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INTERVIEW

DEGREED

2011.06.01UPDATE

2011年06月号掲載

DEGREED

Member:Mats Ericsson(Dr)

Interviewer:道明 利友

-日本での初リリース、おめでとうございます! 本作『Life Love Loss』で日本デビューを果たした今の気分はいかがですか?

素晴らしい気持ちだよ。日本でリリースが決まったことによって、若い頃から音楽のキャリアで成し遂げたかった多くの目標のうちのひとつを達成できた。日本でアルバムをリリースすることはとても特別なことだと思う。色んなバンドが日本で演奏しているDVDや写真を見ると、日本のファンがどれだけバンドの音楽に対して感謝の気持ちを持っているかが分かるし、バンドも嬉しそうな表情をしている。そして日本について語るその口調にも何か温かさを感じることが多い。僕たちも近々日本に行って演奏できることを望んでいるよ。

-その『Life Love Loss』を聴かせていただいて、新人離れした完成度に非常に驚きました。皆さん自身も本作の仕上がりにはとても手応えを感じられていると思いますが、本作を完成させての感想はいかがですか?

僕たちは05年から活動をしていて、アルバムのリリースは自分たちにとって常に夢だった。結成当時に書いた曲も今回のアルバムに収録されているよ。『Life Love Loss』の制作を終えてとても素晴らしい気持ちだったし、このアルバムに対して僕たちは誇りを持っている。アルバム制作に2年かかったけど、2年という時間をかけた価値はあったと思っている。何故なら、僕たちは結果に誇りを持っているし、メンバー全員が満足をしているからだ。

-『Life Love Loss』収録の楽曲は、パワフル、そしてテクニカルな演奏と、ロック・ファンだけでなく幅広い音楽ファンにアピールしそうなメロディ・センスもとても印象的でした。そのDEGREEDのスタイルを、皆さん自身はどんなふうにとらえていますか?

特にひとつの音楽ジャンルやスタイルを目指していた訳ではないんだ。僕たちは様々なアーティストやバンドが好きだし、音楽そのものが大好きだから今までに受けた多くの異なる音楽的な影響をブレンドして、更にそこに自分たちのエッセンスを足している。お互いのメンバーと、そしてその各メンバーが出す音を楽しむという姿勢を持っている。理想のスタイルはDEGREEDのサウンドそのものだよ!

-この“激ロック”で取材をさせていただくのは今回が初めてになりますので、皆さんのこれまでのプロフィール的なことも色々教えて下さい。結成は2005年ということですが、結成のきっかけを作ったのはどなただったんでしょう? そして、そこから現在のメンバーが集まったいきさつも教えて下さい。

05年に僕とRobin Ericsson(Vo&Ba)、元ギタリストのJonnasがDaniel Johansson(Gt)とストックホルムの音楽学校で出会い、彼をバンドに誘った。07年に僕とRobinは従兄弟のMikael Janssonをキーボーディストとしてバンドに迎え入れた。更に翌年2008年にはJonnasがバンドを脱退し、後任として同じくストックホルムの音楽学校で出会ったJesper Adefeltが加入して『Life Love Loss』の制作を進めた。メンバーはそれぞれ子供の頃から音楽をやっているものの、アルバムを作るのはこのDEGREEDが初めてだ。

-スウェーデンはストックホルムの音楽学校での出会いがDEGREED結成につながったんですね。その音楽学校では、色々な音楽ジャンルの勉強をされていたんですか?

その通りだ!メンバー全員、それぞれの担当楽器を音楽学校で学んでいた。唯一、キーボーディストのMikaelはストックホルム南部にあるサッカー学校に通っていたんだ。彼はスウェーデンの代表チームからオファーを受けたのにも関わらず、DEGREEDと活動をしたいという理由でそのオファーを断ったんだ。音楽学校では当時アフロ・アメリカン・ミュージックという科目を学んでいた。ロック、ポップ、ジャズ等、現代音楽に存在する様々なスタイルの音楽を学ぶコースだった。音楽学校で学んだ幅広い音楽スタイルは後のDEGREEDの活動に大きく役立ち、アルバムでも活かされている。学校で学んだことは僕たちをミュージシャンとして確実に成長させたと言える。音楽学校にはプロ・レベルの設備が整ったスタジオがあって、DEGREEDの最初のデモもそこでレコーディングされたんだ。学生時代はとても楽しい時期だったし、DEGREEDが誕生した場所でもあるので良い思い出が沢山あるよ。

-皆さんの本拠地のスウェーデン例えばARCH ENEMY、AT THE GATES、IN FLAMESなど数多くの人気バンドを世界に輩出しています。そんな、いわゆるデス・メタルやエクストリーム・ミュージック系のバンドというよりも、例えばWHITE SNAKEやDEF LEPPARD、あるいはEUROPEなどのメロディアスなハード・ロック・バンドに通じそうなものを『Life Love Loss』を聴かせていただいて個人的には感じました。皆さんはこれまでどんな音楽を聴き、どんなアーティストに影響を受けてきたのでしょうか?

僕たちはTOTO、QUEEN、KISS、IRON MAIDEN等を聴いて育った。勿論、他にも好きなバンドは沢山あるよ。IN FLAMESも少なからず影響は受けていることは否定できないね。メンバーそれぞれ今は様々なジャンルのアーティストやバンドの音楽を聴いている。ハードな音楽ではNICKELBACK、RED、ATTACK ATTACK!、Yngwie Malmsteen、THE DEVIL WEARS PRADA、GUNS N’ROSES、AC/DC。そして、もう少しポップな音楽ではRyan Adams、Matt Nathanson、COLDPLAY、AUGUSTANA等を聴いている。聴いて育った音楽に加えて、今聴いている様々なスタイルの音楽によって常に影響を受け、今の自分たちを作っているのだと思う。