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INTERVIEW

QUIETDRIVE × THE CAB

2012.11.02UPDATE

2012年11月号掲載

QUIETDRIVE × THE CAB

Member::Kevin Truckenmiller (Vo) Will Caesar (Gt/Vo)
THE CAB:Alex Deleon (Vo) Alex Marshall (Key/Gt)

Interviewer:Tomoo Yamaguchi

-ウォシュレットのボタンが分からなくてとんでもない目に遭ったことはある?

Kevin:1度、座らずにボタンを押しちゃって、水が天上までピューってなった(笑)。うちのドラマーのBrandon (Lanier)が……。

Will:別の意味でウォシュレットにハマッちゃってさ(笑)。

Alex Deleon:僕らはまだ使ってない。ホテルの部屋についてるけど。

Alex Marshall:だって怖いじゃん(笑)。

-ところで、QUIETDRIVEとTHE CABは今回が初対面だそうですね?

Kevin:それが実は……あれは6年前ぐらいだっけ?

Alex Deleon:そうだね。僕らがTHE CABを始めたばかりの頃、1度会ってるんだよね。

-あ、そうなんだ。

Kevin:ラスベガスでライヴをやったとき、見に来てくれたんだよな。

Alex Deleon:そう。まさか覚えててもらってたなんて思わなかったから、さっき“はじめまして”って挨拶しちゃったんだけど(笑)。僕ら、普通にQUIETDRIVEのファンだったんだ。ライヴを見たあと、Kevinに声をかけて、“バンドをやりたいんだけど、自分の声に自信がなくて。どうしたらいいですか?”って相談したんだよ(照)。

-Kevinはそのとき、どんなアドバイスをしたんですか?

Kevin:経験を積めば、体が覚えるからそんなに悩む必要はないよって言ったんじゃなかったかな。

-QUIETDRIVEのどんなところが好きだったんですか?

Alex Deleon:曲ももちろん好きだったけど、ライヴがよかったんだよね。だからQUIETDRIVEがラスベガスに来ると必ず観にいって、そして憧れの人に話しかけてって……僕らもそういう普通のキッズだったんだなって(笑)。

Kevin:(微笑)

Will:俺はPANIC! AT THE DISCO、DASHBOARD CONFESSIONAL、PLAIN WHITE T’SなんかとTHE CABが一緒にやったライヴを観て、たちまち好きになったよ。それでアルバムも買ったんだ。

-へぇ。そんな2つのバンドが日本を一緒にツアーするなんて感慨深いものがあるんじゃないですか?

Kevin:まぁ、小さなコミュニティだから、いつかそんな日が来るとは思ってたけど、実際、実現してみるとやっぱりね。

Alex Deleon:QUIETDRIVEのライヴをまた観られるだけじゃなくて、何たって、同じステージに立てるんだからね。

Kevin:ツアーに出ると、いろいろなところでいろいろなバンドに出会うだろ?そうすると、自分たちのモチベーションも上がるんだ。同じように頑張ってる連中がいて、お互いにアドバイスしあってる。そういう仲間がいるのは、なんだかとても頼もしいよね。

Alex Deleon:そうだね。1年のうち、8ヶ月ぐらいツアーしてるわけだけど、その中でいろいろなバンドに出会えるのは刺激になるよ。いや、バンドだけじゃない。いろいろな国で、いろいろなお客さんに出会えるんだからね。

-QUIETDRIVEもTHE CABも共にメジャー・レーベルからデビューしたのち、そこから離れて、自分たちの力でキャリアを切り開いてきたじゃないですか。その経験からどんなことを学びました?

Kevin:今振り返ってみると、大変なこともあったけど、いい経験だったと思うよ。ミスしたこともあるし、あの時こうしておけばよかったっていう後悔もあるけど、若かった頃はそれに囚われすぎていたんだと思う。ミスを正そうとしたり、シーンの流れに合わせなきゃと意識しすぎたりね。今は純粋に音楽が好きだからという理由でバンドをやっている。学んだのは、そういうことじゃないかな。よけいなことを考えずに、いいライヴをやって、いいレコードを作ることに集中するようになったからこそ、今の自分たちがいるんだと思うな。

Alex Deleon:僕らは17歳の時、FALL OUT BOYやPARAMOREと同じレーベルからデビューしただろ? 最初はラッキーだと思ったけど、その後、自分たちの活動を自分たちでコントロールできず、ずいぶん苦労したんだ。でも、そういうことを1回経験したおかげで、何事も自分たちでコントロールしながら音楽を作っていくことが大事だと分かったんだ。

-バンド活動を続けるのは、楽しいことばかりではなく、大変なこともあると思うんですけど、それでもバンドを続ける意味とか価値とかってどんなふうに考えていますか?

Kevin:それはアーティストそれぞれに違うと思うけど、僕の場合、音楽はもう自分の人生のサイクルの1つだからね。もう、当たり前のことなんだよ。ステージに立つことは、僕の生活の一部なんだ。そういう生き方を楽しんでる。1ヶ月で止める人もいれば、何年も続ける人もいる。今、こうして続けてるってのは、これが僕の運命なんじゃないかな。

Alex Deleon:うん、これが楽しいっていうのは1番だと思うよ。それに僕らは負けず嫌いの集まりなんだ。そういうメンバーがお互い、常にモチベーションを高めあってるんだよ。もちろん、ファンや家族、友人たちの支えがあるからこそ続けられるんだけどね。そういう人たちの中には、音楽の道を目指しながらあきらめた人もいる。そういう人たちと話してると、自分たちがいかに恵まれているか分かるんだ。だから、そういう人たちの分も含め、僕らは頑張らなきゃって思うんだ。