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INTERVIEW

FUZZY CONTROL

2013.09.02UPDATE

2013年09月号掲載

FUZZY CONTROL

Member:JUON (Vo/Gt) SATOKO (Dr/Cho) JOE (Ba/Cho)

Interviewer:山口 智男

-8月1日に代官山UNITで行われた本誌主催のイベント・ライヴでは全5曲中4曲が『ROCKS』からの新曲でしたね。通常、リリース前のアルバムから新曲をそんなにやることってないと思うんですよ。やっても1曲とか2曲とかじゃないですか。あれだけ新曲をやったところにバンドの心意気や新作に対する自信が感じられました。

JUON(以下JU):うわ、うれしいですね。

-あのセットリストは迷わず決まったんですか?

SATOKO(以下S):割と迷わずに。

JU:そうですね。今、夏フェスに出演させて頂いているんですが、そこでも同じような選曲でやってるんですよ。『ROCKS』というアルバムを完成させたとき、今、自分たちが伝えたいものはこれだ!!って思えたんですね。だから、ライヴでも今、伝えたい音をまず聴かせるべきじゃないかって満場一致でそう思えました。それに俺たちの新しいサウンドは絶対伝わるって自信もあったから、アルバムが出るまで待とうって発想はなかったです。

-ああ。僕はまさに新曲が刺さってしまったわけですけど(笑)、どうですか、夏フェスでの新曲への反応とか手応えとかは?

JOE(以下JO):いいよね。

JU:うん、最高。

JO:お客さんとの一体感が感じられますね。僕らのライヴを初めて見るっていうお客さんもけっこういると思うんですけど、そういう人たちの顔がいいよね。

JU:うん、みんなキラキラしてる。演奏中も音に吸い寄せられるように、わーっと集まってきてね。なんか純粋に音楽を楽しもうとしている感じが伝わってきて、俺たち、間違ってなかった。だって、こんなに伝わっているじゃないかって思いましたね。

-タイトルでも『ROCKS』と謳っているように今回は、ロックであることが大きなテーマになっているんですよね?

JU:実はタイトルは前から決まってて。

S:そうなんですよ。1つ前の『Super Family Control』ってアルバムをリリースしたとき、CDの帯で、次のアルバムのタイトルは『ROCKS』であることを明かしてたんです。暗号にして。中には、何だろうこの暗号はって読み解いたコアなファンもいたんじゃないかな。何でかって言うと、1stアルバムは『First Control』。2ndは『2"twice"』、3rdは『FUZZY CONTROL』。で、『4FORCE』『Super Family Control』って来たら、なんとかスで6枚目だから『ROCKS』に決まってるじゃんって(笑)。偶数のアルバムはずっと数字でやってきたから、もう『ROCKS』しかないでしょって。だから曲ができる前からって言うか、『Super Family Control』を作り終えたあとからずっと『ROCKS』っていうタイトルのアルバムを作るんだって意識しながら生きてきた(笑)。しかも今年、活動10周年を迎えたことをきっかけに、改めてこの3人はロックをやるために集まったんだって。今までもいろいろなことが楽しくて、何も考えずに、いや、それなりに考えて、でも何も考えずに(笑)、ただ楽しくやってきたんだけど、10年やってきて、私たち、何のために集まったんだろうって考えたら、やっぱロックやるために集まったんだって思って。しかも、次のアルバムのタイトルは『ROCKS』なんだからって言ってたら、自然にこういう作品になりました。

JO:初めてだよね。タイトルが先に決まったのって。

S:そうですね。こういうの作ろうって作ったと言うか、うちらこれまでは、どんなのができるかなって思いながら作ってきたけど、今回は『ROCKS』ってタイトルのアルバムを作ろうってところで……。

JU:ヴィジョンがはっきりと見えていた。ロックやろうっていうね。

-じゃあ、もし6枚目じゃなくて、『ROCKS』ってタイトルじゃなかったら、こういうロックなアルバムにならなかったかもしれない?

Jo:うん、その可能性はあったと思いますね。

JU:そんなふうに言われると、そうなのかなって思っちゃうけど、それでもロックなアルバムを作ってたんじゃないかなって今は思いますね。ただ、またちょっと違った……。

S:ロックになっていたかもしれない。

-どうなんですか? 時期的に、ロックするアルバムを作るタイミングだったんですかね?

JO:10周年含め、いろいろなタイミングが重なって、こういうことになったという気はします。いろいろなものに導かれる感じはすごいありました。

JU:曲作りも導かれるようだったしね。だから、ロックってことに対して、純粋な気持ちで曲作りもできました。

-ロックって今、ものすごく幅が広がりすぎてしまって、ロックと言っても何が何だかわからない。その中でみなさんが考えるロックってどんなものですか?

JO:僕は何かズバ抜けたと言うか、限界を超えちゃっていることをやっている人を見ると、その人の生き方にロックを感じますね。たとえば、オリンピックを見ててもロックを感じることもあるし。