INTERVIEW
I SEE STARS
2012.04.14UPDATE
2012年04月号掲載
Member:Devin Oliver (Dr)
Interviewer:MAY-E Translator: Yuga
-3rdアルバム『Digital Renegade』のリリースおめでとうございます。前作『The End Of The World Party』のリリースから約1年という随分早いスパンでのリリースとなりましたね。ツアーなどで忙しくしていたイメージがあるのですが、制作はとんとん拍子で進んでいたのでしょうか?
ありがとう!制作の時、僕たちは本当にマルチ・タスキングだったよ。ツアー中に曲を書いていて、ツアーが終わる頃にはひとつのアルバムが準備完了していた。完璧だったね。
-先行公開されていた「NZT48」を聴いて、今作『Digital Renegade』に大きな期待を寄せていましたが、その期待を上回る素晴らしいアルバムに仕上がったと思います。アルバムを完成させた今の率直な感想を教えてください。
ありがとう!!最高の気分だよ、メンバーみんなね!僕たちは今作でものすごく頑張ったんだ。スタジオ内での自信も、これまでで最高のものだったよ。みんなからの反応にこれ以上満足しきれないよ!
-「NZT48」というタイトルにはどんな意味が込められているのですか?
みんな何千回も見てなきゃおかしいはずの『Limitless』という映画があるんだ。内容を要約すると、人々は通常脳の10%しか使っていないんだけど、NZT48という薬を使うことで他の90%までをフルにコントロールできる、という話なんだ。この曲はその状況に関連していて、僕たちがこれを書き終わったときに、あまりにも素晴らしすぎるから普段は使えない90%まで使っていたのではないかと感じたんだよね。
-アルバム冒頭の「Gnars Attacks」はメタルコアを基調としながらクラブ・ライクなエレクトロ・ビートを絶妙なバランスでブレンドしていますね。メンバー皆さん、バックグラウンドにエレクトロ・ミュージックとヘヴィ・ロックがあるのでしょうか?
その曲に限定した話だと、音楽性の面では、ベースのJeffと僕が別々に書いた2つの異なる曲のアイディアが奇跡的にかみ合ったんだ。僕たちはみんなアーティストでそれぞれが曲制作のプロセスでとても重要な役割を果たしているんだ。それが最終的にこのような幅広い音楽性を造り出しているんだよ。
-「iBelieve」といったテクノ・ポップなナンバーもありますが、「Gnars Attacks」や「Endless Sky」、「Underneath Every Smile」などメタルコアのアプローチが強まったトラックが増えたことで、過去2作と比べよりヘヴィになった印象を受けました。
僕たちは、音楽性についてはまっすぐ突っ走るというよりはヨタヨタと歩くことが好きだけど、このアルバムはこれまでよりも一貫性のあるものにしようとしていたんだ。「iBelieve」は、僕の兄弟でドラマーのAndrewが書いた曲で彼の声がフューチャリングされているんだよ。彼と僕の声が行ったり来たりして、なんだか兄弟の時間という感じだったな。僕たちは、何か特定のサウンドを目指して書いたりはしないんだ。ヘヴィであろうがそうではなかろうが、良い曲を書くことだけを目指しているんだよ。だけど、ヘヴィな曲は僕たちも大好きだけどね。だからこのサウンドは、みんながI SEE STARSから自然に期待できる音じゃないかな。
-「Digital Renegade」「Filth Friends Unite」ではダブステップの要素も取り入れていますが、その他、今作で新たに挑戦したことや苦労した点を教えてください。
このアルバムでは、全てを更に先のステップへ持って行きたかったんだ。ブレイクダウンやエレクトロ、ヴォーカルのメロディや声域、歌詞、サウンドも全てね。だから、全てが新しい挑戦だったけど、悪いものではなかったよ。何よりもエキサイティングだったんだ。
-ダブステップといえばSKRILLEX(Sonny Moore)というロック出身のミュージシャンが全米で大ブレイクしていますが、彼の存在はあなた方のバンド活動の励みになったりしますか?
僕たちは、Sonny Mooreの初期プロジェクトのFROM FIRST TO LASTを聴いて育ったし、彼のその後のプロジェクトSONNYともツアーをしたことがあるんだ。確かに彼にはインスパイアされているよ。彼は、諦めずに必死で追い求めれば何でも達成できるということを体現しているんだ。
-「Endless Sky」には、ASKING ALEXANDRIAのDanny Worsnop(Vo)をゲスト・ヴォーカルに迎えていますね。彼らとはアメリカではレーベルメイトになりますが、親交は深いのですか?
うん、そうだよ!彼らとは沢山のツアーを一緒にやったし、今も実は同じツアーで回っているんだ。彼らは人間としてもミュージシャンとしても本当にイイやつらだよ。彼らと同じレーベルで誇りに思うよ!