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INTERVIEW

CHIODOS

2014.05.09UPDATE

2014年05月号掲載

CHIODOS

Member:Craig Owens (Vo) Matt Goddard (Ba) Bradley Bell (Key) Derrick Frost (Dr) Pat McManaman (Gt)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-今おっしゃっていたようなことが今作のコンセプトやテーマとなっているのでしょうか?

Craig:いや、思い返してみれば結果としてそれがコンセプトになったのかもしれないけど、歌詞を書く段階では全くそういうつもりはなかったんだ。というのも、今作は先入観を持って何かを作るのではなく、とにかく自分の感情を吐き出してみようというところからスタートしたんだ。今まで感情を吐き出すということがあまりうまくできなかったから、まずはそれをちゃんと吐き出して、それに沿って書いてみようと思ったんだ。例えると、ある日理由も分からず何かに怒ってたり、悲しかったりして、でも後で振り返ってみると理由が分かることがあると思うんだ。『Devil』というタイトルは歌詞を半分ぐらい書いた時に急に思いついて、もうこれしかないと思って決めたんだ。

-アルバムを聴いての第一印象ですが、今までで最もストレートであると共に非常にバラエティに富んでいると感じたのですが、先ほどおっしゃっていたようにそれは全員が曲を書くようになったからでしょうか?

Bradley:今作はどういう作品にしようか話し合う時間がたくさんあったのがよかったんだと思うよ。前はお互いにアイデアだけ持ち寄って、割と行き当たりばったりな感じでやってきたんだけど、今回はさっき言ったようにCraigが最初にアコースティック・ギターで曲の輪郭を作ってきたので、それに対してのアイデアが出しやすかったね。バラエティに富んでいるのは、それぞれがいろんなスタイルの音楽を聴いているから、バンドの音楽性が飽和状態にならず、いろんなスタイルを取り込むことができてるからだと思うよ。

-バラエティに富んでいるという点では、Track.5「3 AM」は特にキャッチーでエモ・パンク的で今までにあまりないタイプの楽曲ですね。この曲のできた経緯を教えてもらえますか?

Craig:1stアルバム『All's Well That Ends Well』に入ってる「To Trixie And Reptile, Thanks For Everything」って曲は「3AM」に近い雰囲気だと思うけど、確かに2ndアルバム『Bone Palace Ballet』にはないかな。ミュージシャンとして成長することはとても大事だと思っていて、常にアーティストとして変化していきたいと思っているんだ。今回「3AM」みたいな曲ができたのも、ここ数年で人としても成長したし、音楽的にも成長できたからなんだと思う。「3AM」みたいな曲を作ったのは今までCHIODOSを聴いたことがない人たちにも聴いてもらいたいことの表れなんだ。「3AM」でそういった人たちに、リアルで真摯なロックを伝えれたらと思うよ。

-またTrack.8「Behvis Bullock」はあなたがたの楽曲の中でも過去最高にアグレッシヴな楽曲の1つだと思いました。こういうアグレッシヴな曲は怒りやフラストレーションが源泉であることが多々ありますが、この曲はいかがですか?

Craig:「Behvis Bullock」は最後の方に書いた曲の1つなんだけど、最後の方だったからプリプロも大変でストレスも貯まって、それが潜在的に表れてるのかもしれないね(笑)。この曲の狙いとしてライヴで1番クレイジーになれる曲を作ろうということだったんだ。個人的にはオールドスクール・ハードコアのライヴでみんなステージに上がって、どれがメンバーか分からないぐらいグチャグチャになって、汗まみれになって感情を発散させるようなイメージだったんだ。

-今作の聴きどころはたくさんあると思いますが、Craigからここはポイントだからぜひ注意して聴いて欲しいというポイントを教えてください。

Craig:Track.3の「Ole Fishlips Is Dead Now」と「3AM」だね。「Ole Fishlips Is Dead Now」はCHIODOS復活の意思表明みたいな曲で、昔のCHIODOSの雰囲気を残しつつ、メロディがソリッドになってたり、昔と今の自分たちのギャップを如実に表していて、新しい方向性を示している曲なんだ。あと「3AM」は人々を集める大きな光のような曲なんだ。個人的には大きな意味のある曲で、今とこれからのCHIODOSを写し出した写真みたいなものだ。真摯なメッセージ、美しいメロディ、クラシカルなピアノのブリッジがあって、エナジーに溢れていて、新しいCHIODOSの姿を表した曲だよ。