ長く続けたいんですよね。このバンドで飯を食っていきたいとか......"ない"っていうと向上心がないみたいだけど。でもこのバンドで飯を食えるようになったとしても、たぶんみんな仕事は続ける。仕事をしないとバンドの有り難みもわからないと思うから。10年前と同じように、ライヴで地方遠征して帰ってきてそのまま仕事行って、みたいなこと未だにやってるし。大変は大変だけど苦じゃない。オレはそれがあるからライヴで燃えられるし、こういう曲が書けてるな、と思ってるんで。そういうのがなくなると自分の言いたいことが見えなくなると思う。

-自分がいち生活者であるところから離れたくないということですか。

別にワーキング・クラス・ヒーローになりたいとか、そういうのじゃないですけど......。

-地に足が着いてないと......。

そうなんですよ! それはあの人(横山健の等身大看板を指して)が言ってたんですけど(笑)。どんなに売れても金が入っても仕事はちゃんとやんなきゃだめだよって言われて。じゃないと人間がダメになるってことを。昔から僕らけっこうそういう考えかたに近いというか。夢を見てないわけじゃないんですよ。未だに少年のように、バンドででっかいとこ目指そうって夢はぞれぞれ持ってるはずだし。でもそれとは別に、地に足を着けていたい。

-社会から遊離するんじゃなく、普通の生活の中から生まれてくるものを重視するということですね。

この国でバンドをやるってそういうものでいいんじゃないかなって思うし。オレが大好きなジャパニーズ・ハードコアの先人の人たちは、そういう人ばかりじゃないですか。

-原爆オナニーズ先輩を筆頭にして(笑)。

そうですね(笑)、ほんとに。働いて週末にライヴやるけど、その週末のライヴは誰にも負けないぐらい本気でやる、っていうのがものすごくかっこいいスタンスだと思うし。

-なるほど。このアルバムの反響が楽しみですね。

自分たちがやった新しいことにどれだけの人たちがついてきてくれるかなと。以前は気にならなかったんですけど、今回はちょっと反響が気になる。バンドマンの友達に渡したときもドキドキしながら感想聞いて(笑)。

-同業者はけっこう評価してくれるんじゃないですか。勇気のある変わりかただし。

そうなんですよ。クラストの大先輩で、すごく怖いけどすごくお世話になっている人にも渡したんですけど、あとでLINEが来ました(笑)。"かっこよかったよ"って。ああ、よかった~~って(笑)。