INTERVIEW
THE TRUST BLAST
2011.11.04UPDATE
2011年11月号掲載
Member:五明 康典(Vo) 茶野 淳也(Gt) 井手 拓也(Ba)
Interviewer:TETU★KID
-こういう曲が出来たからアルバムのこの辺に持っていこうということではなくて、イメージがある上で、ということですね。
五明:そうですね。こういう緩急があってこういう流れで3曲目ぐらいは突っ走ってみたいなのがあって、その中でも1曲目はキャッチーでっていうのがある程度決まった状態でアルバムを作っていくという。僕が聴いてて良いアルバムだなって思うのはやっぱこう言ってることとかもそうだし楽曲がカッコいいというのもそうなんですけど、流れが良いアルバムがすごく好きなので、自分もそういうアルバムが作りたいなって思うようになったんです。
-頭の中でメロディとかを作って、こういうリフを付けてって口頭で説明するんですか?
五明:大体口で言いますね。
茶野:それがまた結構苦労するんですよね(笑)。
五明:でも大体思った形になるんですよ。
茶野:“ここペッてやって”とかって言い方をするんで、どんなだよって思いながらやってます(笑)。作り方はすごいアナログですね。
-では8割出来たものを実際形にしていく?
茶野:ちょっとアレンジを加えたりとか、良い意味で裏切れたらなと思ってギターはやってますね。
-ではアルバムの曲についてお伺いしていきたいと思います。1曲目「Okey Dokey」、スピード感と勢いを感じる曲ですね。まさにアルバムの1曲目を飾るに相応しい曲に仕上がっていると思いました。この曲はどのようなイメージで制作されたのですか?
五明:1曲目はとにかく歌詞のメッセージというよりはキャッチーで早くて短くて分かり易いものという風にコンセプトで決めてたんです。カリフォルニアのビーチの道をスケボーで爆走してるようなイメージの歌を作りました。
-茶野さんはどうですか?
茶野:とにかくギター・ソロがとにかく速いやつが欲しいとか言われて・・・
-確かにこのソロはすごく気合いが入ってますよね。
五明:しかもお洒落じゃないやつ。
茶野:そうそうそうお洒落じゃない。
五明:お洒落じゃない早弾き。
茶野:荒弾きしてくれって。
五明:ただがむしゃらにね。
茶野::でもなんか疾走感を残したいって思ってたので、レコーディング中もずっと気合い入れてやりましたね。この曲速かったので。
五明:200テイクですか(笑)?
茶野:150ぐらいにしといてくれ(笑)。
-では2曲目「WEAK GONG」、こちらはスカのリズムが印象的で、いろんな展開があってリスナーは常にワクワクさせられる曲ですね。まさにこれぞTHE TRUST BLASTという気がしました。この曲はどなたが作られたのですか?またどうやって出来たのでしょうか?
五明:まずはそもそもRANCIDが好きってことですよね。順番で言うと3曲目の「No money OK?」の方が先に出来たんですけど、2曲目と3曲目の繋ぎもその時に決めてあったので、まあその2曲目を作るって感じで。2曲目はアルバム・タイトルに直結するような、歌詞とか曲にしたかったので。
-ではその3曲目の「No money OK?」ですが、この曲は非常にメッセージ性が高く、歌詞に非常に痺れました。作詞された五明さんにとって、この曲はどのようなものですか?
五明:この曲は言いたいこととか自分の思ってることを正直に書いた曲ですね。それからこのアルバムを作る段階で一番最初に作った曲なんですけど、これ以上激しい曲は作らないというリミッター的な感じで作りましたね。だからアルバムの中でいうと一番激しい構成とか速さになってますね。ここまではやらせてくれっていうメンバーへの提示でもありますね。
-次に4曲目の「play it by ear」。こちらは茶野さんが作詞、作曲された曲ですね。ロカビリー風のフレーズもとても印象的でインパクトのある曲だと感じました。この曲はどのように出来上がったのですか?ロカビリーは普段から聴きますか?
茶野:その時MAD SINとかめっちゃ聴いてて、そういう要素も入れたいなと。今回アルバムの曲が出来てきた時に、ロカビリーぽいのを入れても面白いんじゃないかなと思って、そっちに寄り過ぎず少しフレーズっぽいのを入れてという感じでやってみましたね。
-核になる部分というのはやっぱり五明さんが作ってきたんですか?
五明:いや、これはもう全部ですね。僕だけが全部作るっていうよりは、フック的な感じで入ってて結果的にすごい良かったなってのはありますね。僕が全曲作ってたらこういう風にはなってなかったというか、流れの中でまたちょっと違う感じ良い意味でフックが効いてて。
茶野:そういうことやっちゃうんですよ。
五明:(笑)
茶野:あんまり調子に乗らないで(笑)。
一同:(笑)
五明:僕的にはすごく良かったと思います。助かりました。