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INTERVIEW

SOULFLY

2012.03.07UPDATE

2012年03月号掲載

SOULFLY

Member:Max Cavalera (Vo&Gt)

Interviewer:ムラオカ

-ニュー・アルバム『Enslaved』完成おめでとうございます。ヘヴィ・ロック、デス・メタル、ブラック・メタルなどあらゆるエクストリーム・サウンドをSOULFLYというフィルタを通して、自身の音にすることに成功している作品だと感じました。あなた自身この作品をどう評価していますか?

まずは、とても興奮しているんだ!非常に力強いアルバムだからみんな驚いたかもしれない。8枚目にしてこれほどヘヴィな作品を作るバンドは少ないと思うんだ。俺たちはあえてデス・メタルの方向に進んで、みんなをびっくりさせようと考えた。ラインナップが変わって、さらにエクストリームよりにいけると思った。プロデューサーにZeussを迎えたこともあって、いろんな可能性が出て来た。SOULFLYに新しい命が吹き込まれて、とても嬉しく思うよ。

-SOULFLYだけでも約2年に1枚というハイペースで作品を出していますが、さらにCAVALERA CONSPIRACYでも作品を作っていますよね。あなたの創作意欲は留まることを知らないようですね?

自分は音楽のために生きている。音楽しかないから、常に音楽を作っていたんだ。アルバムを作って、ライヴをすることしか脳がないので、ずっとやっているだけのことなんだ。どのアルバムも自分にとっては大きなチャレンジなんだけど、そのチャレンジが大好きだったりする。2、3年ごとにニュー・アルバムを出しているけど、今回は本当に新しい感覚の、エキサイティングなものができたと思う。『Enslaved』で聴くものは今までのアルバムにはなかった、例えばデス・メタルの要素が含まれているんだ。

-SEPULTURAの『Roots』を完成させた直後からあなたの頭にあった“奴隷制度”というテーマを具現化したアルバムとのことですが、その点に付いて詳しく教えていただけますか?

そうだね、奴隷制度について何か作りたいってずっと思っていた。いつも頭の隅にそのテーマがあったけど、もちろん今までそれについて作ったことはない。タイミングを待っていたんだ。今回何について歌おうかって考えていた時、そのテーマを思い出して、今までにないコンセプトだと思った。デス・メタル・サウンドと奴隷についての歌詞はうまく合うように思えたんだ。歌詞の内容は抵抗、束縛、反抗など奴隷のような人たちについて歌っている。オリジナルなテーマだと思うんだ。アルバム・ジャケットも、拷問マスクをつけたアート・ワークが非常にいい雰囲気を出していると思う。ブラジルのアーティストが手掛けてくれたんだけど、力強いものになったと思う。どの部分もうまく行った。

-前作やCAVALERA CONSPIRACYはLogan Maderとの共同プロデュースが続いていましたが、それ以前の『Primitive』以降はあなたのセルフ・プロデュースが続いていましたね。そんな中、特にハードコア・シーンで有名なZeussを迎えたことには驚きました。彼を起用した理由を教えてください。

実はレーベルの意向でもあったんだ。最後にプロデューサーと一緒にやったのがセカンド・アルバムだったんだけど、後はすべて自分でやった。でもプロデューサーがいた頃のやり方に戻してもいいかなって、前々から思っていたんだ。その方がアイディアも溢れ出るような気がした。レーベルからZeussの作品を送られてきて、それを聴いたら、WHITECHAPEL、THE RED CHORDなどが特に気に入った。彼のアグレッシヴなサウンドがすごく気持ちよかったので、彼と一緒にやりたいと思った。ZeussもSOULFLYのファンだったので、いいコンビになると確信していたんだ。彼が最初に言ったのは、“SOULFLYのサウンドを今までと違うものにする”だったから、楽しみにしていた。マンネリ化しているような気がしたから、いい時にいい人と出会えてよかったと思う。

-またLogan以外は同じプロデューサーを続けて起用していませんが、彼がまた次作において関わることは考えられますか?

Zeussの仕事にすごく満足したから、次のアルバムの時も考えたいと思っているんだ。でも今はとりあえずこのアルバムをじっくり味わいたいと思っている。

-CATTLE DECAPITATIONからTravis Ryan、DEVILDRIVERからDez Fafaraをゲストで招いていますね?彼等にゲスト参加を依頼したきっかけを教えてください。

ずっと前からゲストを迎えることが伝統のようになっていた。俺が彼らに連絡をして、作品のことを話したら、快く引き受けてくれた。

-また過去にはTHE DILLINGER ESCAPE PLANのGreg PuciatoやTHROWDOWNのDave Peters、MEGADETHからDave Ellefsonなどメジャー、アンダーグラウンド、メタル、ハードコア問わず素晴らしいアーティストが参加していますが、ゲスト参加を依頼する基準のようなものはあるのでしょうか?

参加してくれる人たちはみんな、ほとんどみんな友達か、俺が大好きなバンドのいずれかなんだ。LIMPBIZKITのFredも参加してくれたことがあるけど、彼はその時友達じゃなくて、プロデューサーに紹介されたんだけど、すぐに友達になったから、友達が参加しているという基準は変わらない。CATTLE DECAPITATIONは俺がすごく気に入っている新しいデス・メタル・バンドで、Travisのヴォーカルは最高にクールなんだ。ブルータルで「World Scum」にすごく合っている。Dezは宗教的な曲に参加してくれて、それも思った以上にしっくりきた。ゲストと一緒に仕事をするのは本当に新鮮だし、アイディアの交換もできて、スタジオ・ワークが楽しい。