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INTERVIEW

TRANSLATIONS

2013.06.11UPDATE

2013年06月号掲載

TRANSLATIONS

Member:Sohei (Vo) Hiro (Gt) Wataru (Gt) Yuya (Ba) Tomoya (Dr)

Interviewer:KAORU

-1stミニ・アルバム『STORM CHASER』リリースおめでとうございます。アルバム制作はいつ頃から始めていましたか?

S:もう凄く長かったです。曲作りで言えば一昨年くらいのも入ってますし、去年の夏くらいにヴォーカル録りは終わってたんですけど、それからいろいろメンバー・チェンジがあったりと時間がかかって、喜びもひとしおといったところですね(笑)。

-今作はSIKTHのMikee Goodmanがプロデュースを手がけていますが、逆オファーを受けた唯一のバンドということですね!

S:そう言えなくもないなという(笑)。面白い経緯があって、IRON MAIDENのAdrian Smithと一緒にやっているPRIMAL ROCK REBELLIONのプロモーションで彼が来日していて、レーベルの人が招待したライヴをMikee Goodmanが観に来ていたんですね。そこにたまたまTRANSLATIONSが出ていて。“お前らすげーじゃねーか!”と。そこから焼肉を食べつつ(笑)。EPの話を進めていったんです。

-制作はMikeeと一緒に日本でやっていたんですか?

S:そうですね。特に彼はヴォーカルに対して独特な世界観がある人なので、こういう歌い方はどうだ?とか色々なアドバイスを受けて。主にヴォーカル・プロダクションの面をプロデュースしてもらいました。

-凄いなと感じました?

S:ああ、やっぱり色んな意味で凄かったです。

一同:(笑)

S:やっぱりロック・スターでした。僕が1番ロック・スターだな~と感じたのは、夜通しお酒を飲んだ後にレコーディングに来て、具合悪そうにしてて、大丈夫?って言ったんですけど、もう“フウ~”とか言って立てなくて、1日レコーディングが出来なかったんです(笑)。あとは話に出てくる人が大物ばかりなんですよね。“メールでIRON MAIDENのギターにお前らの音源を聴かせたらすげえ良いなって言ってたよ”とか。あとはARCHITECTSとBRING ME THE HORIZONのメンバーにも聴かせたぞとか(笑)。

-今回のレコーディングで特に気をつけたところ、工夫したところはどこでしょうか?

H:ギターは結構ブレイクダウンの刻みのリズムが細かくてタイトなんですよ。それを完璧にクリアーにしなきゃいけないんで何回も録り直しました。「STORM CHASER」は特に地獄なので(笑)。そこは必死になりましたね。

W:自分はベッドで録ったんですよ(笑)。正座がいいのか胡坐がいいのか凄い悩んで、最終的には女の子の座り方を更に崩したような座り方にして(笑)。1番苦労したところです(笑)。椅子に座るのはダメなんです。

-Yuyaさんはベース録りについてはいかがでしたか?

T:Yuyaが入る前にベース録りは終わっちゃってたんですよ。前のメンバーが弾いていたので。音源はそうですけど、ライヴについては彼なりに弾いてくれてます。

Yuya(以下Y):ベースの音作りについては今凄く悩んでます。ライヴはハコによって変わってくるから、研究しているところです。

T:ドラムは全部打ち込みなんですよ。基本は僕が打ち込んで、それをメンバーに相談しながらという形で。本物のサンプリングに置き換えてます。影響を受けているエンジニアのドラムの人のサンプルがあるんですけど、そのドラムの音が好きだったんで。WE CAME AS ROMANSとかのドラムのサンプリングなどを使ってます。シンバルの音の鳴らした時の反動が凄くリアルだったりして。

S:レコーディング・スタジオで録るよりもその方がいいと思ったんですよね。

T:実際にスタジオで録ったとしても、キックの音とかスネアの音を1番いいものに差し替えてやるというのが今の主流ですよね。生で叩いてる人の方がなかなかいないと思います。

S:ヴォーカルはMikeeに色々言われて録ったんで、例えばいつも通りの歌い方をすると、“Angry!Angry!”って言ってくるんですよ。Angryプロダクションみたいなことをずっと言っていて、ヴォーカルの感情の入れ方は普段の歌い方とは違うと思います。その部分は他のバンドと違う環境でレコーディング出来たんじゃないかなと。感情の入れ方は本当に気をつけました。

-Angryなところと、綺麗なメロディの歌とのコントラストが凄く引き立ってましたよね。

S:ありがとうございます。まさにそこが目指しているところで、クリーン・パートとのギャップを組み込めたらかっこいいんじゃないかと思っています。

-エレクトロニクスを駆使したバンドは今たくさんいますが、TRANSLATIONSは使い方の差し引きをちゃんと計算してやっている印象で、更に予測が付かない展開というか。何回聴いても面白かったです。ダブステップの要素も今の音という感じですね。

S:その辺についてはメンバーと話し合って、ダブステップを入れるのも、昔のベースの人と一緒に作ってて、ここでダブステップ入れたら面白いんじゃない?とか話してて、最初は大丈夫か?と思ったんですけど、曲にしてみたら良かったり。っていうのもありますね。