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INTERVIEW

NAMBA69

2014.06.09UPDATE

2014年06月号掲載

NAMBA69

Member:難波章浩 (Vo/Ba) K5 (Gt) SAMBU (Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-まさにその90年代から今に繋がっている音楽を、若い世代が聴いてくれたらいいなと。

難波:聴いてくれたらいいよね。でもRyan Greeneが録ってるから、すげえ俺とマッチングがいいっていうか。ある意味、ハイスタを彷彿とさせるサウンドにもなってると思うし、でも時間も経っているだけに必ず進化しているしね。ハイスタ好きだった人にも、今俺こんな感じだぜっていうのを聴いてもらいたいし、そういう気持ちを込めているので。あと、ハイスタって名前知ってるけどとか、知らないなっていう子にも聴いてもらいたい。

-先ほど海外の若いバンドが90年代のメロコアに注目しているということがありましたが、リアルタイムで90年代のメロコアを聴いてこなかった子たちが、当時のメロコアにどんな面白さを見出しているんだと思いますか。

K5:やっぱ俺は、メロかなと思いますね。メロコアが好きなのも、メロディが好きで、みんなで奏でるメロディっていうのかな。激しくて太い音だけど、やっぱりメロディで包まれる感じが、この音楽が好きだなと思うから。そこに引っかかるのかな。

SAMBU:最近キテるバンドと、90年代の俺らの先輩方がやっていたようなメロディック・パンクとかシーンって、バンドの持ってる空気が違うと思うんですよね。さっきも言っていたような、カラッとしていて、みんなで行こうぜみたいな、イエーイみたいな"抜け感"があるじゃないですか。それに憧れたというか。ああいう場所に行きたいっていうのはあるんちゃうかなっていうのは、俺は思うんですよね。

難波:そうだね。当時はまだメロディックとかメロコアって言葉もなかったから、なんかとにかくこの感じヤバいよねってやってて。全体的にメロディックってなっちゃってるけど、1バンド、1バンド違っていて。あの感じはほんとすごかったんだよね、パンク・ロックの流れで言うと革命的だった。メタルの要素が入ってきたりとか、ハードコアの要素が入ってきたり、途轍もない感じになってメロコアっていうものがあって。で、それを超えようと、新しいものを打ち出していこうっていう感じがずっと2000年代にあったと思うんだよね。新しいバンドがいっぱい出てきて。なんだけど、ある程度ピークを迎えてるんだと思うんだよね。例えば、ツイン・ヴォーカルでひとりがメロディを歌って、ひとりがスクリームを歌うというタイプとか。そこで、90年代のオリジナルを聴くと新鮮に思えて、海外では10代の子たちがまたその感じをわざわざやってるっていう。まあ、自分でその感じをやっておいて、それを今やってるっていうのも、面白いよね。

-自ら更新しているということですからね。

難波:あまりいないと思うよ。

-ここまでにもソロ・ワークでいろんな音楽の変遷があり、トライがあり、そして今またこの形をやっているという、追求が始まっているというのは面白いと思います。

難波:まさにそうで。その形が『MELODIC PUNKS NOT DEAD!!!』に出たなっていう。自分らで言うのもなんだけど、ほんと音いいので。Ryanも進化をしていて、今Ryanがメロディックやったらこうなるっていうものを体現できたと思う。

-制作するにあたっては、最初からRyan Greeneにお願いをしようと思っていたんですか?

難波:途中くらいからかな。

SAMBU:たまたまRyanの音を聴けるチャンスがあって。聴いた瞬間にもう、これだ!と。

-久々に会って、一緒にスタジオに入ってどうでしたか。

難波:もう、たまんなかったね、15年振りだからね。たまに、ヤバくて泣きそうになるときもあったよね。やっぱ音楽って楽しいなと思ったし。いろんなことをまたRyanから学んだよ。まず、ハイスタはRyanに育てられたんだなっていうのが、いきなり分かったし。その感じは、忘れちゃいけないなと思って。しかも、NAMBA69というバンドが途轍もなく好きだって言ってくれて。曲もすげえいいし、メンバー最高みたいな。トップ・プロデューサーのRyanが言ってくれてるんだったら間違いないでしょうって、自分でも自信がわいちゃったし。このシングルはほんと最高で、今までのキャリアの中でもトップに入るって言ってくれたのね。Ryanが言うなら間違いないなって。冗談で言うタイプじゃないから、あの人は。

K5:ハイスタ聴いて、NOFX聴いての僕らの世代にとっては、まさにレジェンドが降臨してる!っていう状態ですからね。

SAMBU:びっくりしたよな(笑)。ビデオで観てた人やったから。