INTERVIEW
STILL REMAINS
2014.04.09UPDATE
2014年04月号掲載
Member:Jordan Wheeler (Gt)
Interviewer:米沢 彰
-活動休止を乗り越えてのニュー・アルバム『Ceasing To Breathe』のリリースおめでとうございます。今の率直な気持ちを教えていただけますでしょうか。
こっちでは出て数ヶ月になるけど、今も新鮮でワクワクした気持ちだよ。今度は日本で発売されることになって一層楽しみなんだ。どこかの時点で日本に行きたいね。
-やはり気になるので、まずは2008年の活動休止について、どのような経緯で休止に至ったのか教えていただけますでしょうか?あの頃は前作を出してそれほど経っていない頃でしたよね。
それまでSTILL REMAINSとして6年間フルタイムでツアーしていたんだ。世界を4周できたのは素晴らしかったし楽しかったけど、何か違うことをしてみたいという人生のステージに来ていた。メンバー間の不和は一切なかったよ。ただ、サイクルにもう1度戻ってまたアルバムを出すか、人生の次のステージに移行しようか、ということだった。俺は最後のツアーの2週間後に結婚を控えていたしね。俺自身はそれも、ツアーからちょっと離れてみたいと思った理由の1つだった。1年のうち9ヶ月はツアーという生活が5年間ぶっ通しだったからね。
-新婚旅行に行く時間くらいは欲しいですもんね。
うん。勿論だよ(笑)。新婚旅行はカンクン(メキシコのリゾート地)に2週間行った。素晴らしいところだったよ。
-再結成の最初のライヴがHASTE THE DAYの最後のショウだったと聞いていますが、これはどういった経緯で決まったのでしょうか?
HASTE THE DAYはブラザー・バンドの1つなんだ。俺たちがレーベルと契約してツアー生活を始めた頃からの知り合いでね。あいつらはインディアナポリス出身で、俺たちの地元から車で3時間くらいしか離れていないんだ。初めてのツアーも一緒だった。彼らが活動休止か解散をしようとしているという噂を聞いた頃、マネージャーのMark LaFayから電話が来てさ。HASTE THE DAYが最後のショウを行うと発表する前だった。1回限りの再結成ショウをやってくれないかという話だったんだ。それでヴォーカルのTJ(T.J. Miller)に連絡したらふたつ返事で乗ってくれてね。頭の中ではとりあえずまた会って、ビールでも飲むか、それから最後の1回ということで昔の曲をやるか、という感覚だった。でもそのコンサートがあまりに楽しかったから今度は地元でもやるか、なんて話になって、やめない手はないような気がしたんだ。19歳のキッズ時代に戻ったような気がしたからね。演奏がとにかく楽しくて。それからはKICKSTARTERでファンドを募ったりとか色々あったけど、すべてがうまくいったんだ。
-HASTE THE DAYからアプローチされる以前に再結成の話はあったのですか。
不思議な話だけど、一切なかったんだ。論外というわけでもなかったけど、その時点では誰の頭の中にもなかったね。みんなそれぞれのプロジェクトがあったし。この機会からまた何かを生みだすべきじゃないか、こんなに楽しかったし、みんな音楽的なはけ口を必要としているし......なんて考えたのは、本当にターニング・ポイントだった。
-HASTE THE DAYが何らかの形で引き金を引いてくれたのかも知れませんね。
そうだね。勿論決断は俺たち自身がしたものだけど。
-私たちはHASTE THE DAYに感謝しないといけないですね。こうして再結成に至らせてくれたわけですから。
そりゃそうさ(笑)。さっきも言ったけどあいつらはブラザー・バンドだし、何度も一緒に全米をツアーしていて気心知れているから、もしかしたら俺たちが心のどこかでこうなることを望んでいることに気づいていたのかも知れないな (笑) 。