MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Jessica Wolff

2013.05.11UPDATE

Jessica Wolff

Interviewer:荒金 良介

-今日はよろしくお願いします。

最近、日本語の勉強をしているの。

-えっ、そうなんですか。ほかに覚えた日本語はあります?

元気でしゅか......さよなら......右を左......?

-ははは、今回日本に来るのは初めてですか?

実は、今回が2度目なの。

-そうなんですね。

去年5月に開催された"FINLAND FEST 2012"のときに、スタッフとして初めて日本に来たの。私、会社をやってるから。

-えっ、会社をやってるんですか?

私は21歳のときに音楽1本でやろうと決心したときに、学業も辞めて、自分の音楽をちゃんと発信するために、ビデオ制作を含めて、自分に関わる業務をすべてやるために会社を設立したの。それで去年初めて"MIDEM(ミデム)"(世界最大の国際音楽見本市)でKING RECORDSの方に会って、同年の5月に日本に行って、再びKINGの方と会ってミーティングしたの。そういう過程を経て、今回自分の作品が日本盤としてリリースされることが決まったの。昔から日本デビューすることを夢見ていたから、とても嬉しいわ。

-今回のアルバムは、自国のフィンランドでは自分の会社からリリースされてるんですか?

自分の会社を立ち上げたけど、私が取ってるやり方は各国と契約を結んで、リリースする方法だから。フィンランドでも作品をリリースする会社は違うところになるわ。

-ちなみに、Jessicaさんは社員ではなく、社長なんですか?

ええ、そうよ。商品を売る役割を担っているだけど、その商品は私なの(笑)。

-なるほど。もともとミュージック・ビジネスに興味があったとか?

私は12歳のときにクラシック音楽のヴォーカル・レッスンを受けて、それからミュージカルに興味を持ち始めて、ポップ・ミュージックも好きになったんだけど。フル・タイムで音楽をやるにあたって、ビジネスの勉強もしなきゃいけないと思って、徐々にビジネス面にも興味が持ち始めた感じ。最初はレーベルを探そうと思ったけど、自分の会社を作ればアルバムを作れるし、アルバムを作ればディストリビーションという形でリリースしてもらえると思ったから。

-Jessicaさんは何でも自分でやらないと気が済まないタイプ(笑)?

最初はちょっと音楽の世界のことを知っていたし、何でも自分でやりたいという気持ちもあったんだけど。今こうしてアルバムを作り終えると、自分はアーティストとしてどういう方向に行きたいのか、少しずつ見えてきた部分があるの。そうなると、自分1人で何でもやるわけにはいかないし、今は周りのサポートにすごく感謝しているわ。

-そして、今回1stアルバム『Renegade』が完成したわけですが、制作する上でいちばん重要視した点というと?

正直でいることだと思う。私はわりと直感を大事にする方なの。自分の気持ちに素直に従って、何かチャンスが訪れたときも直感を信じて、良いか悪いか判断する方だから。

-話は急に変わりますが、Jessica Wolffというのは本名なんですか?

"Wolff"はお母さんの旧姓で、"Jessica"は本名よ。

-直感を大事にすると仰っていたので、確かに動物的だなと。

ははは、そうね。それはあるかもしれない。

-無理に合わせなくてもいいですよ。

いや、私もそう思うわ。そう言われてみたら、本当にそんな感じがしてきた(笑)。

-話を戻しますけど、正直さを大事にされてると言いましたが、それは自分の性格から来ているものなのですか? それとも、尊敬する人物からの影響とか?

それは私の性格ね。ウソが嫌いだし、ウソがヘタなの......顔に出ちゃうっていうか。女優業もやっているけど、演技はまた別で......それもきちんと役に入り込まないとできないわ。自分に正直に生きないと、いつかそれが自分に跳ね返ってくる気がして。

-たまに、正直に振る舞う自分に疲れることはないですか?

そうね。正直だったら、何を言ってもいいとは限らないものね。本当の気持ちを言うことで、相手を傷つけてしまうこともあるし、そういうときはダメだなって思うけど(笑)。