INTERVIEW
THIS CENTURY
2013.05.15UPDATE
2013年05月号掲載
Member:Joel Kanitz (Vo)
Interviewer:山口 智男
-まず日本の読者に自己紹介をお願いします
日本のみんなこんにちは。アリゾナ州フェニックス出身のTHIS CENTURYです。メンバーはJoel Kanitz (Vo)、Sean Silverman (Gt)、Alex Silverman (Key)、Ryan Gose (Dr)。よろしくね。
-3年ぶりとなる新作『Biography Of Heartbreak』をイタリアのRude Recordsからリリースすることになったいきさつは?
Rude Recordsから日本でリリースできることを本当に嬉しく思っているよ。Rudeのみんなは僕らのアルバムを世界中のみんなに聴いてもらえるように一生懸命になってくれているんだ。今作は5月14日にCDと配信の両方で世界同時リリースされるよ。13曲入りで、僕らの1st LPより少しボリュームがあるね。たくさんの人にこのアルバムを聴いてもらいたいな!
-この3年間は主にどんな活動をしていたんでしょうか?順調でしたか?
この数年はずっと北アメリカ、ヨーロッパ、フィリピンをツアーしてたよ。僕らの夢は全世界でツアーをすることなんだ。いつか必ず実現させてみるよ。ツアーの合間に、LPとEPをリリースしたし、その他にもたくさんの曲を作ってたよ。
-アメリカでは自主リリースだそうですね。前作『Sound Of Fire』はメジャーからのリリースでしたが、メジャーからリリースしたことはバンドにとっていい経験でしたか? その経験から学んだことはありますか?
メジャーにいた頃はまるでジェットコースターに乗ってるみたいだったよ。ラジオ局に曲を持ち込みに行っていたと思ったら、次の瞬間にはもう違うどこかへ。メジャーでの経験で、自分たちの直感を信じることと、自分たちの可能性に自信を持つことが身についたと思う。それが今回アメリカで自主リリースに挑戦する気持ちになったきっかけかな。より前に進むためにいい決断だったと思うよ。
-THIS CENTURYはパンクのコミュニティをバックラウンドに持つバンドのようですが、『Biography Of Heartbreak』を聴くかぎり、パンク・バンドではないですね。自分たちでは自分たちのサウンドをどんなふうに捉えていますか?
このアルバムには僕らが影響を受けてきたたくさんのものが反映されていると思う。僕らは80年代のダンス・ミュージックやポップ・ミュージックの大ファンなんだ。こういった音楽が今作にも反映されているよ。僕らは常に様々なものの融合を考えているんだ。僕らは結成当初はファンク・ミュージックの大ファンだったんだよ。当時はファンク・ミュージックを取り入れたいって思ってた。今は、最高のポップ・バンドになりたいって強く思うんだ!
-THIS CENTURYはどんなバンドに影響を受けてきたのでしょうか? いくつか挙げてもらえると、読者もどんなバンドなのかイメージしやすいと思います。
最近特に影響を受けているのは、MAROON 5、THE SCRIPT、COLDPLAY、THE KILLERS、そして、フェニックス出身のバンドたちだよ!
-ファン層はやはり10~20代の女の子が多いんでしょうか?
多いね。彼女たちはみんな熱心に応援してくれるよ。でも、僕らの音楽はあらゆる年代の人にも聴いてもらえると思うんだ。年代に関係なくファンになってもらえたら僕らは嬉しいよ!
-サウスイースト・アジアにもファンベースを持っているそうですね。サウスイースト・アジアをツアーした経験もあるんでしょうか? もしあるならその時の思い出で最も印象に残っていることは?
フィリピンで2回ライヴしたよ。この2回のライヴどちらとも僕らの人生にとってとても素晴らしい経験だったよ。最も印象深い思い出は、最初にフィリピンに行った時のフィリピンのファンのみんなとのミート&グリートと、ファンのみんなが僕らの曲に合わせて歌ってくれているのを見た瞬間かな。世界中でライヴをすることを夢みている僕らにとっては夢が叶ったように思ったし、本当に嬉しかったんだ!
-UKを一緒にツアーするTHE MAINEとは仲がいいようですね。彼らとの出会いは? 地元が一緒という以外に、どんな部分で意気投合したいんですか?
僕らはアリゾナで同時期に音楽を始めたんだ。僕は彼らの初ライヴにも行ったし、Pat Kirch (THE MAINE/Dr) は僕らのライヴによく来てくれていたよ。当時のアリゾナのミュージック・コミュニティはすごく狭くて、バンド同士お互いのライヴに飛び入りで参加してたりしたんだ。僕らはお互いに認め合っていたからよく一緒にライヴしたよ。同じ夢を持つ者同士、日々お互いを刺激し合いつつ、友情を育んできたよ。THE MAINEはみんな謙虚で信頼できる奴らだよ!