INTERVIEW
A SKYLIT DRIVE
2011.07.08UPDATE
2011年07月号掲載
Member:Michael "Jag" Jagmin(Vo)
Interviewer:MAY-E Translator : Yuga
-約3年振りと久しぶりのインタビューですので、まずはバンドの近況を教えてください。
ここ数ヶ月はツアーをしていなかったんだ。家で過ごせるのはすごく嬉しいけど、でもみんな早くショウをしたくてたまらないと思うよ。
-“兄弟のように仲が良い”と仰ってましたけど、新作『Identity On Fire』の仕上がりも素晴らしかったので、今も変わらず仲が良いということなんでしょうね。喧嘩のひとつもしないですか?
もちろん喧嘩くらいするよ、まさに兄弟同士のようにね。僕たちはお互いの全てのことを知っているんだよ。みんながそれぞれ何をしたらイライラするとか、何が好きで何が嫌いかとか。いつでも争いはあるけど、結局最後にはみんな仲良しの兄弟なんだよね。
-新作のリリース、おめでとうございます。今作も、とてもドラマティックなアルバムになりましたね。本国のファンからどのようなリアクションが寄せられていますか?
ありがとう!今のところアルバムに対しての反応はすごく良いよ。多分だけど、このアルバム『Identity On Fire』は、『Wires…and the Concept of Breathing』のすぐ後に出せたら完璧だったかなと思っている。その間に『Adelphia』をリリースしてしまって少し順番が変わってしまったけどね、ハハハ!
-前作には明確なコンセプトがありましたが、今作のテーマやコンセプトはどのようなものですか?また、『Identity On Fire』という興味深いタイトルに込められた意味を教えてください。
僕たちはただシンプルに、全ての人たちが自分自身のアイデンティティを持って、思うがままの人生を歩んで欲しいんだ。それが意識していた基本のテーマかな。このタイトル自体は曲の歌詞の一部からとったんだ。まあ、自然にこうなったって感じかなあ。
-一聴すると、よりキャッチーになったという印象も受けるのですが、その点はいかがでしょうか?
そう思ったの?それなら僕たちは曲作りに成功したと言えるよ!前作よりもキャッチーになったと感じてくれて嬉しいよ。そう聴こえるように作っていたからね。一度聴いたら耳を離れない曲を書きたかったんだ。
-アルバム・タイトルになった「Identity On Fire」や、「Fuck The System」など、サウンド面で新しいテイストも加わっていますね。具体的にどのようなサウンドを目指していたのでしょうか?
特に何かを目指して書いたりはしなかったかな。僕たちは一度も何か決まった音を目指して曲を作ったことはないよ。自然だと感じる音を作っているだけなんだ。
-サウンド面で特に工夫したポイント、苦労したポイントを教えてください。
そうだな……、僕たちはどうしてもこのアルバムが、これまでで一番キャッチーで記憶に残るものにしたかったんだ。曲を書いているときはいつでもいろいろ苦労することはあるよ。でも、他の作品に比べるとこれはかなりスムースにいった方だと言えるね。
-Jagのヴォーカルも、更にレベルアップしていますね。「Your Mistake」などは特に聴き応えがありますが、ヴォーカル面で工夫した点はありますか?
ありがとう。そうだね、今までやってきた様々なトレーニングを繰り返すことにかなりの時間を費やしたよ。それに、今まで僕のやってきたことはクリーンで的を射たようなことばかりだったから、今回はもうちょっと荒々しい感じを出したくて。このアルバムのために生で自然な音を作りたかったんだ。
-プロデューサーのCameron Webbから、具体的にどんなアドバイスがありましたか?
曲の組み立て方かな!何よりも曲の構成を考えるのに時間を割いたよ。
-アートワークはこれまでのイメージと大きく異なりますが、これは何をイメージしているのでしょうか?
より成熟した、シンプルで的を射たアート・カバーがほしかったんだ。『Wires…and the Concept of Breathing』ではワイルドかつSFっぽいジャケットで、『Adelphia』ではダークで細部までこだわった絵だった。ちょうど変化が必要な時だったんだよ。
-メンバー皆さん、特にCory La Quay(Dr)はルックスも更に垢抜けましたよね(笑)。どんな心境の変化があったのでしょうか?
僕たちは常に変化し続けているし、新しい人間に成長し続けているよ。例えば僕は最近婚約して、未来の奥さんと彼女の子供と一緒に暮らしている。もちろんそのことは僕の人生や心境に大きな変化を与えたよ。僕たちはみんな、人生の中で僕たちのために用意されたものを学びながら常に成長を続けているんだ。