INTERVIEW
STEREO HEART
2012.09.07UPDATE
2012年09月号掲載
Member:AYATO (Vo/Ba) USK (Gt) MAMI (Dr)
Interviewer:水上 歩美
-既に次の作品を作りたいという意欲が駆り立てられているということですね?
A:そうですね。自分たちの中の気持ちもリリースしたいぐらいですね(笑)。
一同:(笑)。
U:上手いこと言ってんじゃないよ(笑)。
-追い詰められてマイナスな気持ちになるわけではなく、逆に向上心が溢れてきたということですよね?
A:そうですね。
U:向上心しかないですね。
-今作に収録されている楽曲は、全曲未発表曲でしょうか?
U:6曲入りなんですが、3曲は未発表曲で2曲はリリースが決まる前に無料配布をしていた楽曲なんです。もう1曲は過去の楽曲をアレンジし直して再録したものですね。
-なるほど。となると、以前にCDとして発売していたのは1曲ということですか?
A:売っていたのは1曲だけですね。
U:その1曲はデモ時代にあった楽曲で、歌詞をアレンジしたり、ギターのリフを変えたりしました。だから気持ちとしては全て新曲という感じですね(笑)。
-バンド名の由来とも言われる“英詞・日本詞どちらで表現した言葉も心も大事にしたい”というフレーズ通り、今作は英語と日本語がほぼ半分ずつ使われていましたね。歌詞を書く際に、英語と日本語をどのように使い分けているのでしょうか?
M:日本語では言いにくいことは英語詞になっているんじゃない?
A:そうだね。あんまり意識はしていないんですが、楽曲に合わせて英語がいいか日本語がいいかを見極めています。でも、英語の時は少しかっこつけた歌詞が多いかもしれませんね。日本語は自分の思いをストレートに書いているような気がします。
-なるほど。最後のトラック「あしもと」は“自分は自分のままでいいんだ”という強いメッセージを感じました。この詞はリスナーに前向きなメッセージを伝える他に、自身の心境が反映されているのではないかと感じたのですが、いかがでしょうか?
U:まさにそうですね。
A:この曲は珍しくUSKが“こういう歌詞にして欲しい”って言ってきたんですよ。
U:基本的に作詞はAYATOに任せているんですが、「あしもと」を制作していたときは追い詰められていたこともあって、自分を励ましつつ、尚且つリスナーが聴いてもそういう風に共感出来るような歌詞にして欲しいと頼んだんです。
-「あしもと」を聴いてその気持ちは伝わってきました。これから自分たちの思い通りにいかなくなることもあると思います。それでも自分たちのやりたいようにやろうという気持ちが込められているのかなと感じました。
U:そうですね。
-先日、リード・トラック「Your Gravity Takes Me」のミュージック・ビデオの撮影が行われたようですが、どのような作品になりましたか。また撮影は順調に進みましたか?
A:楽しかったけど疲れましたね(笑)。
-何時間ぐらい撮影を行ったんですか?
A:8時間から9時間ぐらい撮影しましたね。多分ミュージック・ビデオを観ても大変さは伝わらないと思うのですが、Cメロ辺りで使われているシーンで写真をコマ撮りしなければならなかったんですが、そこが1番大変でした。
M:演奏シーンはわりとポンポン順調に進んだよね。
U:コマ撮りはひたすらジャンプしなきゃいけなくて、足が痛かったよね(笑)。
M:何年ぶりにあんなにジャンプしたんだろうって(笑)。
-コマ撮りは自分たちでこういう風にしたいと希望したアイデアだったんですか?
M:アイデアは出して頂きました。私たちを知ってもらうというのがコンセプトとしてはあったんです。
A:シリアスな場面もありつつ、写真を使ったコマ撮りのポップな映像もありと、とても面白い作品に仕上がったと思っています。
M:かっこつけたいのに、かっこつかない辺りが私たちらしさが出ていていいよね(笑)。
U:そうだね(笑)。初めての経験だったので手探りでしたが、たくさんの方に力を貸していただいて満足のいく作品にすることが出来ました。
-今年3月に激ロックFES VOL.10で共演したFOREVER THE SICKEST KIDSとMELODYFALLを始め、EVERY AVENUEなど多くの海外アーティストと共演をしていますね。日本のアーティストと比べ、海外アーティストとの共演に異なる点はありますか?
A:海外アーティストはフレンドリーな方が多いので、ラフに話せる感覚はありますね。英語で喋っている方が思っていることを言い易いというか。日本のバンドだと“あ、あの人だ!”という感じですごく緊張してしまうんです。
M:FOREVER THE SICKEST KIDSにはライヴ前にウォッカを飲まされましたよ(笑)。あと最近ではMC中にお酒を渡されたり、海外のアーティストはノリが良くて面白いです。
U:英語が苦手でも、単語を並べて“Oh Yeah”って言えば通じることもありますしね(笑)。