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INTERVIEW

QUIETDRIVE

2012.03.05UPDATE

2012年03月号掲載

QUIETDRIVE

Member:Kevin Truckenmiller(Vo)

Interviewer:MAY-E

-あなた方の音楽性はエモ・ロックなんて呼ばれることもあると思いますが、そう呼ばれる事に抵抗などありますか?

呼び方って数字みたいなものだと思ってるんだ。それが何の意味になるっていうの?すべての人に自分がその曲から得た感情を、名前やジャンルや番号を言うだけで伝えることなんてできないと思うんだ。もし自分の音楽の興味をたった1つのものや、2つのものとかに自分で狭めてしまったら、君は他の多くの音楽に触れる機会を失ってるってことだと思うよ。僕だって14歳の頃はロック以外の音楽は好きじゃなかったんだ。だけど、今大人になって考えると、他の多くの音楽を聴かずに育ったんだなってもったいなく思うよ。

-近年ではエレクトロを取り入れたバンドが増えてきて、あなた方がデビューした頃と比べると音楽シーンは大きく移り変わりましたが、最近の音楽シーンの傾向について何か思うことがあれば教えてください。

今コンピューターについて恥ずかしいと思わないってことは、みんな楽器の素晴らしさを見失ってしまってると思うんだ。今やコンピューターに持って行かれてしまってるところがあるとは思うね。ただ1つ言えるのは、シンガーが音楽に魂を込めるように、彼らは曲に魂を宿すことはできないと思うし、ギター・プレイヤーが音楽に込める魂を彼らには真似することはできないってこと。コンピューターの音は電子的だし、上手く操ることができないからね。でも、僕はその音は大好きだし、エレクトロな音が曲に混ざって様々な面白いものを作れるところはすごくいいと思うんだ。シーンに関して言うと……実は最近あまりシーンがどうとか考えてないんだ。今まで僕らは決してシーンに受け入れられてきた訳ではないし、シーンが変化して僕らに何か問題があるとも思えないからね。僕らは単にQUITEDRIVEっていうバンドだし、僕らがいいと思うことをしたいと常に考えてるからね。シーンに関しては特に思うことはないよ。

-また、こういった音楽シーンの中で共感できるバンドはおりますか?

シーンの中でリスペクト出来るバンドはたくさんいるんだけど、すごく共感出来るバンドって言うのはあまりいないんだよね。クラシックは好きだし、OASIS、SUBLIME、Elton Johnとかも好きかな。あ、後は LIGHTSがいいなと思うよ。

-来年で、結成から10年が経ちますね。長い期間、音楽活動していく中で、デビュー当時と比べると音楽やバンドにかける想いに変化があったと思いますが、いかがですか?

僕は10年前もっと繊細だったと思う。でも、今になって全ての物は変化するっていうことが分かってさ。ごく一部の人はそれに不安を覚えたりするけどさ。僕はそうなるべきことはそうなると思うし、誰も止めることはできないと思うんだ。みんな最後にはこの世界を旅立って行ってしまうことを(つまりは死んでしまうってことを)ある時点で理解しないとダメだと思うんだ。でも、君はその時にどういったものを抱えて旅立ちたいと思う?僕は素晴らしい思い出と、自分のアイディアを詰め込んだミディアム・テンポの曲を持って行きたいなって思うんだ。昔から比べてそんな自分の中での気持ちの変化はあったかな。

-震災から約1年が経過し、以前のように来日するバンドが増えてきましたが、再来日の予定などはありますか?

そうだね。7月に来日出来るように今計画してるよ!

-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

僕らが最初に日本に行ったときにライヴに来てくれて素晴らしいライブを過ごさせてくれたファンのみんなに叫びたいよ。あの時は僕は少し体調が良くなかったんだ。だけど、みんながライヴを作ってくれたから、そんなことは関係なしに声を出して歌ったよ。今でもあのショーは僕の人生の中でも最高のものなんだ。そんなことを思い出したりしてたよ。早くみんなに会えることを楽しみにしてる。

-インタビューありがとうございました。