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INTERVIEW

THE STRANGE RASCAL

2014.01.09UPDATE

2014年01月号掲載

THE STRANGE RASCAL

Member:OZ (Gt)

Interviewer:篠崎 祐介

-ちなみに再始動をしようと思ったきっかけって何だったんですか?

2011年って色々あった年じゃないですか。で、解散後はメンバーとも連絡を取ってなかったんですけど、2011年の年末にヴォーカルのyasuomiがやってたネット・ラジオをたまたま聞いたんです。そこでyasuomiがTHE STRANGE RASCALに対する思いだったり、音楽を通して人に何ができるかってことを話してて、ちょっと連絡とってみようかなって思って。その頃には僕の携帯が壊れて、連絡先が分からなかったので、SNSでメッセージ送って(笑)。で、ちょっと会おうかってなって。そのラジオを聞いて、せっかく音楽で繋がったのにしょうもないことで会わなくなるのも悲しいなとか、色んなことを思ったので、そのラジオを聞いてなかったら、たぶん再始動はなかったですね。当初は再結成するつもりはなかったんですけど、会って色々話をして、1回やってみる?ってなったんです。僕は1回音を出す、ぐらいの気持ちだったんですけど、どうせだったら、って気持ちに自分もどんどん変わってきて。またこいつらと一緒にやりたいなって思うようになりました。

-Track.2「蒼炎」はダークなモダン・ヘヴィネス的なリフと疾走感あふれるAメロ、広がりのあるサビ、ブレイクダウンと様々なラウドロックの要素が入った曲ですね。

メンバーそれぞれとおってきたルーツも、年代も違うし、僕はもうモダン・ヘヴィネスなんかに影響を受けてました。みんなの影響受けたものを足していって、昇華していったものですね。

-その辺りは曲作りの段階から意識しているんですか?

基本的にメロディと楽器隊の音を全部一緒に作っているんですけど、歌メロから先行して作っていって、作っていくうちに、"ドラムやベースがこうだったらかっこいいな"みたいなことを想像してやっていくんです。作り方はリフからよりも歌からのほうが多いですね。基本的に歌が好きなんです、自分では歌えないんですけど(笑)。フォーク・ソングとか好きで中学生のころ1人で家でさだまさしとか松山千春聴いてたんで(笑)。メロディって凄いなって思ってたんで、それでメロディから作るんです。

-ちなみに曲作りはどのように行っていますか?

さっき言ってたようなメロディから作るときは、何の楽器も持たないようにしてるんです。楽器を持ってしまうと自分が弾ける範囲でしか出てこないと思うんで。手癖とか良く使うコードとかあるので。例えばふらっと歩いてる時なんかに出てきたものを鼻歌とかで、ビルの隙間に隠れて録音したり(笑)。で、家帰って聴き直して、良いなと思ったらコードを付けてって感じです。

-どれぐらいの段階でメンバーには聴かせてるんですか?

原曲できてから寝かせることもけっこう多いんです。1、2ヶ月経って自分でかっこいいと思わないものは残らないんだろうなと思ってて。"こういう曲ができたから、そのうち出すと思うよ"ぐらいにメンバーには伝えておいて、それからメンバーが忘れたぐらいに持ってきます。1回冷静に聴く期間を作ってからですね。

-その時点でボツになるものも多いんですか?

多いですね。メンバーに聴かせてから、やっぱりごめん!って場合が多いですね。

-Track.3「I gotta go」はTHE USEDやFINCH的な初期の王道スクリーモ的な雰囲気を感じました。

そうですね、色んな音楽を聴いてたので。特に再始動前の1年間が凄く色んな勉強をしたのかなって思ってます。

-解散から再始動までの期間ってみなさんそれぞれバンドはやっていたんですか?

う~ん、正直何をやっていたのかは全く......(笑)。その辺は大人な感じでフワっとしてる感じですね(笑)。でもヴォーカルのyasuomiに関してはずっと歌を歌ってたみたいだし、ベースのABEとはたまにスタジオに入ってたので。しっかりバンドとしてってわけじゃなく、感覚が鈍らない程度にとか、お互いの近況報告がてら音を出すって程度ですけど。

-Track.4「上昇気流」と、Track.2もそうですが「蒼炎」は日本語タイトルですが、歌詞は英語ですよね?タイトルを日本語にしたのにはなにか意味があるのですか?

タイトルはヴォーカルが付けてるんですが、実はこの2曲は元々日本語の歌詞で作ってたんです。日本語の歌詞の方が伝わりやすいんですけど、その分言葉が難しいなって思って。正直その歌詞で良かったのかをメンバーみんな悩んでたのがあって。日本語って使い古された言葉でそれを自分のものにして発信していくのって、もっと人間としての成長が必要なんだなって思ってるんで。誤魔化すためではないんですけど、もう少しメロディに乗せやすいようにって英語にしたのもあります。タイトルだけあえて日本語のものを残した感じです。