MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ESCAPE THE FATE

2013.06.13UPDATE

2013年06月号掲載

ESCAPE THE FATE

Member:Craig Mabbitt(Vo)

Interviewer:ムラオカ

-アルバム・タイトルでもあり、アルバムの1曲目でもある“Ungrateful”(=“恩知らずの”や“感謝の意を示さない”の意味)とは意味深なタイトルですね。“Ungrateful”とタイトルを付けたくなるような出来事があなたがたの回りで起こったのでしょうか?

Monteの希望だったんだ。Maxの問題でMonteはかなりウンザリしていた。もうツアーもしたくないって言っていたくらいなんだ。音楽は作りたいけど、ツアーはもうウンザリだって。そういう状況で、INTERSCOPEから離れて、マネージャーを失って、Maxもいなくなった時、Monteはようやく今まで感謝の気持ちがなかったか、このバンドをどれだけ愛しているかに気づいたみたいなんだ。昔の自分を思い出して、自分の今いる環境に感謝するというメッセージを込めたくてこのタイトルにしたんだ。

-またTrack.1「Ungrateful」のMVは、イジメや虐待という重い話題を取り上げていますが、このMVのアイデアはメンバーから発信したものが起用されたのでしょうか?

コンセプトは俺のものなんだ。監督がそれをさらにレベル・アップしてくれた。これは自分の経験に基づくものなんだ。俺とか友人とか学校で起きていることとか、ファンからの手紙を読んで作ろうと思った。以前にファンが俺のところに来て、“ETFの音楽で命が救われた”って言ってくれたんだ。当時出ていた音楽なんて、「10 Miles Wide」(※2ndアルバム『This War Is Ours』収録)というパーティー・ソングだったのにね。その時もっと意味のある楽曲をみんなに届けないといけないって心に誓ったんだ。俺たちも辛い思いをしたり、傷ついて来たっていうもっと現実的なことをファンに伝えたかったんだ。みんな偉大な人間になれるんだから、虐めたり、酷い仕打ちをするヤツなんて気にするなってことを伝えたかったんだ。

-こういった社会的な題材ですと周囲からの反響も大きかったのではないでしょうか?

ポジティブな反響の方が多かった。ファンは感謝してくれたよ。でも今の世の中でポジティブなフィードバックがある分、ネガティブなことを言ってくるヤツもいるんだ。特にネット上ではね。

-Track.3「Live Fast, Die Beautiful」でCaleb Joshua Shomoがフィーチャーされていますがどういった経緯で?

最初に行ったツアーでATTACK ATTACK!が俺たちのオープニングをしてくれたんだけど、その時Calebがキーボードを1人でやっていた小規模なものだった。最近はATTACK ATTACK!とESCAPE THE FATEのダブル・ヘッドライナー・ツアーをやったよ。その後、オハイオ州コロンブスで俺のサイド・プロジェクト、THE DEAD RABBITSをレコーディングしたんだけど、Calebがプロデュースをしてくれた。レコーディングしている時、Calebとの相性の良さとか仕事のやり方が好きだったからMonteに連絡して、Calebがやってくれている曲を聴きに来てもらって、その結果ゲストで参加してもらおうと決めたんだ。お陰でアルバムの中で1番好きな曲になったよ。

-Track.4「Forget About Me」のブレイクダウンでのハードコア・テイストなギター・リフやダークなシンセ・サウンドの導入には驚きました。今作のTrack.1~Track.5の前半部分の流れは過去最高にヘヴィなんじゃないですか?

そうなんだ、順番がすごく大事なんだ。よく聴くとすごく成長した『This War Is Ours』になっていると思う。もちろんこのアルバムの方が多様性に富んでいるけど、すごくまとまりがある。幅広いんだけど、やっぱりこのバンドのサウンドはしっかり持ち続けていると思う。『This War Is Ours』と同じようにね。

-Track.6「Chemical Love」はニュー・ウェーブ・テイストやNU-METALテイストをも感じさせる耽美なトラックですね。アルバムにいいアクセントを与えていると感じました。あなた方の振り幅の広さを感じさせますね?

この曲には、特にライヴでやった時、ものすごくポジティブな反響だった。この曲も「Gorgeous Nightmare」(※3rdアルバム『Escape the Fate』収録)と同じように演奏するとみんな驚くんだ。ダークだけどダンサブルだから、こういう曲を作るのって楽しいよ。この「Chemical Love」は「Gorgeous Nightmare」くらいのポジションの曲で大好きなんだ。

-そしてTrack.7「Picture Perfect」にはFALL OUT BOYのPatrick Stumpをゲストに迎えていることに驚きました。あなたがたとFOBとはどのような繋がりがあるのでしょうか?また彼のゲスト出演が決まった経緯を教えてください。

俺は昔からバラードが大好きなんだ。前にいたバンドの時からもどのアルバムでもバラードは必ず入れるんだ。このアルバムでもスローな曲を入れたくて、歌詞はすでに考えていたんだ。内容はバイク事故で亡くなったMonteの親友のことだった。 FOBのPatrick はJohn Feldmannの友達だったので、彼の方から連絡があって、一緒に何かやろうって話しになったんだ。Patrickがスタジオに来て、一緒に作業したんだけど、すごく控えめでいい人だった。俺とだけ作業をするのではなく、バンドみんなと一緒にやろうって言ってくれて、輪になっていろいろ話し合ったんだ。すごく腰が低くて、俺たちの手助けをしたがってくれたんだ。彼が考えて来たメロディ・ラインとはすごく良かったからまた将来何か一緒にしたいと思っているよ。