INTERVIEW
DE LA TIERRA
2014.04.10UPDATE
2014年04月号掲載
Member:Andreas Kisser (Gt)
Interviewer:米沢 彰
そうそう。あと、サンパウロではAndresとギターを録ったんだ。Alexが住んでいるメキシコのグアダラハで録ったものもある。あそこではパーカッションなんかを録ったんだ。LAではマスタリングをやったよ。だから4カ国だね。
-作業の流れはスムーズだったそうですが、時間はかかりましたか。
いや、早かったよ。全部録音するのに3週間くらい、その後ミキシングに2週間くらいかな。時間が限られていたからね。俺はSEPULTURAのアルバムを同時進行でやっていたし。時間を最大限に活用したという感じだよ。とは言え焦っていろいろやったわけではないし、やるべきことを全部やるのにちょうどいい時間があったと思う。準備期間が長かったのも良かったね。
-メンバー間の意思疎通は何語で主に行っているのですか?
スペイン語と英語とポルトガル語だね(笑)。スペイン語とポルトガル語はかなり違うけど、俺はスペイン語も結構話せるんだ。相手の言っていることはすべて理解できるし、コミュニケーションにも支障ないね。もちろんまだ発展途上だけど。俺はアメリカに10年住んでいたことがあって、アリゾナ州に住んでいたんだ。あそこはメキシコ系が多いからね。このバンドを始めてスペイン語が随分上達したよ。スペイン語は好きだし、話しているのも楽しいね。バンド内でのコミュニケーションは9割方スペイン語だよ。適切な訳語が見つからないときはポルトガル語をそのまま話したり、自然に英語になることもある。
-各自の出身国が異なりますが、そのことがバンドの活動の障壁となることはないですか?
全くないね。むしろ逆だよ。互いの文化的な違いが逆に役立っているんだ。アルゼンチンで過ごすことが多くなって、アルゼンチンの文化について今まで以上に理解できるようになった。メキシコでもそうだし、みんなもブラジルについていろいろ学んでいる。新しい要素や影響の1つ1つが、俺たち自身にも音楽にもポジティヴに作用しているんだ。
-平和で理想的な世界の縮図みたいな感じでいいですね。
もちろん!違いがいろいろあるにしても、共通点は想像する以上にあるものなんだ。お互い尊敬し合いながら活動しているよ。それに知り合いになってからは長いしね。特にAndresとは、90年代にSEPULTURAとA.N.I.M.A.L.で一緒にツアーしているし、Alexとも10年来の付き合いなんだ。ツアーやフェスティバルなんかで、お互いたびたび顔を合わせていたからね。今回一緒にバンドをやるようになって、ますますお互いのことをよく知るようになってきているよ。家族ぐるみの付き合いにもなっているんだ。光栄なことだよ。
-今回、DE LA TIERRAの1stアルバムが完成しましたが、このバンドは今後も続いていくのでしょうか?今後のバンドの活動予定を教えて下さい。
このバンドはこれからも続けていくつもりだよ。1枚アルバムを出して終わり、ってことにはしない。まずはこのアルバムを引っ提げて、できるだけ多くのところに行きたいね。もちろん、本家のバンドのスケジュールを尊重した上でのことだけど。
-今SEPULTURAのアルバムを作っているんですよね。MANAも5月からスタジオに入ると聞きました。でも今はDE LA TIERRAとしてツアー中なんですよね?
うん。METALLICAと南米で4回ショウをやって、先週はメキシコで大きなフェスティバルに出たんだ。この後アルゼンチンで4回、チリのサンチャゴで1回、サンパウロで1回ショウがある。6月には俺がSEPULTURAでヨーロッパの夏フェスに出て、それが7月まで続く。7月にはアメリカでDE LA TIERRAとして何回かやれればいいなと思っているんだ。日本にも早く行けるといいね。そうなったら最高だよ(笑)。日本にはSEPULTURAで何回も行っているんだ。特に90年代はよく行ったけど、最後が2001年だったからね。大昔だ。そろそろまた行きたいよ。SEPULTURAとDE LA TIERRAのダブルヘッダーなんかいいかも知れないな(笑)。体力的にはヘヴィだと思うけど、心地よい疲れだろうからね(笑)。待っていてくれよ!