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INTERVIEW

STILL REMAINS

2014.04.09UPDATE

2014年04月号掲載

STILL REMAINS

Member:Jordan Wheeler (Gt)

Interviewer:米沢 彰

-5年振りにSTILL REMAINSとしてステージに立った時の感想を教えて下さい。

背筋に冷たいものが走ったよ。ロック・スター......と言いたくはないけど、スポット・ライトから離れた後でまたステージに立って、ファンのみんなに会うというのはね。普段は9時から5時まで工事現場や銀行で働いているんだから。9時5時の仕事からステージに戻って何千人もの前でプレイして、みんなに自分の歌を大合唱してもらえるというのはとても嬉しかったよ。若くて自由だった頃の感触が蘇ってきた。言葉で説明するのは難しいけどね。

-再結成からアルバムのリリースまではどのような経緯で決まったのでしょうか?

あのギグ当時はその次何をするか全く決まっていなかった。俺はギタリストだから常に曲を書いている。いつもパソコンに25曲くらいストックがあるような感じなんだ。TJや他のメンバーと話し合って、じゃあ2曲新曲を録音しようかって話になった。それが今回日本盤のボーナス・トラックになったはずだよ。「Checkmate」と「Reading Lips」という曲なんだ。その2曲を試しに録音してみたらあまりにうまくいったから、じゃあアルバムを録音してみようか、この調子で続けてみよう、という話になったんだ。"KICKSTARTER"なんかを通じてファンの協力も100%得られて、本当に良かったよ。

-アルバム制作の主導権はあなたとTJが握っていたのですか。

いや、全員で作ったよ。A.J. BarretteもZach Rothも、Mike ChurchもKenny Polidanも参加している。俺とTJだけじゃなくて、グループの成果だね。

-HASTE THE DAYの後はライヴ活動はしましたか。

うん。地元で1回やった。翌年の夏だったかな。即ソールド・アウトだったよ。勿論最高の気分だった。他にも何回か地元でやったし、アメリカ中部のツアーにも出た。どれも楽しかったよ。

-活動を再開してからの周囲の反応はいかがでしたか?

俺の妻も、メンバーの妻やガールフレンドもみんな喜んでくれたし協力的だよ。俺たちのファン......ファンと呼ぶのは好きじゃないからフレンドと呼ぶんだけど、彼らもね。日本にもどこかの時点で行きたいよ。LOUD PARKでも単独でも。フレンドと言ったけど、例えば日本に行くとしたら、俺たちは楽屋でじっとしているタイプじゃない。できるだけ多くの人と会うようにして、サインをしたり、写真を撮ったりする。みんなに会いたいんだ。

-そうは思っても実践するバンドはそう多くないですよね。

そうだね。警備が心配になる人もいるだろうし。俺たちも気にならない訳じゃないけど、それよりもみんなの顔をじかに見たいという気持ちが強いんだ。

-以前までのあなた方のサウンドはエモーショナルな側面を強く持っていましたが、今作ではエモーショナルな側面を残しながらもよりエッジの立ったストレートな楽曲がかなり増えたように感じました。以前までと今作での違いをご自身ではどのように感じていますか?

音楽的には少しは成長できたつもりだよ。歌詞的にも。今回は自分たちの狙いがはっきりしていたんだ。もう高校を出たばかりのキッズじゃないからね。それぞれがフルタイムの仕事や家族を持っていてとても真っ直ぐな生活を送っているから、少しダークでヘヴィなサウンドを望んでいる自分たちに気づいていたんだ。歌詞はTJが全身全霊を捧げてくれた。

-ソリッドなサウンドが際立ったTrack.5「Close To The Grave」のアグレッション、壮大なTrack.10「Hopeless」などどのトラックもかなりキャラクターが異なり、1枚の中でもトラックごとの落差が非常に激しいですが、このバラエティ豊かなトラックのセレクトは当初から狙っていたのでしょうか?

そうだね。バンドとして、自分たちの守備範囲の広さを見せたかったというのがあったんだ。「Close To The Grave」は間違いなく、俺たち的にはかなり毛色の変わった曲だね。普段はなかなかああいう曲を書かないから。最初はギター・リフをいくつか書いて、ドラマーのA.J. Barretteと一緒に仕上げたんだ。みんなも聴いて、アルバムに入れたらいいんじゃないかって話になった。ちょっとひねりを加えようと思ってね。メロディックなものばかりが延々と続くものにはしたくなかったし、バラエティと幅のある内容にしたいと思ったからね。