INTERVIEW
THREAT SIGNAL
2011.12.08UPDATE
2011年12月号掲載
Member:Jon Howard(Vo)
Interviewer:米沢 彰 Translator : Yuga
-3枚目となるセルフ・タイトル・アルバムのリリースおめでとうございます。今のお気持ちを聞かせて下さい。
ありがとう!今はとても良い気分だよ。ファンのみんなからはとてもよい反応をもらっているし、もちろん世界中の評論家からもね。だからその点ですごく良い気持ちなんだ。それに、新しい曲をライヴで演奏するのがすごく楽しみだよ。
-今回、3枚目にしてセルフ・タイトルを冠したのはどういった意図からでしょうか?
そうだね。これまでは俺たちにとってとても辛く長い道のりだったんだよ。このバンドを7年前に始めて、たくさんの良いことも悪いことも経験した。ここまで来れたことが正直信じられないような気持ちなんだ。俺たちの最初のアルバムをレコーディングする前に、俺はこう言ったんだ。“3作目のアルバムは、俺たちにとってすごく重要なものになる。もし3枚目を出すまで行くことができたら、その時は、俺たちTHREAT SIGNALがこのとんでもない音楽業界で何かを達成できたってことだ”ってね。そして今俺たちがここにいる。3つのアルバムをリリースしてここまで頑張ってこれたバンドのみんなや俺自身を、これ以上ないほど誇りに思っているよ。それに俺たちはこのキャリアの中で、ミュージシャンという立場を確立し、曲を書いているときにとても心地の良い状態にきたことに気付いたんだ。俺たちが音楽に対して何を求めているか正確に分かるんだよ。だからこれまで流した全ての汗や血も合わせて、このアルバムはセルフ・タイトルに値すると感じたんだ。
-今作を聴かせて頂きました。ギターのテクニカルさや全体的にグルーヴィーでDjent的なリズムの使い方がこれまでとかなり異なった次元に進化しているように感じました。ご自身ではこれまでと比べてどういった点での進化を感じていますか?
俺たちはこのDjent的なリズムっていうのを、このスタイルにそういう名前が付く前からデビュー・アルバムでやり始めていたんだ。この新作ではまず、最初のアルバムからヘヴィでグルーヴィーなスタイルを持って来て、それを広げたって感じかな。それにギターやドラムがもっとテクニカルになっているっていうのもあるよ。その点では自分たちの限界を超えようと本当に努力したんだ。Chris FeenerとAlex Rudingerというギタリストも含めて、テクニックの面でとても成長したし、彼らはTHREAT SIGNALの音楽を次のレベルまで成長させてくれた。今までで一番重くてダークなアルバムを書こうとも努力したよ。だから他のアルバムに比べて今作はずば抜けていると思う。
-デビュー・アルバムではFEAR FACTORY のギタリストでTHREAT SIGNALとの関係の深いChristian Olde Wolbersをプロデューサーに、前作はセルフ・プロデュース、と来て今回はあのZeussをプロデューサーに迎えましたね。実際の作業はいかがでしたか?
新作でZeussと一緒に仕事をするというのは、本当に良い選択だったと思う。彼は数々の素晴らしいアルバムをプロデュースしていたから彼のことは以前から知っていたんだ。だから彼と一緒に仕事ができるかもっていうチャンスがあると知ったときは、思わず飛びついたよ。今までと違う外部のプロデューサーを迎えることはとても良いことだよ、毎回様々な新しいことを学べるからね。それぞれのプロデューサーがそれぞれ違ったトリックを持っているんだ。個人的にZeussから色んなことを学んだよ。彼は全てを自分でやるんだ。プロデュース、編集、ミックス、マスタリング、なんでもね。それは俺がホーム・スタジオでやっていたことと全く同じだったから、いろいろ学ぶことができたんだ。彼が『Threat Signal』をトラッキングしてくれて、とてもインスパイアされたよ。彼は曲を良くするために色々なアイデアを出してくれた。そして彼の最大の貢献は、彼の素晴らしい耳だ。俺たちのドラムやギターのトーンを最大限に活かしてくれた。そしてプロデューサーとして、俺たちが最高のものを作れるように背中を押してくれた。なんであんなにたくさんのバンドが彼にプロデュースしてもらいたいのか分かるよ、彼は本当に最高なんだ!
-多くのバンドがZeussと一緒に制作をすることを望み、人気プロデューサーとしてシーンではかなり有名ですが、あなた方から見た彼の魅力を教えて下さい。
彼は基本的に、音楽をいろいろな面から理解している。彼は様々な才能を持っているんだ。彼は扱う全てのバンドを同じ音にしたりしない。彼はそれぞれのバンドの良さを引き出して、それもものすごく良くしてくれるんだ!彼の全ての作品は異なる感情や雰囲気を持っているし、みんな異なる音を持っているんだ。だってみんな違うバンドだしね。プロデューサーの中には、とても素晴らしい音を作ってくれて信頼できる人もいるけれど、みんな同じように聴こえたりする。でも彼は素晴らしい上に個性のある音を作るんだ!彼は完璧主義者でもあって、満足する結果がでるまでノンストップで働くんだ。適当なもので満足しないんだよ。