－結成約2年の若いバンドですが、楽曲や演奏のクオリティがとても高くて驚きました。それぞれのキャリアを踏まえ、バンド結成の経緯を教えてください。

AYATO(以下A)：もともとMAMIとUSKが同じバンドで、僕は違うバンドだったんですよ。でも、同じ八王子で活動していたのでSTEREO HEARTを組む前から2人とは仲が良かったんですよね。そして、たまたま僕が組んでいたバンドと2人の組んでいたバンドが同時期に解散になったので、それをきっかけに組むことになりました。そこで、もう1本ギターが欲しいなと思い、USKの友人だったRYOが加わって現在の形になりました。

－9月19日に待望の1stミニ・アルバム『Your Gravity』のリリースが決定していますね。今の心境はいかがでしょうか？

A：みんなそんなにまだ実感はないんじゃないかなと思います。CDショップに僕たちの作品が並んで、それを見たときに“ああ、出てる”ってやっと実感出来るのかなと思います。僕たちはレコーディングをして、それを何回も聴いているので自分たちのCDがリリースされるという実感はまだ全然ありません（笑）。

USK（以下U）：確かに確かに（笑）。

－FLOGGING MOLLYやMXPXなど名高い海外バンドを輩出してきたbullion recordsからのリリースとなりましたが、ご自身ではどのように感じていますか？

A：最初お話を頂いたときは“嘘だろ！？”って思いましたね。

MAMI（以下M）：最初はどっきりかと思いました(笑)。

一同：(笑)。

－メンバーが集まった状態で発表されたんですか？

A：ライヴをたまたまbullion recordsの方が観に来てくださっていて、ライヴが終わってからお話をして音源を渡させて頂いたんです。で、次の日にボケっとテレビを観ていたら、“うちからリリースしてみませんか？”というメールを頂きました。

－ではその話を知ったときは1人だったんですね？

A：そうですね。でも本当に信じられなくて、嬉しさのあまり変なテンションでメンバーに電話をかけました（笑）。

－STEREO HEARTを観に来てくれていたということですよね？

U：いや、ライヴは観れなかったみたいで挨拶だけさせて頂いて、音源を渡させて頂いたんです。

－では音源だけ聴いて直ぐにリリースの話になったということですよね？運命ですね！

一同：（笑）。

A：すごく嬉しかったですね。

－bullion recordsでは、FACTとTHE CHERRY COKE$に続く第3の国内バンドのリリースになりますね。その2バンドについては、どのようなイメージをお持ちですか？

M：FACTはずっと大好きで、高校時代に組んでいたコピー・バンドのライヴSEに毎回使用していました。bullion recordsのアーティストはTHE CHERRY COKE$もTHE ATARISもそうなんですが、大好きで青春時代にずっと聴いていました。

U：僕も高校生の頃からずっと聴いていました。

－憧れのアーティストが所属するレーベルに仲間入り出来たというのは、嬉しいことですよね。

U：もう、恐れ多いことですよ。

一同：（笑）。

A：そんなこと言っちゃいけないけどね（笑）。

－今作は5月に制作に入り、4ヶ月後という短いスパンでのリリースとなりましたが、制作は順調に進んだのでしょうか？

A：今考えてみると、自分たち的にはかなり追い詰められていましたね。

－自分たち自身で自分たちを追い詰めていたということでしょうか？

A：そうですね。自分たちの全てをこのアルバムに出しきりたいという思いが強かったので、制作の過程で煮詰まることが多かったです。曲によってはスムーズに進んだものもありました。

－煮詰まったことによって様々なことを考えたと思うのですが、新たな発見などはありましたか？

A：アルバム制作中は、常に最高のものを作るよう心がけていたんです。それから日が経って、その時追い詰められていて感じていたこと、思ったこと、やりたいことが色々見えてきて、次の作品に活かしたいなと思いました。