－ダブステップは好きですか？

S：好きですね。最近だとSEVEN LIONSとかSKRILLEXとかAU5とか。ああいうダブステップって展開もスクリーモと似てるなと思うんです。ドロップに入るところとか、スネアのロールに通じる部分もありますし、本当にハードコアとの親和性は高いなと。SKRILLEXも元々はスクリーモ・バンドの出身ですしね。

T：いろんなバンドのアルバムの中で1曲、そういうリミックスを入れてるバンドも多いですよね。

－Track.1「Superhate」はCRYSTAL LAKEのRYOさんとコラボしていますね。

S：元々僕はRYO君と仲が良くて、音楽の話とかをよくしていて。「Superhate」は特にへヴィな曲なのですが、RYO君のヴォーカルのヤバいLOWをこの曲に入れたらハンパないことになるんじゃないかと思って。打診したら快く引き受けてくれました。凄く好きなパートですね。あとは自分がCRYSTAL LAKEの曲でヴォーカルを入れたという経緯もあったりしたんです。

－今後ライヴで共演するということもあるのでしょうか？

T：去年自主で出した『One Way Mirror』のレコ発を新宿でやった時に、ゲスト・ヴォーカルで出てくれました。元気一杯に出てきましたね（笑）。

－シングル曲の「STORM CHASER」について、歌詞も含め解説をお願いします。

S：「STORM CHASER」ってエモめの歌詞なんですけど、恋愛的な話で。好きな人が出来ると、その人に突っ込んでいっちゃって、周りが見えなくなっちゃうみたいな。その対象を嵐、「STORM CHASER」と例えました。その嵐に巻き込まれて、ぐちゃぐちゃになって終わっちゃうっていうこともあるんですけど、それでも次の嵐を待ってる人って多いなと思って。あと、ディスカバリー・チャンネルに“STORM CHASER”っていう自分の好きな番組が実際にあって、竜巻の現場の様子を追っていく人たちがいるんです。その人たちの状況に似ているなと思って。嵐っぽい、めまぐるしく変わる、速いキメの展開がある曲ですね。

－なるほど。PVも既に公開されていますね。この監督は？

S：TOKYO BLUES WORKSの遠山さんという方にお願いしました。

W：手ブレの感じを出したいという要望をバンド側から出していて。ロケーションが良かったっていうのもあるんですけど、1回撮ってもらって凄く良かったんで時間がかからずに雰囲気は決まりましたね。

－これからのTRANSLATIONSの野望をメンバーさんそれぞれからお聞かせください。

S：とりあえず楽しみたいです。好きなことをやってお客さんに共感してもらって、自分も最終的にハッピーな感じになれればいいなと思います。

－ピュアですね！例えばWARPED TOURに出たいとかそういう話が出てくるのかと思ったのですが（笑）。

H：とりあえずWARPED TOURに出たいっていうのはあります（笑）。日本ではまだこういう音楽を聴く人は少ないので、そこを自分たちで広げられたらと思います。あとは、海外にも日本人にもこういう音楽ができるんだということを知らしめたいです。

Y：やっぱりライヴを楽しみたいですね。お客さんと一体になるライヴがしたいといつも思っています。バンドにとってライヴ中の20～30分が1番楽しい時間ですし、その楽しさを俺らだけじゃなくて、ライヴハウスに来ている人たちと共感したいです。あと今はiTunesの配信も出来ますし、海外の人に聴いてもらえる環境は整っているんで、そこに出ていくように頑張ってしていきたいと思ってます。

T：漠然と、バンドをやり始めた頃から、SUMMER SONICには出たいなと思っていて。海外のバンドがサマソニとかビッグフェスで日本に来る機会も増えてシーンの幅も広くなってますし、昔よりはチャンスが目に見えて大きくなっていますから。バンドマンであれば一度は目指すべきステージだなと。

W：自分が中学とか高校の時に、リリースしてツアーを回ったりしているバンドを観て、俺もいつかCD出してツアーをしたいなってずっと考えてて、今やっとそれが出来る環境になったので、俺たちのライヴを観たキッズたちが、もしも俺たちに憧れたり影響を受けたりしてくれて、その人たちがまたCDを出して逆の立場になってくれたら嬉しいなと思います。憧れられる存在になりたいですね。

－TRANSLATIONSのライヴの醍醐味を一言で表すと？

T：フロアから見てて、メンバーのパフォーマンスを楽しんでもらえるようになりたいというのはありますね。

S：あと、自分の曲はジャンプ出来るような曲が多いので、滞空時間を競ってほしいですね（笑）。空やライヴハウスの天井もフロアだと思ってくれれば（笑）。身体を動かして楽しんでくれたらと思います！