INTERVIEW
THE STRANGE RASCAL
2014.01.09UPDATE
2014年01月号掲載
Member:OZ (Gt)
Interviewer:篠崎 祐介
-2012年始動とのことですが、資料などに"新生"THE STRANGE RASCALと書いてあったのが気になりました。結成からの経緯を教えてください。
結成からはだいぶ長くはなるんですが、2007年頃で、本格的に活動しだしたのは2010年ぐらいからですね。それまでは流動的にメンバーも変わったりしてました。で、前のドラムが2010年末のツアー・ファイナルで脱退しまして。だんだんその頃からメンバーのモチベーションに差が開いてきて。このままだと修復できなくなっちゃうと思って、2011年になってすぐに1度解散という形をとりました。それから色々な出会いがあって、新しいドラムの雄揮にも出会いまして、みんなまた一緒にやろうかということになって動き出しました。
-ではドラマーの雄揮さん以外は、今のメンバーは解散した時と同じメンバーなんですか?
そうですね。なので3人は一緒にやってる期間は長いですね。
-ちなみに新しいドラマー雄揮さんが加入することになった経緯は?
2012年に入って再始動した時にドラム募集を色々載せてたんですけど、3月にメンバーと東北に行く機会がありまして、その時に彼からメッセージが来てぜひ一緒にやりたいと。
-"再結成"と打ち出して活動しているわけではないんですね。
そうですね、どちらかというとゼロからという気持ちが強いので。
-今作『draw dreams with you』は今のメンバーになってから作った曲ですか?リリースの予定が決まっていて、それに向けて曲を作っていった感じですか?
今年に入ってメンバーと相談して、揉めたりしながら作っていった感じですね。リリースに向けてというよりも、ライヴを続けていくにつれて、フロアにいるお客さんや色んな人と新しく出会って、みんなの顔を見て新しく気付かされることがあったんで、曲をもっとこうしていこう、って色々やっていってできた感じですね。
-再始動する前と音楽性は変わってきてますか?
再始動の前はもっとミディアム・テンポの曲が中心だったんですけど、新しいドラムが若くて、勢いがあったので、そのドラムを活かしたいと思って、再始動してからはアップ・チューンが増えましたね。
-曲はどなたが作っているんですか?
主に原形は僕が作って持ってきて、みんなに聴かせてって感じです。最初はドラムを意識せずに作ってたんですけど、そうするとドラムの良さが全然出てこなかったんで。彼の力量を出し切ってもらいたかったので、曲調が変わってきました。
-今作『draw dreams with you』は2ndミニ・アルバムとのことですが、1stはいつ頃リリースしたのでしょう?
2010年にリリースしました。結成から3年ぐらいですね。
-今作はそれから4年ぶりの作品となりますが、どういう作品にしたいなど、方向性は決まっていましたか?
いや、最初はそういうヴィジョンはなくて、"ライヴハウスで一緒に楽しめるもの"ってのだけを意識して作ってたんです。なので、特にこういった方向性、というのはなかったですね。
-レコーディングはどこで行いましたか?また、いつ頃行っていたのでしょう?
千葉のSTUDIO NESTです。レコーディングは9月ぐらいからやってたんですが、ついこないだまでギリギリまでやってました(笑)。12月頭ぐらいまでやって、ミックス、マスタリングもやり直したりして、全部終わったのは12月半ばぐらいです(笑)。色んな方に無理を聞いてもらいました。
-全体的に2000年代のラウドロックからの影響も感じるんですが、みなさんどんな音楽から影響を受けているんでしょう?
僕はそういう音楽が好きで、再始動前のミディアム・テンポの曲が多かったのはそういう影響ですね。KORNとかLINKIN PARKやLIMP BIZKITやそういった音楽が好きでしたね。
-今のラウドロック・シーンの要素もありつつ、リフはそういった要素を感じて新鮮でした。ヘヴィなリフと裏打ちのリズムがオープニングにふさわしいTrack.1「drawing」は、アルバム・タイトル『draw dreams with you』にも絡んだ内容の曲ですか?
この曲がリード・トラックだったので、アルバム・タイトルを決める時にも意識しました。今の音を取り入れるというよりは、どちらかというと自分たちで音楽を作ってるという感覚がどんどんなくなって、お客さんと一緒に作ってるって気持ちが強いです。ある程度お客さんが求めるものは最低限出したいなと思ってて、さらにその上を超えていければなって思ってます。歌詞は"一緒に何かを描いていこう"だったり人との繋がりとか心の繋がりを再始動してから意識するようになったので、そういう意味もこめた歌です。