－活動を再開し作品のリリースを目指すにあたってKICKSTARTERも活用して資金を募っていましたね。こうした新たな環境が生まれつつあるのも、あなた方の再結成を後押しした要因になっていますか？

勿論だよ。このアルバムができたのはファンたちのおかげなんだ。勿論曲を書いたのは俺たちだし、磨いてアルバムを作り上げたのも俺たちだけど、ファンがいなかったらできなかったことだった。レコード会社を通じて作ることもできたけど、100％ホームメイドにしたかったんだ。外部の耳や、誰かの銀行口座に左右されることなくね。あのKICKSTARTERを使って、ファンたちが本当によく助けてくれたよ。みんなついてきてくれて、本当にありがたい。イギリスに行ってもいつも同じ顔ぶれのフレンズが前列に待っていてくれるんだ。

－KICKSTARTERを使うというのは誰のアイデアだったのでしょうか。

最初に(手段として)挙げたのは俺かなあ。既に存在を知っていたから、ちょっと試してみたい気持ちもあったんだ。でもバンドを離れてもう何年も経っていたから、まだファンが存在しているかも全く見当が付かなかった。だから15,000ドル必要ですってKICKSTARTERに出しても、100ドル集まるのか、10万ドル集まるのか分からなかった。だけどTJやAJが、まだいるはずだからやってみようって言ってくれたんだ。俺は保守派だからちょっと怖かったし、神経質になっていたけどね。その時点では当然自分たちで予算を賄う余裕なんてなかったから、TJとAJが先頭に立ってくれたんだ。

－発表してから予算が集まるまでは早かったのでしょうか。

うん。1ヶ月くらいだったかな。どんな風になるか全く見当が付かなかったけど、気が付いたら19,000ドル口座に入っていたんだ。KICKSTARTER事務局によると、実際はもっと募金申し込みがあったけど、クレジットカードが通らなかったんだって。それでも元の目標が確か15,000ドルだったから、それをはるかに上回る金額が集まったんだ。

－ファンの期待度の高さも分かって、いよいよアルバムをちゃんと作って出さなくちゃという気持ちになったでしょうね。

勿論！みんなもそんなに余裕があるわけじゃないかも知れないのに、こうやって募金をしてくれたからには、最高のアルバムを作らなきゃというスペシャルな気持ちが一層強くなったよ。小切手のためでも生活のためでもない、100％ファンのためのアルバムなんだ。

－今後のSTILL REMAINSの目標を教えて下さい。

まず、ファンの前で演奏できる機会が欲しいね。このインタビューを読んでいる人にも、STILL REMAINSを日本に！とリクエストしてもらいたいよ (笑) 。以前みたいにフルタイムではツアーできないし、1年のうち9ヶ月も留守にするなんてことももうできないけど、ここで数週間、あそこで数週間という感じにやっていきたいね。日本やヨーロッパでもツアーしたいし。フレンズとの時間は短い分密なものになるはずだよ。

－2007年以来となる来日の予定は見えてきていますでしょうか？

2007年には東京と大阪、LOUD PARKに出演したね。軽く話には出始めているけど、時期はどうかな。個人的には、日本のファンは最高だって思っているんだ。色んな国に行ったけど、日本のファンのおもてなしほど光栄に思ったことはないね。今でも家の地下室に、ファンからのプレゼントが飾ってあるんだ。色々持ってきてくれてね。信じられなかったよ！"日本デビューおめでとう"なんてメッセージの入ったアートワークを作ってくれたりするんだ。俺にとってはまた行きたい国ナンバーワンだよ。

－日本人は手先が器用ですからね。私は違いますが(笑)。

(爆笑)ファンがプレゼントしてくれた作品の写真を送るよ。レコード会社を通じて頼んでくれ。とにかくクールだから。

－今回の再結成を待ち望んでいた日本のファンへのメッセージをお願いします。

日本中のフレンズのみんな、STILL REMAINSはまたLOUD PARKでプレイできるようになりたいと心から思っているんだ。前回がとにかく楽しかったからね。早ければ早いほどいい。Facebookとかで俺たちと繋がって、俺たちが日本にまた行けるように手助けしてほしいんだ。よろしく！

－STILL REMAINS still remains (訳：STILL REMAINSはまだ健在)ということが分かって楽しいインタビューでした。ありがとうございました。

(爆笑)いいねそれ！気に入ったよ。マネージャーのCharles W. Brown に、ファンの作品の写真をそっちに送ってもらえるか訊いておくよ。ありがとう！