INTERVIEW
STONE TEMPLE PILOTS with Chester Bennington
2013.10.12UPDATE
2013年10月号掲載
Member:Chester Bennington (Vo)
Interviewer:ムラオカ
-LPやDEAD BY SUNRISEと異なり、すでに長い歴史をかけてでき上がっているバンドに加入し楽曲制作やライヴを行うということは新鮮な心境になるのではないかと思うのですが実際にはいかがですか?
新しい楽曲、自分が関わった楽曲は自分の個性を充分に出せるけど、彼らの昔の楽曲はオリジナル・サウンドにできるだけ近いもので歌いたいと思っている。でも俺は俺だから、もちろんその差が出るのは仕方ないと思う。STPで曲作りをしている時も、人が何を聴きたがっているか、何を期待しているかはあまり気にしない。俺がその曲で感じたものを書くんだ。でも、クリエイティブな部分はそんなに白黒はっきりしてないんだ。Robert DeLeo(Ba)がギター・リフを考えてきたり、Dean DeLeo(Gt)が何かアイディアを持ってきたりと、そこから築いていくんだ。作業は必ず一緒にやっているよ。ファイルを送ったりはしないんだ。
-『Recharged』のリリースが控えていたりとLPでの活動も活発的に行っていますが、STPでの活動がLPでの活動に影響を与えることはないのでしょうか?
それが1番考えたことなんだ。バンドのみんなと話して、何がしたいか僕の気持ちを伝えた。もし反対する人がいるなら聞かせてくれって言ったけど、僕たちは過去にもいろんなプロジェクトに携わっているので、今回が新しいことではないにしても、STPでの活動はLPの活動の邪魔にはなれないことは当然のことなんだ。
-LPの他のメンバーはSTPへの加入に関して賛成してくれましたか?
LPが自分が最優先していることは彼らがわかっていることだし、俺が決心したことを受け止めてくれただけでなく、尊敬してくれたことに対して、すごく感謝しているんだ。本当にそれは大切なことだし、みんなに対してもとてもリスペクトを持っている。
-リリース以降、STPとしてのツアーは行われるのでしょうか?
もう既にツアーはしているんだけど、うまくバランスが取れるようにやっていくのが俺の大きな課題だよ。LPのみんなは良く知っているから、俺がいない間はずっと曲作りをしていて、俺が戻ったらすぐに一緒に作業できるようにしているはずだよ。
-日本のLOUD PARK 13への出演も決まっていますね。LINKIN PARKでは何度となく来ていますがSTONE TEMPLE PILOTSとしては初めてなので楽しみでではないですか?
とても楽しみにしているよ。彼らは1992年以降日本に行ってないから、また行けてよかったと思っている。僕自身、違うバンドで日本に行けるのも楽しみだね。
-他の人が書いた歌詞、作った曲を歌う時の気持ちはやっぱり違いますか?
全然平気だよ。彼らの曲を歌いながら育ったような感じだからまったく違和感はない。抵抗もないしね。どうやって自分なりに表現できるかはよく考えるけど、プレイしている時はすごく気持ちがいいんだ。
-Scottのファンがいっぱいいて、あなたに対して反対の意見もあるでしょうけど、そういうことは気にしますか?
音楽をやっていて、いちいち人が言うことを気にしていたらやっていけないよ。LPでもそうだけど、批判されることは当たり前だと思わないと。ネットでいいことを言われているのを探す方が難しい。だからまったく気にしなくなったな。どうでもいいよ。人は何でも言うよ。みんなが理解してくれるにはやっぱり俺たちが作った音楽を聴いてくれることだから、聴いて自分で判断してほしい。"Chesterは最悪、死ね(笑)"って言う人もいるだろうし、"素晴らしい音楽だね!"って思う人もいる。でもライヴに来て、終わって帰る時に"最悪"だと思う人はいないと思う。だからぜひ体験して欲しい。それだけだね。比べたいなら、比べてもいいけど、俺はそんなことを気にするよりみんなを楽しませることに集中したいな。
-ありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
何度も来日させてもらったから、俺にとって日本はとても居心地がいい場所になっている。STPを観に来てくれる人たちにも感謝するし、多分初めて見る人たちだろうけど、必ず満足できるショウにするから期待していてくれ。あと少しでそっちに行くから、それまでみんな元気に毎日楽しく過ごしてほしい。