INTERVIEW
FUZZY CONTROL
2013.09.02UPDATE
2013年09月号掲載
Member:JUON (Vo/Gt) SATOKO (Dr/Cho) JOE (Ba/Cho)
Interviewer:山口 智男
-ああ、そういう選び方だったんですね。ところで、今回、曲作りはスムーズに?
JU:スムーズと言えばスムーズでしたね。ただ、その中で2人からアイディアをもらいつつ、いろいろなことを試して、かなり凝縮はしたんですけど、変に時間はかからなかった。ヴィジョンが見えていた分、何をやるべきか明確だった。作っている最中から、いい完成図が見えてました。
S:今までは全曲のデモを作ってから、アルバム全体に取り掛かるってってイメージだったけど、今回は一曲入魂、一曲入魂って感じでしたね。
-今回、合宿レコーディングを敢行したそうですね?
S:セルフ・プロデュースの5曲ですね。
-久しぶりだったんですか?
Jo:久しぶりでしたね。
S:10年ぶりでした。
-あ、10年ぶり?!
S:10年前に結成して10年ぶりです(笑)。
JO:24時間、音楽だけに没頭できる濃密な時間を過ごせて楽しかったです。お互い言いたいことを言い合い、ぶつかりあいながらも楽しめました。段々、疲れもたまってきて、音楽のことばかり考えて、頭はパツンパツンなんだけど、楽しくお酒も飲めたし、夢のような毎日でしたね。超大変だったけど、また戻れるなら戻りたいぐらいの……。
JU:いやぁ、戻りたくないでしょ(笑)。
S:絶対、戻りたくない(笑)!
JO:俺は楽しかったもん!
JU:確かに充実はしてましたよね。今回、ギターに関して、新しいサウンドを作りたいという意気込みがあったので、できるだけ自分の機材を使わずにギターテックさんが持ってきた機材にいいものがあれば、できるだけそれを使って、いい音を作ってみるということに挑戦してみたんです。
-新しいことを試して、1番効果が出た曲と言うと?
JU:「聞かせてくれないか?」のギター・サウンドとソロはJimi Hendrixの地雷みたいな音とPINK FLOYDのDavid Gilmoreの幻想的でビーティフルな音を足して割ったみたいなおもしろいものになりましたね。
-2人は何か新しいことを試してみた?
S:私、何回も叩きたくないタイプなんですよ。だけど、今回は、もうちょっとここよくできるかもって叩き直したりもしました。切ったり貼ったりすることでよくなる効果って疑ってたし、個人的には不自然に感じてたんですけど、楽曲としての完成度を高められると、ポジティヴに考えました。
-JOEさんは?
JO:僕は今回、自分の限界を超えていることに挑戦しているんで、使い慣れた楽器じゃないと弾けないところがあったんですよ。すごくいい音が出るジャズベを購入したんで、それを投入したかったんですけど、1曲だけしか使えなかった(苦笑)。フレットが足りずにいつも使っている5弦ベースでレコーディングしました。まぁ、その分、フレーズで冒険はしましたけど。
S:新曲をライヴでやろうとしたら“おまえそんなチューニング?!”ってJUONとJOEがお互いに驚いているのをみて笑いました。
JU:ライヴでどうやるかなんて一切考えてなかったですからね。今、最高の音をどう作るかしか考えてなかったからライヴをやり始めてからが大変でしたね(笑)。
-でも、みんな言いますよね。レコーディングできれば、ライヴでも演奏できるって。
S:そうそう、曲があるんだからできるんですよ。だって、どんなに難しい曲でも練習すればコピーできるじゃないですか。作っちゃったから、あとレコーディングできるようにするのはそんなに大変なことじゃない。
JU:でも、最高だよね。激ロックさんに初めて取材してもらうのが『ROCKS』でよかったと思います。俺たちが作ってきた中で1番いいアルバムなんだから。
-これまでもいろいろなファンがいたと思いますが、これをきっかけにファン層が広がるんじゃないですか?
JO:ロック・キッズが増えるといいですね。サークル・モッシュしてほしいもんね。2メートルぐらいのモッシュしか見たいことないから(笑)、でっかい輪っかを見てみたい。
JU:最高のアルバムをリリースするんだから、ライヴでも最高の音を聴かせていきたいですね。そういうリアルな世界と『ROCKS』って作品をバランスよく楽しんでもらえたらうれしいですね。それにはやっぱり最高のパフォーマンスをやっていかないと。今、ライヴが楽しいんですよ。もちろん、前も楽しかったんですけど、それを超えてますね。
S:じゃなきゃ全曲、新曲でライヴやってないよね。
JU:あたりまえのことなんですけど、ライヴが楽しいって最高ですね!