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INTERVIEW

THE MAINE

2013.06.11UPDATE

2013年06月号掲載

THE MAINE

Member:John O'callaghan (Vo)

Interviewer:山口 智男

-まず自己紹介をお願いします!

John O'callaghan。THE MAINEではヴォーカルを担当しているんだ。

-これまでの作品を通して、日本にもすでにTHE MAINEのファンは大勢いるけど、日本でCDが正式にリリースされるのは今回が初めてなので、バンドの結成に遡って質問させてください。2007年の結成時、メンバーはまだ高校生だったそうですね。バンドはどんなふうに始まったんですか?

Pat(Kirch / Dr)とGarrett(Nickelsen / Ba)はすでにバンドを始めていて、ちょうどヴォーカルがいなかったんだよ。パーティで酔っぱらっていた僕はPatの兄さんにバンドに参加したいと話してみたんだ。Patの兄はバンドのマネージャーであり、良き友人なんだ。次の日、Patのところに行き、オーディションを受けてバンドへの参加が認められた。それから曲を書き始めて、バンド活動が本格的になったんだよ。でも当時のギター2人はツアーをしたがらなかったんだ。それで、旧友のJared Monaco(Gt)と地元の他のバンドにいたKennedy Brock(Gt)を誘った。バンドのメンバーが固定してからは、みんな知ってのとおりたくさんライヴをやって作品を作り上げてきたんだ。

-その時はどんなバンドや音楽の影響を受けていたんですか?

当時、どんな音楽を聴いていたか思い出すのはなかなか難しいね。でもTHE STARTING LINE、NAME TAKEN、NORTHSTARは間違いなくリストに挙がるだろうね。

-その後、Fearless Recordsと契約してデビューしてからは順調にヒットを飛ばしてきました。つまり若くして成功を収めたわけですが、成功や自分たちが置かれた状況はちゃんと受け止められたと思いますか?いま、自分たちのキャリアを振り返ってどんなことを感じますか?

あの時の僕らはまるでキャンディー・ハウスにでも行った子供たちみたいにビックリ仰天といった感じだった。あまりにも早い時期に、ああいうことが次々と起きてしまって、振り返ったり、考えたりする時間なんてほとんどなかったな。でも、今振り返ってみるとすべてポジティヴな出来事だったと思えるし、今、僕らがいる場所へと導いてくれたと思うよ。僕らは幸運にも音楽を作り、世界を旅することができるし、何よりも毎日、ファンからの愛情を感じることや多くの人のサポートを受けることでより謙虚な気持になれたんだ。

-ところで、前作の『Pioneer』のカヴァー・アートは日本のファンの間で物議を醸したのですが、髭面の男のアップをカヴァーに使ったのはなぜ?!

あれは僕の頭の中にあったヴィジョンだったんだ。何か奇妙で不快なんだけど、同時に興味をそそられ、優しさも感じるような、ね。僕の親友であるフォトグラファーのDirk Maiの助けを得て、具体的な形にすることができたよ。僕ら自身が個性的であるためにやってきたアプローチの仕方を表現してくれていると思う。いつ、どんなふうにそういうアイデアが生まれたのかは覚えてはいないんだけど、僕らは彼らと仕事ができて幸せだと思っているよ。

-新作の『Forever Halloween』はイタリアのRude Recordsからのリリースですね?

彼らの音楽に対する情熱は本物だし、彼らの助けによって僕らの作品が世界中に広がるということについてはこれ以上の興奮はないと思っているんだ。

-本国のアメリカでは自主リリースするそうですね。アメリカではもうレーベルは必要ないということですか?

僕らは本国では未契約であり、自分たち自身で作品をリリースしているんだ。流通させるためには助けは必要だし、新作を広めるためにはさまざまな問題を解決していく必要があった。でも、そういう問題を乗り越えながらも自分たちの目的のために独立しているんだよ。自分たちでやることによって、本当にやりたかった音楽を思う存分、表現することが許される。独立している間はいろいろなことができる。本当に素晴らしいと思うよ。

-今回、プロデューサーにJack Whiteと組んだTHE RACONTEURSの活動でも知られるBrendan Bensonを起用した理由とかきっかけとかって?Brendanの起用はちょっと意外でした。実際、彼がTHE MAINEのようなバンドをプロデュースするのは初めてですよね?

いろいろなミュージシャンやソングライターたちと歴史を作り上げてきたような人と一緒にやってみたかったんだ。彼が手掛けた曲は素晴らしいし、THE RACONTEURSの作品を聴いてすぐに決断できたよ。君が言うように彼は今まで僕らのようなバンドとは仕事をしていなかったんだから、プロジェクトに参加してくれると言ってくれて本当に良かったよ。

-前作の、余計な音を削ぎ落としたサウンドを踏襲しつつ、新作ではさらにそこにレイド・バックというか、メロウな雰囲気が加わったという印象があります。新作を作るにあたって、どんな作品にしたいと考えたんでしょうか?

レコーディング前に作品についてはあまり考え過ぎないようにしているんだ。新しい楽曲を通して自分自身を明らかにするように努めたよ。テーマについては正直さと自己反省といったところかな。

-テープを使ってアナログ・レコーディングしたそうですね。そういうやり方はどういう効果を期待して?

Brendanの手助けによって、僕らはよりタイトなバンド・サウンドを手に入れることができたと思う。テープはバンドの持つダイナミックさと個性を引き立たせるし、うまくいけば生々しく、自然な状態を表現することができるんだ。