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INTERVIEW

DEAD BY APRIL

2014.02.14UPDATE

2014年02月号掲載

DEAD BY APRIL

Member:Pontus Hjelm (Gt/Key)

Interviewer:ムラオカ

-あなたがたのサウンドは1stアルバムから一貫して、フックのある強力なメロディ・パートと、スクリームやヘヴィなリフなどのアグレッシヴなパートの2つがお互いを引き立てるようにバランスよく存在していますね。この点はDEAD BY APRILのサウンドの肝、こだわりだと思うのですがいかがでしょうか?

いい質問だね、常にインスパイアされるのはMichael Jacksonの言葉で"音楽の邪魔をするな、曲は自ら出来上がるようにしてやれ"なんだ。おかしく聞こえるかもしれないけど、ソングライターとしてはとても意味が通る。俺は曲を作る"道具"で作曲の邪魔はしない。自然に出来上がって来る楽曲を形にしているツールなんだと思うよ。複雑に考えないこと、これがこだわりなんだ。電車に乗っていて、いきなりメロディが浮かんだりすると携帯に歌い込んだりする(笑)。ひらめきって大事だからね。でも頭を使って、入り組んだことを考え出すのも大好きだから、そういうところがミックスしてバランスが生まれてくるのかもしれない。特にサウンドには方式はないけど、とてもエキサイティングなプロセスなんだ。

-また今作のTrack.2「Abnormal」などでは要素としてダブステップ・サウンドも取り入れていますね。元々シンセ・サウンドも大きくフィーチャーしているあなたがたのサウンドですので、ダブステップとの相性はすこぶる良いようですね。

この曲はイジメについての曲なんだ。自分が若かった頃、イジメに遭っていた。とても苦しんだ時期があるんだ。ニュースでも取り上げられていると思うけど、この国はイジメのせいで自殺する子もいる。何てことだよ!オーストラリアのニュースで、体の小さな子が大きな子をイジメているのも見たことがある。体系とかまったく関係ないんだね。イジメは本当に問題だと思う。このことについて大人も子供も関わりを持ってほしいと思う。イジメている側からの観点の歌詞なんだ。ダブステップはキーボードが"語っている"みたいな感じなので、ヘヴィでダークなエネルギーをこの話題とマッチすると思った。本当に真剣に取り組めるように。実際頭で描いているものよりいい結果が出せた。

-また他に新たにチャレンジしたことがありましたら教えてくれますか?

アルバムはもう聴いてくれている?みんなサウンドが新しいシンガーになって変わってしまうんじゃないかって心配していると思うけど、同じDEAD BY APRILのサウンドだけど、さらに進化しているんだ。曲は速くなっているけどバラードも入っている。今回の1番大きなチャレンジは作詞だった。深い意味がある曲にしたかったんだ。もちろんプロデュースとミックスも大きなチャレンジだった。

-あなたが特に気に入っている曲を2、3曲セレクトしていただいて詳しく説明していただけますか?

そうだね、タイトル・トラックとシングル・トラックになる「As A Butterfly」。とてもパーソナルなことなんだ。祖父ととても仲良かったんだ。父親のような存在だった。2004年に他界してしまったんだけど、最後にありがとうって言うことができなかった(少し涙ぐみながら)。この曲では、もし生きていたら、最期の別れをどうやって言ってだろうかと想像している。フィクションのようになっているけど、実話でもある。悲しいけど励みにもなる。

-今作を制作する上でギタリスト、キーボード・プレイヤーとして、プレイヤー目線でこだわった点を詳しく教えていただけますか。

画家と同じような作業をしていると思う。描いている時は右上の隅の色だけに集中できない、全体を見てうまくいくんだと思う。だからすべての目線を考えて大きな、全体像を見て、すべてにこだわるようにしている。

-日本のバンドですとご存知かどうか分かりませんが、BLOOD STAIN CHILDがあなたがたとサウンド面で相性が良さそうですが、日本のバンドで好きなバンドや気になっているバンドはいますか?

彼らは知らないけど、DIR EN GREYは何曲か聴いたことあるよ。BLOOD STAIN CHILDをチェックしてみるね。

-北欧メタル・シーンは一時期と比較すると、有望な若手バンドがあまり出てきていないなど、若干元気がない気がしますが実際にはいかがでしょうか?

スウェーデンは非常にメタル・シーンが変わりなく強いと思う。とても元気があるような気がするし、新しいバンドもたくさん出て来ている。最近ベラルーシとウクライナとかをツアーしたんだけど、思っていた以上にウケがよくて、信じられなかった。大きな会場がソールド・アウトだった。ドイツ、ロシアも一気にソールド・アウトだった。ヨーロッパでのヘヴィな音楽は今なお健在で栄えていると思った。

-『Let The World Know』リリース後の予定を教えてください。またアルバム・リリース後に日本に来る予定はありますか?

3月6日からヨーロッパ・ツアーが始まるんだ。1ヶ月のツアーで、これが終わるとUSツアーも予定している。後はリリース・ツアーをスウェーデンで行って、サマー・フェスに出演し、日本にも行く。もっとわかったら伝えるよ。

-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

日本のファン、ワオ!LOUD PARKで演奏していた時に、メンバーの名前を叫んでくれたのは、初めてのことだったから心が打たれた。日本のファン、人たちはどうしても大好きになってしまう。日本という国は最高だよ。何度も何度も行きたいと思う。