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INTERVIEW

Jessica Wolff

2013.05.11UPDATE

Jessica Wolff

Interviewer:荒金 良介

-はははは。そして今作の感想なのですが、良質なポップ・アルバムである反面、ロック・リスナーにも強くアピールしうるワイルドな質感がありますよね。

そういう感想を言ってもらえると、嬉しいわ。というのも、私はポップスとロックの両方が好きだから。ロックっぽいけどポップ、ポップだけどロッ......人によってはポップ・ロックと呼ぶ人もいるかもしれないけど、私の中でそのバランス感はとても大事にしているの。

-あなたはフェイバリット・アーティストにPINK FLOYD、Janis Joplin、SIMON & GARFUNKELなどを挙げていますが、いわゆるメインストリームのロック・バンドは聴きます?

よく質問されることなんだけど、私はいろんなアーティストや楽曲に触れているの。誰か1人のアーティストにのめり込むというより、曲単位で音楽に接することが多くて。だから、そういう質問にはあまり具体的には答えられないの。ほかにPARAMORE、やEVANESCENCEも大好きよ。

-今作から「Dirty Kisses」、「Want You Out Of My Head」の2本のPVを作られてますよね。その映像からは"強い女性像"がインパクトとして残りますけど、個人的にはアコギを用いたTrack.8「Butterflies」が大好きで。素というか、Jessicaさんのナチュラルな歌い方が心に沁みます。

ありがとう! それはバック・バンドのギタリストが作った曲なの。ライヴでもロック・ナンバーの後にプレイしたら、すごく映える曲調だと思うわ。自然で繊細なサウンドに仕上がっているから、私もとても気に入っているの。

-アメリカの女性シンガー、Carole Kingをちょっと彷彿させますね。

そう言ってもらえると、嬉しいわ。

-以前にメール取材をした際、歌詞のメッセージ性について"あなたの心の中にいる《子供》を失わないで"と発言されてましたが、もう少し詳しく教えてもらえますか?

子供って純真だし、何ものにも惑わされないし、自分の感情にフィルターがほとんどない状態だと思うの。例えば誰かに泣くなと言われても泣くし、飛べるって信じたら、高いところから本当に飛んでしまうかもしれない。要するに、そういう無邪気な心を大人になっても忘れちゃいけない、と思うの。私はそれを有限実行しているよ、いまだに木登りしてるから。

-ははははは、元気ですね。

そういう気持ちが曲作りにも反映していると思うわ(笑)。

-今作は明るくて聴き心地のいい曲調だけではなく、心のダーク・サイドもしっかり描いているところにも共感を覚えます。

どんな感情も対等だと思うから、それを満遍なく表現したいと思っているの。ちなみに、「Dirty Kisses」は私にとって情熱的な愛を歌ったもので、ポジティヴな曲なの。でも愛しすぎると、傷つくこともあるという。

-あと、以前にメール取材で、音楽をチャリティに繋げたいと仰ってましたが、これは?

そうね。どこから話していいのかわからないくらい、とても関心を持っていることよ。今作のプロデューサーを務めてくれたEric Gustと共通の知人が、音楽活動をチャリティに繋げている、という話を聞いたことがきっかけなの。それでニューヨークに行って、そうした活動にも参加したの。今は自分の音楽をどうやってチャリティに繋げるか、具体的に考えているところよ。

-わかりました。早くも5月には"LOUD&METAL ATTACK"に初参加しますね。TURISAS、NIGHTWISHなどヘヴィ系バンドが多く出演しますが、最後に意気込みを教えていただけますか?

(手を大きく広げて)これぐらい楽しみにしているの(笑)。私のパフォーマンスを多くの人に観てもらえるいい機会だから、今からすごく興奮しているわ!