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INTERVIEW

HYDRIA

2011.04.07UPDATE

2011年04月号掲載

HYDRIA

Member:Raquel Schuler(Vo)  Marcelo Oliveira(Gt&Vo&Grunts)

Interviewer:道明 利友

-「The Sword」等での、バンド・サウンドにピアノや弦楽の音色を加えた曲は、“激しさ”と“美しさ”を特に感じることができます。この曲のサウンド面、アレンジ面でのコンセプト、また歌詞のテーマなどを教えて下さい。

R:この曲はすごく楽観的な曲なの。大変な出来事にぶつかった時に、格闘しながら強さを見につけるという歌詞なのよ。あなた自身を信じて、あなたの立場から何が偽りなのか見ようということよ。

M:この曲のアレンジは、俺にとっては、KEANEやCOLDPLAYやPLACEBO等のバンドを聴いていて、すごく影響を受けたんだ。 俺は他のジャンルのバンドからいろいろな影響を受けたり、HYDRIAとは全く違う音を持ったアーティストから影響を受けたんだ。オーケストラの音と歪んだギターと電子ピアノとオルタナのヴォーカルと抽象的なテンポを一緒にクリエイトするのはすごく説明が難しいんだよ。でも、そういったことが、この曲にすごく影響しているよね。

-「Sweet Dead Ignorance」も、交響楽のように壮大な音色とバンド・サウンドの融合が、とても聴き応えのある重厚な曲でした。この曲についても、「The Sword」と同様に楽曲の解説をお願いします。

R:「Sweet Dead Innocence」の歌詞は、私の気持ちにすごく近いの。これは、売春と子供の売春について語っているのよ。これは、私がブラジル映画『Anjos do sol』を観た時に書いたの。このリアルなテーマについて考えるとすごく怒りがわいてくるわ。そこで、“なぜこういったことがまだ起こっているのかしら?”と思って、すごくこのことについて書きたいと思ったの。この映画を観てから、私は眠れなかったわ。本当に素晴らしい映画よ。オススメするわ!こういったことを私達は学ばないといけないわね。

M:曲の解説はRaquelが言ったとおりで、アレンジはその解説通りにしたいと思ったんだ!この曲に込められた激しさや強さやナーバスさを見つけ、それと同時に、静かで思慮深く憂鬱で壊滅的な部分を最後の部分のリフに込めたんだよ。このテーマが自分達にすごく影響を与えて、この曲がアレンジを通して前向きな方向性を持つ曲へとなったんだ。

-エンディング・ナンバーの「The Only One」は、アコースティック・ギターなどの穏やかな音色とともにアルバムを締めくくる感動的な曲でした。アルバムの最後を飾る曲に選んだということからも皆さん自身の中では特に思い入れのある作品だと思いますが、この曲にはどんなテーマやメッセージが込められているのでしょうか?

R:「In The Edge Of Sanity」と「The Only One」は、2012 ONDA ZEROというブラジルのWEBサイトのサントラとして書いたの。Marceloと私はこの曲を書き終えた時、すごくいい結果になってすごく嬉しかったわ。そこで、この2曲をアルバムに入れようと決めたの。「The Only One」は、すごくロマンティックな曲よ。この曲は、ヘヴィメタル以外での音楽の影響を出した曲なの。その時、ちょうどNICKELBACKやHANSONを聴いていた時だったの。このアルバムの他の曲と比べるとちょっと感じが違うんだけど、それを問題だとは思わなかったわ。私達って激しいだけじゃなくって、ソフトな部分もあるのよ。うふふ(笑)!

-そして、今回の日本盤ではボーナス・トラックに完全未発表曲の2曲が収録されます。日本のファンだけが聴くことができる貴重な2曲の楽曲解説をぜひお願いします。

R:「Chasing Dreams」は、私達が結成してから、自分の音楽に対してどう感じているのかということについて書いているの。私自身の話よ。私達はアーティストとであるということを世間に判らせる必要はないと思っているの。でも、たまに世間の人はそういうことが別に重要なことじゃないって判らないのね。私達は自分達の音楽をすごく真剣に考えているの。生きていくためにやっているんだもの、音楽に対しては常に真剣であるべきだと思ってるわ。私達の存在を証明させるためにやっているんじゃないの。これはそういうことを歌った歌よ!

M:「Face It All」は、すごく個人的な曲だね。俺達はやりたいっていうことを表現しているんだ。そして押し付けられたものを恐れない。俺達は、何かに跪かなくてもお互いを思いやれるし、平和に生きられるんだよ。

-最後にあらためて、今回のアルバムを手に取った日本のリスナーにメッセージをお願いします!

M:日本のファンの皆さん、温かい応援をありがとう! 本当にみんなにすぐに会えるといいなと思ってるよ!

R:この素晴らしい機会を与えてくれて本当にありがとう! 私達が楽しんで演奏しているのと同じくらい『Poison Paradise』を楽しんでくれたらうれしいわ。私達の音楽をリリースできて、本当に光栄よ。用意はいい?私達が会いに行くわよ!